そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

シャーロック・ホームズ

http://wwws.warnerbros.co.jp/sherlock/

いやー面白かった!重すぎず軽すぎず、ミステリすぎずほどよくアクションもので面白かった!ロバート・ダウニーJr.のホームズのダメさ加減とジュード・ロウのワトソンの常識人っぷりが混じり合ってカッコよすぎ(笑)
オレは原作読んだことない(推理小説全般に興味なし)んだけど、推理というよりアクション主体のトリック合戦みたいな感じがガイ・リッチーの作風にあってると思う。
全体にはホームズ物というより五右衛門のいない「ルパン三世」(笑)だって不二子ちゃんがいるんだもん(笑)レストレード警部は銭形のとっつあんというよりは盟友っぽいけど、なんだかんだいいつつ無茶なホームズについてくるワトソンは次元ってとこか?というかホームズとワトソンがホモすぎる(笑)狙ってんのかガイ・リッチー(爆笑)
だってワトソンが婚約者のメアリーを紹介するっていってんのにホームズ超不機嫌だし。ワトソンがアパートから出てくの嫌がってるし。メアリーに嫌がらせするし。そんなホームズにワトソンも呆れつつ、でメアリーとの約束がと言いながら結局ホームズについていくってどうよ?この人たち何?(笑)ガイ・リッチー、世の中のニーズわかりすぎじゃね?(笑)つか明らかにホモ狙い?と思わせつつ、ちょうどいい感じの対等なコンビっぷりがハマりすぎ。
映像も程よいというか、特に目新しいというか面白いと思ったのはまず予測ありきの演出。
切れすぎる頭脳を持った肉体派ホームズだからこその描写というか、彼が敵をやっつけようとする時にまず予想する手順をハイスピードカメラの超スローモーション映像で見せて解説(もちろんホームスの予想)しといて、実際そのとおりに猛スピードで見せるという手法。これが全体に何度か出てくるんだけど、使いどころを心得てるせいか的確でわかりやすいうえにメリハリがあってスピーディでテンポいいんだよね。
逆に話の方はというと、いきなり黒魔術ネタでこれの原作推理小説じゃないのかと思わせつつ、ストーリー自体はあまりにもなしくずしに始まってそのまま展開していくというか、目的地がわからないまま列車に乗せられてノンストップな冒険アクションなんだけど、道中が面白いからあんまり気にならないガイ・リッチー節。
で、途中でああそういう話かと思う頃にはもうすでにクライマックス。ものすごく盛り上がるわけでもなくサラッと流すように今回の敵・クロスウッド卿は葬り去られちゃうんだけど、実のところ大事なのはモリアーティ教授だという。明らかに次があるという全体で最初から話作ってるってことだよな。
つかさ、オレホントにホームズっても宮崎駿の名探偵ホームズくらいしかちゃんと見たことない人間なんで、わりと初っ端にアイリーン(要するに不二子ちゃん)を雇ってたのが「教授」だといわれても、最後に「モリアーティ教授」って名前が出てくるまでそのことを忘れてるような人間なんですが(ひどすぎるw)、そういう意味で、今回の事件はあくまでもモリアーティ教授が次に来るよっていうガイ・リッチー版ホームズ事件簿の始まりの事件でしかなくて、まったくのキャラ紹介と設定紹介の話でしかないんだよな。ゼータクっちゃ贅沢だよなあ(笑)
そう、面白いのはこの作品のホームズとワトソンのキャラであり関係なんだよね。
世間的なシャーロック・ホームズのイメージとはまるで違うんだろうけど、ありだと思わせるロバート・ダウニーJr.の頭脳明晰すぎる実践派なホームズのだらしない壊れっぷりとか、婚約者よりなんでかホームズなやっぱりキッチりしつつ閃き優先の肉体派なワトソンとか、その婚約者のメアリーも相当に漢だけど、逆にいい感じに女なホームズの想い人のアイリーンも女を武器にしすぎな漢すぎ。(つか弱みにつけこんで容赦ないところ本当に不二子ちゃんw)
この人たちのキャラが立ちすぎて事件云々よりそっちの方が面白すぎるって感じ。いや面白すぎるんじゃなく程よく面白い、100点満点のデートムービーって感じ?
たぶん原作知ってる人にはいろいろ細かいところで楽しめるんだろうけど、知らなくてもエンタメムービーとしては十分すぎ。何もかもがちょうどいい感じで面白くカッコよかった!おすすめ映画。あくまで「オカルトアクション映画」としてだけどw