そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

セックス・アンド・ザ・シティ 2

http://wwws.warnerbros.co.jp/sexandthecity2/
 
もう超ゴージャス!何もかもがキラキラでゴージャスでビューティフル!
この不景気気分の世の中にこんなにバブリーでいいんでしょうか?(笑)
キャリーがビッグと結婚する話だった映画の1は正直微妙、というかキャリーのビッグに対する要求がことごとく納得できないので、むしろキャリー痛すぎるしこのDQNめが!って思ってて、またそのキャリーを擁護する残り3人もどうよ?って感じで、いくらテイストがバカ展開でも乗り切れなかったんだけど、今回はそういうのはあってもそれを上回るくらいひたすらおかしかったし、面白かった!もちろん何もかもがキラキラすぎることも相当上げな気分にはなるんだけど。
TVシリーズから映画化したもので、ここまでサービス精神に溢れたエンターテインメイントなものはそうそうないよなあ。日本じゃ確実に無理。予算の問題じゃなく、作品の方向性として当然のサービスを最上級で提供してくれる、その作り手の能力とセンスの素晴らしさって意味で。言いきる。
細かく笑いどころがあって、2時間半近くあるはずなのに展開が飽きないんだもん。キャラ説明しなくてすむってのを差し引いてもそれでグイグイと話を引っ張っていけるパワーがスゴイ。
その上で、内容的にも元々のこの作品のテイストとしての軽さの範囲内で、子育てママ(専業&仕事持ち)や独身アラフィフ、セレブカップル(つかみんなセレブだが)それぞれの悩みにも突っ込んで、爽快に解決してくれてるのが気持ちイイです。
あとこの4人同士の、何やってももうアンタだから仕方ないわよ的な諦めも入った女の友情というか、逆ギレしてもとんでもないことになってもしゃーないなぁって感じで受け止めてくれるのがイイ!というか。もちろんみんなそれぞれにギブアンドテイクだからなんだけど、それでも貸し借りなしの友情は、みんなが憧れる〜ステキ〜ってことで(笑)
もちろんこの4人って普通の生活してるわけじゃなく何だかんだ言って成功者だからお金には困ってないんだけど、そこはまあそれとして、夢の世界に浸るつもりで‥‥みたいな?
オハナシ自体がそういうそこそこセレブな4人が、中東のパラダイス・アブダビに諸費用持ちでご招待されて、まさにケタ違いの夢の世界に浸るって話だしさ。こんな夢のようなゴージャス、アリエナイだろーって状況、そりゃ誰だってはしゃがずにはいられないだろよ(笑)アブダビの空港超カッコいいし!
 
