そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

ゲゲゲの女房 7週目「消えた紙芝居」

http://www.nhk.or.jp/gegege/
向井りーはイケメンだから飄々とした茂がとってもチャーミングでカワイく見えるけど、わりと言動の端々にマイペースで自分勝手な腹黒いところが見え隠れするのが向井りーのスゴイところだと思うズラ。見てる分には面白い人だとは思うけど、オレこんな人と一緒に暮らすのはゴメンだなあ(笑)いや面白いし刺激的だとは思うけど、たぶん度をこしてると思う。鬼太郎読んでるだけでも、あの人思想的には過激インテリ層っぽいしw。布美枝みたいにボンヤリした天然じゃないとやってけなかったと思うよ?そう思わせる向井理松下奈緒はいいなあ。
 
先週の茂の過去パート1戦争体験偏に続いてパート2、今度は神戸紙芝居時代編の巻。あと茂の原点、のんのん婆の話も。
富田書房の原稿料不払いでもって大貧乏でどん底生活時代の村井家大変すぎる、主に布美枝が。
水木しげるの妻だとこみち書房で知られちゃったり、久々に浦木がやってきて茂の神戸時代のことを話してくれたり、かと思ったらその頃の紙芝居師匠・音松が借金の申し込みにきたけど結局その話は切り出せず‥‥だったり。布美枝のアシスタントも板についてきた模様。漫画家が漫画を描くときは描いてる漫画の表情と同じ顔をしますよ?炎燃先生もそう言っとったぞ。
まー裏木にしても富田書房の社長にしても口先っつかほとんど山師だよなあ。浦木は詐欺師だけど。富田社長なんかにあそこまでいわれるくらいなら、いっそ茂が出版社でもやりゃいいのにって気がしなくもないよ?あれくらいの規模ならできるんじゃね?w
なんとなく出てくる人みんな良い人ではあるけど完全に善意の人ではない、むしろみんな結構強引で自分勝手な人ばかりな気がするけど、きっとあの時代の東京はあれがスタンダードだったんだろな。なんだかんだでみんないうことは大きくてハッタリかましたりしてるし。それとも人柄の問題?みんな「モーレツ」って言葉が似合いそうな気がするし、貧乏生活もなんだかんだでなんとかなりそうな雰囲気もあるしなあ。ほんとのところはそうでもなかったのかもしれんけど。
そんな状況として自分のことで手一杯な人たちでも、お互い助け合い、人情は忘れずってとこが古き良き昭和ってことか。というか浦木みたいな酷いヤツを見たあとでは、金を貸してくれと言いたくても言えなくて、結局大事な紙芝居の道具を質入しようとする音松の人柄ってのがなんか和むよなあ。そういや年下の茂にずっと丁寧語ってのも。
紙芝居ってたしか子供に売った飴の駄賃が収入だよね。なのに紙芝居をやってる間はそれを無視してしまうほど入れ込んでるってのもなんか愛があるというか。音松が上條恒彦だから‥‥ってわけでもないけど、深大寺を散歩して紙芝居に人気があった昔を懐かしんでみたり、紙芝居への情熱や、消えゆく紙芝居文化を語るとこに味わいがありすぎて切ないねえ ‥‥(-д-`*) 時代の移り変わりって、こういう職人的な人たちにとっては残酷だよなあ。
浦木と富田社長以外はみんな人は良いから、苦労してるのを見るのは心が痛いよ。紙芝居が消えて行き、そしてまだ成功してるとはいいがたい茂も貸本漫画業界の衰退を見て行き、それを肌で感じてる‥‥ってのが。なにげに茂より困窮してるのが中森なんだけどなw 売れるといいねえ。
まあ茂は鬼太郎が当たるのわかってるし、この人マイペースだから別になんとか生きて行けそうだからいいんだけど、布美枝がほんとに気の毒です(苦笑)でも狐が木の葉をお金に変えるっていう茂のイラストはカワイかった。そういうとこが茂さんはチャーミングw 布美枝に金の無心はするけど計算してないわけじゃない‥‥ってとこもw(いいけどあの狐とかっぱのイラスト誰が描いたの?水木サン‥‥?)
しかし、美智子さんとこや喫茶店とか、周りの人たちの暮らしぶりを見ると、やっぱり村井家の状況はひどすぎるなあ(笑)あ、喫茶店のやり取りとかちょっとイイw 茂、甘いもの好きかw
まあなんだかんだで茂が成功したのは音松がいうように一も二もなくキラリと光る「才能」があったからなんだけど、いい意味で人が良くないゆえの我の強さとか道を切り開いていく運の良さもあったってことだよな。いや運がいいんじゃないよな、なんか呼ぶんだろうなあ。だって結局癇癪おこして国交断絶とかいって富田書房と手が切れたのはいいことみたいじゃん?いいことになるんだよね?
失恋した太一くんとか、なんか事情あり気な美智子さんとか新キャラ、三海社の社長さんとかレギュラーの人たちもいろいろありそげ?