そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

「SP」野望篇

http://sp-movie.com/index.html

原案・脚本:金城一紀 監督:波多野貴文
 
一応パンフに載ってたTVシリーズのあらすじを読んでそこはかとなく思い出して見に行きました。 *1
いーやー、面白かった!面白かった!そして岡准カッケー! (≧▽≦*)
前の席の若いねーちゃんは「話が見えないよー」って言ってたけど、見えないことはないだろよ。尾形さん(堤真一)が井上(岡田准一)を仲間に誘ったけど、断られたから付け狙って殺そうとした(のを黙認した)ってだけの話じゃん。(笑)。なんという可愛さ余って憎さ百倍!の話w
確かTVシリーズの時金城さんと本広監督対談で腐女子狙いますって発言があったような気がしたんだけど、もう狙いまくり!深読みして何となくそう思うってレベルの、金城さんのいい塩梅の狙いっぷりなのがまた上手い!(笑)笹本いうところの「個人的な事情」ならいいのか?もっとそこ詳細に!って感じw
いやそれは置いといても、そういう話だよねw
井上の能力はますますエスパーチックになってて、しかもみんなそれをあてにしてるのはどうかと思うんだけど、キニシナイ。
ほぼ100分くらいかな、全編心地良いアクションで妙に気持ちよかった。
最初のフリーランニングとかいう走って追っかけるとか、とにかく映画自体が完全にアクションメインで組み立てられてるから、むしろ心地良い緊張感のまま見終わったよ。最初のフリーランニング→トラック上のアクションがもうひたすらすごくて、口開っぱなし。
なんだろね、この作品ってメインがアクションだけど、そもそもがアクションを見せる話、ストーリーはあるけど大義だの政治だの妙に実態のつかめないものだから余計にアクションの邪魔にならないというか、何つか、すべてが程良いと思うんだ。まあTVシリーズの「SP」も見てて話はよくわかんなかったけど、なんかそういうとこに重きがあるわけじゃないから気にならないというか。
まあしょっぱな、いかにも怪しい綾野くんじゃなくて丸山かーってとこでもう肉弾戦アクションというか、なんかわかんないけど見たいものは見せてもらいました〜って気分。何を期待してたとかもないんだけどw てか丸山スッゲえ!ホントあいつ使えるよなー!!!ホレる!w
岡准が師範代になったとかそんな裏話知らなくても、とにかくアクションが本気ですごいってのはよくわかるんでそれだけでお腹いっぱい。程良い。そういう意味で面白かったー!
いや普通アクションってリアルを追求すると映像的にガチすぎてつまんなくなるんだけど、これはちゃんと見せ方も心得てて意外性もあって面白かった。壁に駆け上がったときはちょっとああっ!と思ったもん。岡田スッゲェ!マジすげえ!そのスピード感を殺さないカメラワークもすごかった。(しかもパンフ読んだら相当の道路アクションがCG合成って!)
まあとにかくいろんな意味で金城さんは狙ってると思うけど狙いすぎってこともないのがやっぱ絶妙?w
絵面的にはちょっと変わった感じというか昔の邦画っぽいのがあんまセンス無いんだけど、アクション演出としてはまったく過不足ないんでいいかな。あんまり好きな映像でもないんだけど。でも最後の叫ぶ井上とビル屋上の尾形の絵はカッコ良かった。
それにしても井上のあれはほとんどSPECじゃないのか?(笑)ちょっとマズイくらい超能力すぎる。シンクロとかいう問題じゃないよw
あと地味に公安の田中一郎いいなあw それと今だからの神尾佑w そうそう、SPだよなあ。メガネじゃないと誰だかわかんないけど真木@オーズだよ。もちろん遠目に見てもおっきな真木よう子の胸も気になるところです。バランス変だよw
残念なのはなんで革命編の予告がないんだってことくらいか?最後にあるかと思って期待してたのにー。←あったみたい。オレ見落としたらしいよ?
しかしもうマジでカッコ良かった。話は特に期待しなくてもいいかなあ、革命篇見ないことにはなんとも。とにかくアクションアクション。アクションだけでOK。マジ面白い。革命篇が楽しみー!
 
追記。
今コメントレスしてて気がついたけど、アクションはともかくこの映画のストーリーを楽しめなかった人って尾形たちの言うところの「大義」だの「革命」だのそれっぽい言葉に期待してそういう展開を見たかった人たちなのかなと思ったけど。
ってのは、この映画の一番面白いところって、最後の官房長官を警護して官邸に向かう途中で、狙われてるのが官房長官でなく井上だということをみんなが薄々気がついてて、それでもSPとしては長官を守らなければならないのに、うっかり笹本が井上を庇って負傷したり、何も気がついてない長官が井上たちSPの警護に本当に感謝するってとこだと思うんだけど、違うかなあ?
それ自体が山本の言う井上はやっぱり疫病神だってそのまんまになっちゃうんだけど、それでも井上の能力の高さと(警護能力&SPEC的な)尾形さんのやってることがどうもおかしいということに対しての疑念で、それが確信に変わっていく過程を隠してるってことの厚みというか、そういうとこが面白いんだけどなあ。
冒頭のフリーランニングだって要人を護ることが優先なら追っかけてあれだけの事故を起こしたり通行人(車含む)を巻き込んだりっていうことを考えると井上暴走か?とかマズイだろと思うんだけど、そこら辺のどっちを取るかの判断の正しさが確保されてるから安心して見てられるんだし、そういうとこへのエクスキューズがちゃんとあるとか、アクションの中にちゃんと話での駆け引きがあるから、アクションがただの荒事になってなくて見ごたえがるんじゃないかなと思うんだけど。
でもまあ、都心の議事堂周辺とはいえタクシー一台通らない、人も歩いてないってのはちょっと気になったけどな。官邸から3キロ圏内でしょ?(^_^;)
あとまあ分かんなかったのは、尾形の父親の死んだシーンが何度も出てくることの意味が判んなかったかなー。大義とか革命が何に対して?ってのがあるからかも。麻田総理の裏とかさ。

*1:相方はとっくに見に行ってたのでパンフはある