そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

宿命 1969-2010 - ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京#3

http://syukumei1969-2010.asahi.co.jp/
今回はオレ的に神回。スゲー面白かった!ちょっとコーフン(笑)
一にも二にも、演出超上手いー!に尽きます。全体の雰囲気というか、1・2話とはまったく違ってて空気感がすごく良かった。映画っぽかった。フジの不毛地帯やTBSの華麗なる一族なんかよりよほど高いドラマに見えたよ。全てが。
今回は話の内容は結構衝撃的なんだけど、それゆえ演出は抑え気味、カメラはずっと移動してる長回しカットで、静かだけどそこに何かあるという緊張感をはらんでる描写をしつつ間も完璧、尚子と崇のシーンで崇が子供の頃の話をして和やかな柔らかい雰囲気を作ってたのに対して、白井と三奈の料亭のシーンでは三奈の過去の話が回想も含め重くなりすぎずに、でも緊張感だけはどんどん増していって、そのあまりな秘密に白井が待ったをかける‥‥ってとこまで息が抜けなかったー。オモシレー!
更に話自体はそこから白井建設の合併話に総理が絡んできて、記者から総理にと唆され、ほとんど王手をかけられたに等しい白井がどうするのか‥‥ってとこでいい感じに引き。
長回ししつつカメラ移動で緊張感を高めたり、逆に動かさないところは低めの構図でビシッと止めてやっぱり何か含みを持たせるし(最後の崇を見送る白井のとこ)、引っかかるものはちゃんと画面に最適な構図で収めて関連付けたり(白井が母親からもらった漢詩とか)、何気に構図やカット割り凝ってるし。
料亭もいいけど、崇と尚子の馬の話をしてるとこがいい感じでスゲーよかったですよ。尚子と崇のやり取りのちょっとしたタイミングが上手い上に流れもバツグン。今回の演出、ほとんどパーフェクトにカコイイなぁ!いろいろ映画的な見せ方っぽかった。
先週までちょっとばかり愚かなバカ女だった宣子もそう見えなく描写してるし、上司の国枝の計らいとかフツーに良かった。猿時もいい味だしてるよなあ、このドラマ。
演出があんまりいいからと思ってチェックしたら遠藤光貴‥‥って、確か前にどっかで書いたと思って自ブログをあさったら、猿ロックの最後エピでやたら演出が上手かった人でちゃんとメモっとった。さすがオレ!(笑)自分の見る目の確かさに久々得意げになるぜ!w あーホントこの人上手いなぁー。もっと大きな仕事やって欲しいなー。この回に持ってきたのはあえて、かなぁ。内容も内容だし。1・2話とはまったく違うトーンのドラマになっとるよ。毎回これだと息付けなくて気楽に見られないけど、このままローテで入ってて欲しいなー。
あんま面白かったからゴミ箱から1・2話も引っ張り出してきた。消さなくて良かったー。
あと若い頃の三奈が水崎綾女だってのにやっと気付いた。こないだまで昼ドラで見てたのに。あと記者さんが「暖流」の人だー(山田純大だ)ってのと、あと上原美佐は結構上手いのかなー?今までなんとなく脇のOLくらいのイメージしかなかったけど。森次さんも出てるし、何気にメンツの揃え方は意外性あっていいよね。