そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

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天使のわけまえ#5(終)「別れのロールキャベツ」

http://www.nhk.or.jp/drama/wakemae/
面白かったー、満足!
ハッピーエンドになるってのはもう前提だからいいとして、和也が失踪した理由とかを追求しないっていうのは意外とこのドラマの場合気にならないからよし。オジサンがいつの間にか田舎に帰ってるとこをくるみに会わせずに、いつのまにか違う人がガードマンをやってるってことでわからせるとか(もちろん康太から聞いたかもしれないけど)行間を読ませるような脚本というか演出なのもこのドラマでは効果的。誰もいなくなったあのテーブルで食事して、朝を迎えるというのを同じ引きのカットで延々と見せたり、ちょっと変わった文脈の映像表現、ミニシアター的な邦画って感じかな。オジサンが見つめてたボロボロのバッグは何なんだっけ。前に出てたっけ?まあ何かあるって感じね。
戻ってきた和也と結局結婚することにしたっていうのはまあ予想通りというか、むしろくるみの立場としては結婚しない理由がないんだよな。だから若くて強気な性格のミキちゃんがそれを納得できないってのはわからんでもないけど、さくらさんがちゃんと最初からわかってるふうなのがよかった。いろいろあるけど許していかなきゃいけないっていうのが夫婦だっていう含みなんだろうけど、そのさくらさんのオチが(オチって言うなw)結婚記念日のぐちゃぐちゃの太巻きを美味しそうに食べるご主人‥‥ってとこでちょっとオレ、ホロリ。年食うとああいうのに弱くってねえ。あの家庭もなんかいろいろあるんだろうけど、その程度で許せることなのは平和なことだと思うな。全体にさくらさんちの話は話の隙間が読めるだけに、メインではないけど意外とくるものがあるよ。
和也とくるみさんの出会いの話もなかなかいい話なんだけど、ただ和也は優しい人なんじゃなくて弱い人なんじゃないかなあ(苦笑)一応ドラマ的には借金と失踪の理由は語られなくてもいいけど、ちゃんと説明はしてもらうべきだと思うなあ。それが出来ないなら結婚はやめたほうがいいかと。
つか康太が何度もって言ってなかったっけ?しょっちゅう借金つくって逃げてたってわけじゃないよね?それは人としてマズイですよ。仕事ってもなんか山師的なニオイもするし、和也はもうちょっと堅実な道を歩んだほうが‥‥そこだけは心配です。くるみさんも強く言わなさそうだから余計に。優しい人は投資とか、胡散臭い事業に首突っ込んじゃいかんよ。
いいけど康太があの結婚で自分がおじゃま虫だと思う気持ちもわからんでもないというか、くるみさんと年近くね?あ、でも35か、つか和也って42の設定か。ありさも茂樹も実年齢より上めの設定だったのね。てっきり和也は学生結婚したんだと思っちゃったよ、失敬失敬w でもやっぱり、思春期のお子さんがあんなキレイなお母さんと‥‥って、ちょっと気が散らね?w
そしてミキちゃんと高志はくっつかないのかなあ‥‥靖日はミキちゃんにいいように使われてると思うんだが、ミキちゃんの本命はー?高志みたいな優良物件、放っとく手はないと思うぞ(笑)
それにしても最後まで高志@佐藤祐基はおいしかった。いい役だったー。オリジナルだし前に派遣のオスカル出てたしあのキャラってなんとなく当て書きっぽいけど、ただもうちょっと別のタイプの役も見たいかなあ。まあこの感じじゃNHK的に好感触っぽいから、もうちょっといい仕事もらえるかもね。がんばれー。
高志とミキちゃんのこともオジサンのこともそうだけど、商店街の皆さんとの交流とかああいうふうに終わらせてるのも、なんかくるみさんの日常はずっと続いてくって感じでよかったし、新居に引っ越さないであの家で三人で住んでるってのもよかった。いやでもあそこに3人は狭いかな?どうすんだろw
うーんいやでも、やっぱりオジサンは最後にちゃんとくるみさんが見送ってお弁当でも持たせてあげて、列車の中で食べてるシーンとか欲しかったかもな。宝くじじゃなくてさ。
あと最終回にもうちょっとお料理シーンがあってもよかったかも。料理は出てきたんだけど、このドラマって料理自体より料理を作る気持ちや過程の方が大事だと思うから、そういうとこで見せて欲しかったかなあ。ロールキャベルツってそんなにポイントでもなかったし。やっぱりちょっと時間足りなかったのかも。残念。
でも全体的に全5回がもったいないくらいに出来は良かったし面白かった。7〜8回、二ヶ月くらいのシリーズでもいいいと思うけどなんで5回っていう中途半端な長さなんだろね。
次回のドラマも上戸彩内野聖陽でなんか変な話っぽいよ。キャスト的にはかなり興味を惹かれるんで一応楽しみにしてよう〜っと。