そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

記憶の海

http://www.tbs.co.jp/kiokunoumi/
久々に筒井道隆がと思って全4話、全部録画しといたんだけど、1話め見てどうしようかなーと思って2話目の途中でリタイヤ(苦笑)
これもTBS の企画なんだけどさー、TBSはなんかやろうとしてるわけ?こんなんをこの時間にやるくらいならなんで日本文学シネマをやらんのだ?こっちの方がいかにも深夜向けなチープさ。
原作ありでそれがどうも30代なかばの女性ってことでああと思ったというか、基本が「メメント」だってのはともかくとして、脳科学だの海馬の記憶だのちょっと目新しい(と言ってももう一昔前のね)言葉は使ってるけど、世界観自体は80年代の少女漫画SF そのまんま。しかもナンチャッテSFだよな。全体にチープ感漂っててツラいなあ。この原作のチープさはドラマにするんならちゃんと直してあげたがいいと思うよ?作者のためにもさ。(スゲー上から目線w)こんな話通用すると思われても困るし‥‥と言ってもたぶん今の小説って、これでも通じちゃうんだろうなあ。つか小説ならいいけどドラマではもうちょっとどうにかというか‥‥(-_-;)
1話目ではまだ古くせーなぁですんでたんだけど、2話目はもう見る気にならんくらいの展開。連続殺人鬼が研究室のメンバーにいて自分の殺人の記憶を記録したかったとか、そのため媒介者のマナブを殺そうとするとか、なのに被験者になるって意味不明すぎる。なんでそんな話が成り立つのか?仲間が連続殺人鬼で逮捕されてんのに研究室のメンバーのあの脳天気すぎるリアクションってのも信じられない。だいたい新人の女の子(逢坂りなだった)に、みんなに記憶見られますよっていう被験者になるリスク予め説明しとけよとか、そもそもあいつらそういうことのリスクとか倫理とか何も考えてないよな?なんであんなに研究に対してお気楽なんだ?とういうかそうは見えないけど実はなにげに教授って相当気が狂ったマッド博士だと思うぞ。言ってることもやってることもまともじゃないよ。ありえねー。
国からの研究予算が‥‥って、あんな無駄に豪勢なシステム(MRIみたいな)作っといて予算もクソもねーだろ(笑)必要ないよ!しかも私服着たまま身体モニターもしないで実験ってありえねー。
そもそも突っ込みどころとして劇中で海馬の役割説明しとけよとか、記憶と記録は違うのはともかくこの研究の目的で必要とするのは記録の方だろとか、だいたいなんで記憶を記録しとく装置の開発で生きてる人間が媒介をしなきゃいけないのかっていう、そもそも作者が脳科学なんて微塵もわかっちゃない?って感じのなんかそれらしいネタのツギハギドラマなのがもう‥‥ってとこか。だから昔のナンチャッテSF少女漫画だってーの。
それにしてもこの話のもつチープさ古臭ささが一応恋愛ドラマらしい本筋に対しても説得力なくて、主演の筒井道隆が気の毒に思えてくるよ。なんでチープなのかというと話がトンでもすぎるのに心情とか気持ちをまったく掘り下げてないからだよね。登場人物がなんでそう思ってそう行動するのかまったくわからない。いいけどそれなりの年に見えるマナブの人権ってどうなってんだろな。そういうキャラの背景を感じさせない薄っぺらさもチープさの要因よ?当人と恋人の間の問題じゃないだろ、メメントは。
演出はそれなりだと思ったら吉田秋生がやってて、でもなんか無駄遣いな気分。まさか3〜4話と面白くなった‥‥なんてことないよね?潔く見ないで捨てるぜ。筒井道隆も仕事選んだ方がいいぞ?