そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

MAG・ネットスペシャル「アニメの革命児 金田伊功」

http://www.nhk.or.jp/magnet/
そういや金田さんの一周忌だったのね〜ってことでのスペシャル。
実はオレは金田さん自身はそんなに好きじゃないんですね。もちろん好きじゃなくてもオレ世代のオタクなら当然全てにおいて通ってる道なんですが。つか基本(笑) 番組見ながらいつ「バース」のことやるんだろうとワクワクしてたくらいにw
金田さんの偉業はやっぱりアニメ表現としていろいろとエポックメーキングだったってこと‥‥と単なるアニメファンの目線から見たらそういうことだよね。なのでまあサクっとね。
んで、金田さんのファンではないオレの場合、訃報の時にも言ったけど越智一裕のファンだったからさ(笑) *1  と思ったら結構長々と取材受けてたー。金田さんの一番弟子って結局越智さんなのかな。
しかし改めて見ても、いろんな意味でスゴイというか、今なら作画厨に(じゃなくても、むしろ一般ファンか)「作画崩壊」って言われるレベルだよなあ(笑)
ああそれとあの定規使って描くってヤツ、不覚にも全然知らなかった!
というか、東映入社前の習作スケッチとかいくつの時かしらんけどめっちゃ上手え〜!あれが見れただけでもこの番組の価値があったかとw 氷川さんの解説とか村上隆の与太話はいいんだよ。見りゃわかるだろよ、動きのタイミングからして違うとかって。というかタイミングと動きとフォルムの三位一体感が渾然となってるのが金田作画か。
そういや組中でも言ってたけど、「バース」の売上が芳しくないって話、当時やっぱりあれ見て、なんじゃこれと思ってたモンなー(笑)
見るまではかなり期待してて、アニメ誌も結構煽ってたけど、蓋を開けたら意味不明なアニメだったという‥‥というか、でもオレとかわりとさくっと「あれは動きを見せるものであって話を見せるものじゃないからいいんだよ」って納得してたんでそんな問題はなかったんだけどね。当時の反応も別段それで評価が低くなるってことは全くなかったと思うし。大体あれを買うような金田マニアの人達には充分以上に満足できる出来だったしな。
でもその失敗?で金田さんがジブリに行く流れを作ってたとか、晩年の例のあの大コケした(笑)FF映画に参加してた(のは聞いたような気がするけど)とか、そこら辺はわりと目新しい話だったんで面白かったです。
というか、オイラがアニメをあんまり見なくなったのってホントに2000年代に入ってから(昔ほどって意味ねw)なので、80年代に頭角を現して大活躍してた当時の個性的なアニメーター諸氏が仕事ができなくなった(ってニュアンスだよね)のが、DVD発売前提の止めの作画至上主義のせいだとは思わなかったなあ。よく考えたら確かにそうだろうな。
越智氏も言ってたけど、「それで原画を描くのをやめちゃった」からみんな監督方向にシフトしてたんだねー。なんでだろうと思ってたんだよね。あのへんが軒並み監督やってるの。普通にレベルアップのクラスチェンジかと思ってたよ。
まあそんなマニアじゃないので番組は十分楽しめました。懐かしいスタジオNo.1とかZ5の面々の一周年記念w飲み会の模様とか。
久しぶりに幻魔大戦とか見られたしな。いいけど金田さんでジブリだったらナウシカよりラピュタだと思うんだけど違うのかな?龍の巣を出せよー。