http://www.fujitv.co.jp/C-273/index.html
最後は脚本・酒井雅秋で割と普通のネタで終わったなあ‥‥と思うけど、10分延長してるわりにいつもと同じテンションなのは逆に良かった。
ゲストに黄川田とか袴田とかおいおいこれは失踪人捜索課か？と思わせるような‥‥のはおいとくとして（笑）
あと百瀬の息子の望くんがあまりに上手くて最近の子役ってばほんとに上手いなあと思ったんだけど、この今井悠貴くんって「はだしのゲン」のドラマでゲンの弟・シンジ役やった子だったのね。あの時もメチャ上手いなあと思ったけどあれ3年前って8歳じゃんｗ ホント最近子役はレベル高すぎる。
今回の話だけど、百瀬（黄川田将也）の親友の山口（袴田吉彦）が共犯だったら二時間サスペンス、でなければ百瀬の偽装保険金殺人計画か？（と初っ端で相方が言いやがった）って感じで、結局あの妙に出張ってた青ユニの作業員の一人が実は百瀬だった‥‥って話でした。特に触れてなかったけど整形したんだよね？いつから仲良くしててんだろう？そしてチンピラの橋本（青木伸輔）はとっくに殺されてたと。
まあ事件自体は展開が予想できるような話だったにしても、いくらなんでも死体のDNA鑑定くらいしてるだろうし歯型やら指紋やらどうしたんだと思ったらそれも案の定データすり替えで、共犯というか偽装を提案したのが上司の中馬（北見敏之）だったってことか。いいけど北見さんってここ最近急に老けてない？パッと見で名前思い出せなかったくらい。（それともオレの記憶力の問題か？）
ちょっとわかんなかったのが、なんで中馬はそんなことを百瀬に提案したのか？ってことだったんだけど。理屈じゃなくて気持ちとしてさ。理屈では中馬が暴力団と繋がりがあって、どっちかというと自分の利益のために百瀬を巻き込んだってことだけど。でも暴力団と繋がってる程度ならともかく、殺人って一線越えすぎだと思うんですけど‥‥刑事として絶対やっちゃいけないことだと思うんだけど、その辺の事情って百瀬は知らなかったのかなあ。だったら騙されたもいいとこだよな。
その割に捜査をしてた特捜のメンバーの対応も白石さんもあんま深刻じゃないのがちょっと納得いかないんだよなあ。だからどっちかというと、話のキモは百瀬の事情よりも橋本の母親の話の方かなあ。
被害者と加害者で同じ親子の愛情の話、加害者が被害者になったってことでの見え方は最初から込みの脚本ではあるけど、橋本が逃げてるにしても何の相談もない、捨てられたんだって思ってる母親の気持ちを、真相がわかることで救うってことかなと。それに絡むのがプロファイリング担当にしても子持ちの高峰だとかさ。
だからそれ以外は元同僚を追求しなきゃいけなかった白石さんの気持ちとか、整形して行方をくらましてるにしても息子と念願の野球ができてることの百瀬の気持ちとか、あんまり突っ込んでないのが不満。
話の詰めが甘いというより根本的に問題点がなんか間違ってる気がするなあ。だって中馬が犯罪の片棒担いでた、いやむしろ首謀者って話になると、そりゃ塚本だって一課には行かないだろよ。行かなくて当然って気がするもん。
桜木の今回の課題は「どんな刑事になりたいか」だったけど、だから最後、百瀬に手錠をかけるにしても桜木だったんだろうけど、やっぱりそこでなんで桜木かってとこでは望くんとのやりとりがちょっと突っ込み甘いかなと。
だってそういう痛みが伴っても真相を追求する、「ここが最後の砦だから」っていう捜査課の精神はすでにもう何度も描かれてるんだから、その上で桜木がどういう刑事になりたいのかを見せて欲しかった気はする、最終回なんだから。それが迷いの中であっても。むしろ迷った末の結論って話じゃないのが違うかなと。
その辺がちょっと乗り切れなかったんだけど、お話の展開自体はいつも通り面白かった。だからちょっともったいないかなあ、この最終回のクオリティは。
なんかタンブリングもそうだけど、シリーズ全体のクオリティを保証するためのベテランメイン脚本家のお仕事が一番おざなり的なクオリティ、いわゆるありがちな展開でしかないっていうのはどうなんだろ。単にそこら辺の世代交代の途中なのか、それともそれが最低限の保障であるけど、それ以外の若手脚本家がクオリティを上げてるってことなのかなあ。後者ならいいんだけどさ。もちろん、それに見合う演出の仕事がしっかりしてるってのが重要だけど。
ともかく、フジ的にそういうつもりがあるのかどうか、シーズン2があってもいいくらいのできだったのは拾い物でした。キャストが好みだと見てても楽しいし。
今回塚本いなくなるんかと思ってヒヤヒヤしたんだけど、残ってくれたんでよかったしな。そして深沢が塚本好きすぎる（笑）ツンデレか？いやデレてはないか、むしろ塚本の白馬の王子様？（笑）丸山さんってばやっぱスッテキー！塚本が姫すぎるだろｗ（おいおい）
