そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

龍馬伝#14「お尋ね者龍馬」

http://www9.nhk.or.jp/ryomaden/
もうずっと龍馬伝は渡辺一貴さんが演出やればいいのに!(笑)
弥太郎の例の新聞記者さんの聞き取り取材から始まった第二部、人斬り以蔵誕生編。
ブラック武市さんは人の心を操る黒魔術の技を手に入れた!ああ可哀想な以蔵‥‥武市さんの悪魔に魂を売り渡したような人心掌握術にすっかり嵌ってしまってるよ。わざとひどい目に合わせといて、したり顔で救いを見せるなんて悪魔だよなー。
そしてたった3ヶ月、何がなんだかわからないうちに凄みを増して別世界の人になってしまった龍馬がいきなりメッチャかっこよくなってますが‥‥(笑)一体全体、龍馬に何があったがじゃろう?と、なんとなく土佐弁で言ってみました。
案の定、後藤象二郎吉田東洋暗殺を龍馬のせいにしてるし、その追っ手がかかってそれが弥太郎で、たまたま大阪でばったり出会うのはお話だとしても、龍馬に出会って土佐に逃げ帰ってなかったら弥太郎も以蔵にやられてたかもしれんのだよなあ?というか、いろいろ情報早すぎるよ、この世界(笑)
溝渕広之丞と沢村惣之助が出会ったのは何に対する布石なのかそうでないのかはわからんが(ていうかまさか大阪で土佐の人間が現れるための必然としてのタタキが美味い店‥‥ってことか?偶然を必然にするための?w)、一応攘夷派の勤王党にいた龍馬が脱藩して、時を同じくしてアンチ勤王党の東洋が暗殺されたとすれば龍馬が犯人にされても不思議じゃなく、でも龍馬じゃない‥‥というかぶっちゃけ自分が東洋暗殺しといて龍馬のせいになってるんだから、武市さんは龍馬に対してどういう立場でいたいのかっていうのがこのドラマの場合、史実とフィクションの合間で相当うやむやになってると思うんだよな。重大事件がいっぺんに起ったからドラマチックなんだが、ホントはそんないっぺんに起こった出来事じゃないだろうよw
そして武市さん、恩着せがましく坂本家の手際の良さに自分も一枚噛んだみたいなこと言ってるけど、幼なじみだとか同志だとか、その立場で坂本家を庇わないとそれはそれでまずいんじゃないか?まさに情けは人のためならず‥‥だろうよ(苦笑)
で、えーと、この場合本人たちは、龍馬の気持ちとしては攘夷じゃないし、武市さんとももう判り合えないんだから同じ道は歩んでないんだけど、周りからみたらまだ同じ志を持ってると思われてもしょうがないんじゃね?幼馴染の弥太郎はともかくとしてさ。
というかこのドラマとしての人間関係の関係性と出来事の相互関係の基準が完全にそういう話で〜ってことだよな。だから東洋を暗殺したのも土佐の追っ手を夜討ちしたのも、全部武市の仕業だって龍馬にはわかってるんだろうし。普通わかんねーってw
でもそこら辺うやむやでも気持ちとして辻褄があってればまあいいやって話なんで、渡辺さんレベルの読み込み解釈で演出してくれないとわけわかんないんだよなー。脚本がどの程度描きこまれてるのかは知らないけどさ。道を違えた幼なじみたちの行く末って話なんだし。相変らず武市さんの間の悪さは最悪で、何かやるたびにどんどん一人で人生のデフレスパイラルに陥ってるけどさ(^_^;)
ともあれ、”岡田以蔵”が”人斬り以蔵”になる瞬間の息詰まるような緊張感と、それが人斬りでなかった、切羽詰った上での首絞めだった‥‥ってのはどこまで史実かしらんけど、これからの以蔵のゆく道の修羅の地獄を感じさせてちょっと悲しい気持ちになりましたよ。本当に武市さんは悪魔だ。
それにしても龍馬追討のお役目を受けた弥太郎を諌める岩崎家にあって、弥次郎のいい加減さったら!蟹江さんはステキすぎ(笑)いるいる、こんないい加減なオヤジw っつかオレ一時期本当に蟹江敬三がお父さんだったらいいなあと思ってたことアルヨw(何いってんだ)
まあそんな感じで久しぶりに会ったら別人のようにカッコよくなってた龍馬のカッコいい話は、あえてしたくない20年後の弥太郎のいい加減さは十分父親譲りではなかろうかとw