そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

4夜連続ドラマ 卒うた

http://wwwz.fujitv.co.jp/sotsuuta/index.html
脚本 徳永友一 演出 星野和成(1・2夜)・松山博昭(3・4夜)
長澤まさみラジオDJでナビゲート、歌に合わせた卒業ストーリーをドラマでやるという企画物。入江くんと山本くんが出てるのに気がついたんで一応全夜チェック。

第1夜「Best Friend」(Kiroro):志田未来忽那汐里入江甚儀

余裕がないとかったるくて見てられないようなたわいもない話だけど、意外と良かった。たわいもないとこが逆に和む感じ?
あゆみ(志田)と真美(忽那)が実は同じ男の子(入江)が好きだった、あゆみがそれを知って‥‥みたいなタイトルからしてオチも予想通りだったけど、女同士で勝手に譲る譲らないって話にならなかったのと、どうなるかわからないけど告白はしたという勇気がちょっと健気だったから。
あゆみのキャラがよくありがちなテンション高くて惚れっぽい騒がしいタイプなんだけど、なんだか相方のとこの高校生の姪っ子に似てて笑ったってのはともかくとして、ちょっと大人っぽいタイプでああいう子が友達だとこうなるよなあってのがなんとなくわかるだけに、あゆみがおバカじゃなかったから耐えられるって話ではあるんだけど(笑)でもあゆみみたく、好きな男の子の前で挙動不審になるってのもまたスゲーわかるというか、こういう役やるとウザったさ含めてなんで志田は上手いんだろうかw
いや女の子ふたりも良かったし、入江くんも物静かな感じの理系男子で大変良かったです。入江くんのルックスは背が高い以外は普通なんだけど、雰囲気が清潔な美少年なんだよなあ。ちゃんとコメディ演技もできるのに。やっぱり結構逸材だと思うなぁ。オレの好みというより、なんか気になる役者というか、若いくせに自意識というか自己認識が正しくて、人として安定してるって感じ?
脚本は全話通して同じ人みたいだけど、この人は上手いなあ。プロットじゃなくてディテールが。
 

第2夜「道」(EXILE):国仲涼子平田満大倉孝二

こんなとこにもヤスケンがw>ラジオ
大倉孝二って、なんだか年齢不詳だよなー。役者としては好きなんだけど。(というかこの人出始めの頃すごくクドカンと似てたと思うんだけどオレだけ?)
これもすごくストレートな直球ストーリー。オレはひねくれた人間なのでこんな親子関係ファンタジーでしかありえねえーとか思っちゃうんですが、いかにもそこら辺にいそうな娘さんの国仲涼子と、いかにもそこら辺にいそうなお父さんの平田満のおかげでなんだか説得力やたらあり(笑)ホントにこんなお父さんいるわけないと思いつつありかもと思わせる平田さんのお父さんっぷりはスバラシイw
1話目も2話めも話の見せ方としては淡々としてるんだけど、演出的にはオーソドックスだから‥‥ってのは基本として、映像的には情景をキレイにじっくり見せつつつ、そのリズムが心地よいというか、もっとキラキラしてたら光野道夫なんだけど、いまいちパンチがないのが難点てくらいかなあ。
 

第3夜「奏」(スキマスイッチ):北乃きい山本裕典

こういうカップルはなんとなくいそうな気がする(笑)
つーかこのもっくんカッコいいなあ!いやいやいや、こういう彼とせっかく付き合えるチャンスがあったのなら、別れるのははっきり言って大変な損失です、ルックス込みで。イケメンほど人生においてモチが高いという見本みたいな彼ですね。しかも自分がイケメンだという自覚ないし。(はっきりいって好み)
つか、この二人は同棲してたわけじゃないのね。それなのに男が挙動不審になった途端に即浮気っていうその発想、そんなことしか考えられない女どもががよくわからん。ホントに暇だなーあいつら。けっ。
きいちゃんがやってるこの彼女・由梨香に一体何の取り柄があって何がよくて付き合ってたのか‥‥ってのは全くわからんのだけど、まあ彼、泰樹だっけ、がミューズだって言うならそれはそれで。でも由梨香の方も何がよくて泰樹と付き合ってたのか全くわからんのだが。わからんから逆に彼が夢を追いかけるってことでぐずぐずいって、もう付き合えないって言うのもわかるんだけどさ (^_^;) カッコいいから付き合ってたって程度だよな、たぶん。
まーこういうカップルはありがちだけど、二年たっていきなり写真展ってのは相当ファンタジーでそんなことありえるはずないんだけど、(だって実績ない泰樹がクルーーに加わったって、完全アシスタントに決まってんじゃん。自分の写真なんか撮る暇ないよ)二年たってまだ付き合いが続くってのもないよな?だってもう世界違ってるよ。どうでもいいけど二年ってわかってるなら大学は退学じゃなく休学でいいじゃん?それとも単に由梨香が泰樹のカメラマンとしての活動や評価に全く無頓着だったってこと?一応ドラマはそういう視点だけど。ホントは世間的に評価されてたってこと?
ってとこで、最後は由梨香で締めてんだけどなんで泰樹は出てこなかったのかって話ですが、完全に別れたってことだよね?え、そういうことじゃないの?だからなんであの状況で由梨香は泰樹と別れようと思ったのかがまったくわからないんですよ。見る目のない女め。もったいない。
 

第4夜「卒業写真」(松任谷由実):長澤まさみ・増田貴久

3・4話の監督さんは今のフジっぽいというか、色調いじって雰囲気だそうとするPV的な手法の人だなあ。あんまこういう画面好きじゃないんだけど。
話は毎回ナビしてたラジオDJの仁美(長澤)の話に。TVが忙しすぎて時間が取れないってんならともかく、ラジオの仕事は固定ファンを確実に増やせると思うんでわざわざ切るってのはないと思いますが‥‥ (^_^;) というかヤスケンがやってるマネージャーは枕営業するくらい業界に力があるのか?(笑)
それはともかく、これ年齢的にもうちょっと上なら納得出来るんだけどさあ。主人公たちが30代後半くらいで成り立つ話じゃないかなあ。わざわざ長澤まさみをヒロインにしたことでリアリティが微妙なことになってる気がする。つーか主人公の仁美が痛すぎる (^_^;)
彼女、空気が読めないから売れなかった‥‥ってことなだけじゃん。マネージャーがそれを売り込んでくれたってことでしょ?というかこの自社のタレントつまみ食いのマネージャーはこれでいいんだ?ツッコミないの?(苦笑)というかマネージャーというより社長クラスじゃないと納得できんよ?w
まあ長澤の柄としてこういう鈍くて空気読めないタレント役は似合ってるんだけどさ。長澤まさみって昔から全然好きじゃないんだけど、タイプは演技といい見た目といい松島菜々子と同じタイプなのに、菜々子ほど品がないんだよなあ。そしてマッスーはジャニタレなのに田舎似合いすぎるけどさ(笑)
この話で前の3話の話のその後もリスナーからのメールとしてちょっと触れられてて、ドラマとしては上手く終わってるね。
 
テーマ曲を生かしてるかどうかは元歌知らないからよくわかんないけど、脚本は元ネタからプロットをきれいに展開させて、ディテールで情感的に見せてるってとこでは思ったより出来良かったなあ。キレイにまとまりすぎててパターン処理してるって思えなくもないけど、まあぎりぎり心無くはないかな。演出が拾ってくれてるからだと思わんでもないが (^_^;) まあ面白かったからいいか。