基本的には今回の話は、みんなそれぞれ悩みはある、それを非日常の世界で発散させることも時には必要っていう話。
というか、彼女ら4人が出てきて昔の姿と重ねつつNYという街を紹介するところが、なんか妙に泣けるというか気分が盛り上がるというか、ああやっぱりこのドラマ好きだなあといろいろ思いだしつつ、なんかノリの華やかさやゴージャスさ、とにかく「キラキラしてる!」の一言につきる、ってだけでなんか泣けてきた。映画のパンフの対談で丸山敬太が最後にやっぱり同じこと言ってたんだけど、ホントにそうなの(笑)
初っぱな、キャリーたちのゲイ友達、夢見る乙女のホモセクシャルスタンフォードのもちろんゲイカップルの結婚式が、あまりにセンスよくってオシャレで、そこからしてアドレナリンでまくり。あと砂漠も意味なくて何だかなぁ‥‥と呆れ気分でおかしかった(笑)アラビアのロレンスとかw
ストーリー的なものとは別にそれぞれの日常生活の悩みを解決するっていうのが軸にはなってるんだけど、まあ相変らずキャリーのビッグへの要求っぷりがあまりにもアイタタターでまじめにビッグが気の毒になるよ。仕事から疲れて帰ってきても常に奥さんをロマンチックな気分にさせなきゃいけないんなんて、とんだ重労働!オレでもそう思う(笑)
でも当のキャリーときたら、結婚に縛られるのなんてまっぴら、子供もいないしいつまでも恋人気分でいたいとかいって、テイクアウトの夕食はイヤだといいながら自分はご飯は作らないわ、結婚記念日のビンテージロレックスのお返しが大型テレビなのは激しくご不満だとか、ソファに寝そべってダラダラするの禁止とか、嫌々連れて行かれたパーティでちょっと美人と話してたら自宅に強制送還とか、いや絶対酷すぎるって(笑)そういうとこは相変らずイタイんだけど、今回はサマンサがその上を行くアイタタDQNぶりだったんでどうにもこうにも。というか、自由と自己中を履き違えちゃいかんよなぁ‥‥と呆れて笑えん(笑)常識人のミランダが一番マシだったかな。シャーロットも結構天然さんだからなあ(^_^;)
何だかんだいって自由にやってるように見えて、キャリーなんかも実は中身は保守的でロマンチックを夢見るお嬢さんだってことに囚われてるんだけど、そういうとこで、スタンフォードの結婚式であったファンの夫妻に子供作らないのとかいわれて微妙な空気になって(言った方は代理出産待ちの御婦人。子供の引き取りで揉めればいいよ!と呪い吐きたくなったw)、それをやけにシリアスに受け止めてまたビッグに過剰なロマンチックを要求して別居の提案をされたり、シャーロットはお母さんを休めないってことでノイローゼになり、エロい子守の不倫を疑って怯えたり、あんまり保守的なのはどうもなぁと思ってるところにサマンサはノールール&更年期のぶっちゃけ過ぎでそれはいくらなんでもどうよ?って話だったり、結局バランスいいのはまあミランダなんだけどさ(笑)そういうのに耐えられれば、スゲーこの映画は楽しい!
そしてこの4人の思い切りのいい行動と飽きれんばかりのお金の使いっぷり(途中まではスポンサー付き)が今回はさすがに度を越してて、いっそ清々しいよ。ちょっとした贅沢どころじゃないんだもん。いいなぁ〜しか出てこない(笑)真のお金持ちってスゴすぎる!初めて見るようなもの(こと)ばっか(笑)映画館なのにスゲー突込みたくなった(笑)というかあの自家用ゴージャスジェット!何それ、みたいな。ホテルじゃ若いイケメン執事が各人一人とか!というか1週間の旅行にトランクいくつもっていくのとか!(笑)そしてもう砂漠!ブランドもんでドレスアップして砂漠の食事会、アリエネーw 何回アリエネーって言ってんだオレ!
あ、最後は、まあ最後までうまいことはいかない、しかも相当アイタタってことでちょっとテンション下がるけど、それは仕方ないかな。ネタバレになるからこれ以上は言えませんが。
最後のキャリーへの扱いも、まあビッグがいいならいいけどさーとちょっと遠い目になったりはするんだけどさ。あんまりキャリーを甘やかすなよー(^_^;)
あとエロい子守のオチがあれなのも笑った。さすがNY(笑)
あと小ネタとして、サマンサのレッドカーペットのファッションチェックときに、若い子のアイドル、マイリー・サイラスと同じ衣装を着てたとこであのプロジェクト・ランウェイのティム・ガンが「どっちも痛いな」ってカメオ出演!(笑)なんか得した気分!
スタンフォードの結婚式の時はライザ・ミネリマライア・キャリーの歌をカバーして踊ってたりとか超カッコいいとか、かと思えばアブダビの豪華カラオケクラブでみんなで「私は女」を歌ったり(歌詞の内容的にあそこであれを歌わせるこのドラマはいいなぁと‥‥あくまで西洋的資本主義目線ですが)いろいろ、小ネタ効いてるんだよな。最後が「砂漠のファイター」だったり(笑)
できたらストレス発散にもう一回くらい見に行きたいデス。ゴージャスな映画でとにかくキラキラで、楽しんだよ!オススメ。出来ればちょっとでもTVシリーズ見てからだと楽しいと思うけど、見てなくても、まあわかるかな。
キャリーの衣装はアブダビの市場に行った時の、紫のスカートにディオールの黒Tシャツスタイル(全身ディオールか?)が一番カワイかった。いや、一番普通っぽくてw