そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

ハンチョウ〜神南署安積班〜シリーズ2#4

http://www.tbs.co.jp/hancho/
いやー、今期のハンチョウは面白すぎる!脚本練れてんなー。
今回は事件に関係ないセリフが意外と聞き逃せなかったり(キャラ萌えネタ?w)演出的にはオーソドックスにドラマ本筋としてちゃんと押さえるところは押さえてるから1カットたりとも見逃せないというか気の抜けなさとか、全体に行き届いてるよなー。細かいところをおろそかにしないスタッフの緊張感があるっていいね。
今回の話というか事件自体も、出てくるゲストというより登場人物がみんなただのチョイ役なのか微妙にアヤシイ役なのかわからない状況で、意外とみんな怪しいんじゃないか‥‥?と思い始めたところで思いも寄らない展開の連続というきれいな展開。結婚する気がない美春が須田とお見合いしたのはたまたまだったんだろうけど、そこから結婚する気がないのになぜ婚活?で引っ張って、社長愛人とかいかにも謎めいた秘密を持たせつつ、犯人は実は‥‥みたいな。
元銀座のクラブのママが別れさせ屋ってのはありだよな。いかにもアヤシゲな探偵がドラマ的にはとんだトリックスターだったよ。1時間枠のドラマって確かにこういう詰まった展開されると、CMはあっても話の最初から反芻するくらいの余裕はないから感覚的に怪しいかそうでないかで判断するけど、美春のストーカーが実は探偵で美春とグルっぽい?ってのは確かに流れとしてあったんだけどさー。
正味46分という尺の中で、真相をどこからバラしていくのか、誰が事件にかかわってて誰と誰が本当に繋がっててどの関係が怪しくて真相はどうなのかってことを、劇中の事件的にも見てる視聴者的にも上手いタイミングで明かしていくとこがドラマ展開として職人的〜。
そことそこは繋がってるんだろうってのが予想できても更なる裏切り展開のオチが付いてるとこがオモシレー。だって明らかに殺す動機が希薄な人間が犯人だったって、登場人物の関係性からいってミステリーの意外性としては正統だよなあ。刑事物は純粋にミステリーってワケじゃないけどさ。(だって犯人が判るのは当然だから)しかもあれ、二人目までは自殺に見せかけて、なのに脇キャラが三人目でしかも他殺ってのは、ミステリーの文脈から言えば三人目は少なくとも犯人の片割れだよな。その通りだったけど。それを明かすタイミングがまた演出として上手いし。
そういや初っぱな、お見合いで美春に消防士と思われたままの須田が神南署でバッタリ会った時に、容疑者と思った美春が慌てるってのはコメディ展開として面白かったけど、今回の話は全体にそういう話だったよな。最後に美春が須田にフラれたっていうとこまで含めて意外性のある話。前回モテない自覚がある須田ってネタがあったあとだし、いろいろ考えてるなあw
あと前回あんまり出番なかった分、須田の話だから黒木の出番多いし、婚活にやたら詳しい水野に興味ないのかと突っ込む安積とか、役割的に地味なようで安積にやたら決めゼリフ多かったりとか(ハンチョウ、カッコイー)、カネゴンの判りにくい思いやりとかいろいろネタも振りまいてるしな。神南くんはあんまり出番なかったくらいか。監督によって扱い違うなぁ(あいつはあれくらいでちょうどだけどw)
そういやこないだから思ってたけど、あの神南署って踊るの湾岸署と同じとこだよね。原作的に“湾岸署“拘り‥‥ってこたないかw 部屋の外のオープン型階段がある廊下って踊るムービーで小泉今日子が回ってたとこだよな。(うろ覚え)