そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

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龍馬伝#15「ふたりの京」

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以蔵かわいいなあー。かわいいっつってもほんと、何も考えてないアホな犬っころのかわいさだけど。もしくはナランチャ(@ジョジョ第5部)がバカでかわいいってのと同じだよ。以蔵があまりにもかわいすぎて逆に気の毒になるよ、頭悪いんだもん。ま、それを責められやせんけどさあ、バカな子ほどかわいいというか(意味違う)今回の以蔵というかタケるんのカワイさときたら‥‥ (-д-`*)
それに比べて、って比べることでもないけどさ、龍馬の行き当たりばったりぶりというか、あれ、福山がカッコいいから成り立ってんじゃないのか?(苦笑)
「会いたかったから」だけで会いにこられてもって気がしなくもないんだけど、加尾にとってはそれでも青春の思い出でいいのかな。青春の思い出というより、昔の人だからもうそこで人生終わったくらいじゃないかなあ?収二郎にお役目終了って言われて土佐に戻っても何もないって言ってたけど、逆に龍馬と情を通わせることができたからもう思い残すことなしに余生というか、どっかの誰かと結婚してももういいやみたいな?自分で夫婦同然の暮らしとか言っちゃって‥‥まあ気持ちはわからんでもないけどさ。そういう意味では加尾にとってはナイスタイミングで龍馬さんは来たよな。

それでもさ、今回は大友さんが演出だったけど、やっぱりいまいち乗り切れなかったかも。つかもっと重いシーンじゃないかなあ。
龍馬と以蔵と加尾の三人が会するあのシーンってものすごい運命の綾というか、それぞれ違った思惑を持ってまったく違うところを向いてたものが、表面上は同郷の幼馴染の気安さで同じ方向に揃ったところだよねえ。だから言ってることはそれぞれちゃんとわかってるのに、心に響くところが全然違う、だからもう昔と同じじゃないし、気持ちは同じでもそこから見えるものは違ってて歩む道も違って行く‥‥ってことなんだと思うんだが。それが加尾は諦めだけど、以蔵にとってはこれからの悲劇なのに、龍馬も止めないんだもん。
人殺しをしているということの罪の意識よりも、「武市さんの役に立ってる」ってことを言いたくてしょうがない以蔵が悲しいなあ。帰りがけに気が晴れたみたいなこと言ってるから、罪の意識で誰かに打ち明けたかったってのも違うんだろうし。龍馬に聞きたくないっていわれたけど、その意味ちゃんとわかってるのかなあ?
それなり頭が良くてあちこち放浪して見聞と見識を広めてる龍馬が、頭が悪いゆえに武市しか見てない、武市の言う事しか耳に入ってないような視界が狭い以蔵に、本当の意味で言いたいことが届いたと思うのも龍馬の傲慢というか。ああ、久しぶりに会ったから以蔵がそんなことになってるなんて気がつかなかったのかもな。自分のやるべきことで手一杯だもんな、龍馬も。
そういや衣装さんが妄想のブラック武市さんがしてた黒いマフラーは武市さんの暗黒面だとか言ってたような覚えがあるけど、暗殺に向かう以蔵が黒いマフラーしてて、龍馬たちに会ったあとの帰りしなにやっぱり黒いマフラーしてるから、あれは龍馬が言ったことはやっぱりわかってない‥‥ってことでいいのかな。狙われてた同心は無事だったんだろか?
ともあれ脱藩したってことで自分はもう過去は振り返らないみたいなことを加尾の前で言い切れる龍馬はいい気なもんだと思うし、武市のファシズムに憤りながらそれを他人事としてしか考えられないってのも、やっぱりまだそんなに器が大きいとは思えんのだよなあ。日本を変えるより以蔵をどうにかしてやれよ、とりあえず。勝麟太郎はそれからだろよと思わんでもないよ。森を見て木を見てないことでは武市さんと同じかも。ああ。
カッコええように見えて微妙にフラフラしちゅう龍馬は一体何がやりたいがぜよ‥‥となんとなく土佐弁で言ってみました。
そんで武市さんの痛々しさは出世すればするほど酷くなるよ。本当に一体全体何と引換にその権力を手に入れてるのか自覚してんのかなあ。それ言ったら「以蔵」っていいそうだけど、いや以蔵ならまだ本人は誉められて役に立ったと喜んでるんだからまだましか。身に余る出世はあきらかに何かと等価交換だろ?武市さんにも困ったもんぜよ‥‥
そしていつの間にか農民が板についてる弥太郎はそれこそ一体何をやりゆうがじゃろう‥‥と土佐弁で言って(もうええ)
お喜勢さんはなんで弥太郎のところへ来んじゃろう?なんか秘密が?