http://www.fujitv.co.jp/PERFECTREPORT/
脚本：阿相クミコ・酒井雅秋 演出：石川淳一
産科というか昨今話題の定期健診に行かない妊婦の話と赤坂のトラウマ話。だいぶとっ散らかってますよ、今回は。
産科の話はともかく蒼山さんをインフルにしちゃうのはつまり蒼山さんを現場にいさせたくないから‥‥ってことかな。あんまこういうお話のための都合のいい展開は好きじゃないんだけどなあ。蒼山さんがいなくても成り立つ遊軍ってちょっと違う気がするし、そもそも最終的に取材はニュース素材にはなってるけどそのニュースバリューっていうか価値として、今までの遊軍の立場からするとあやふや。そもそもお荷物部の遊軍が社会部に対して、重大性は少ないけど価値のある取材をするからすごいんだっていうドラマとしてのエクスキューズがあったはずで、そこスルーするとカタルシスが無くなってつまんなくなる‥‥ってのはプロデューサーがわかってていいはずだと思うんだけど。ちょっと脚本下手だったなあ。とっ散らかってるってのもそこら辺かな。
そのせいで赤坂のトラウマ→休暇でメインにならないのはともかく、ドラマとして遊軍を回してるのが黄田というのは変だと思うんだけどなあ。そんなに黄田っつか要潤が好きかここの脚本はｗ
あとまあ緑が発奮する話でもあったけど（だから1話にキャラの事情盛り込み過ぎだっての）、黄田の話を聞いたからっていうのはいいとしても、そこに到るまでに自分が役に立つということを証明したいという野心が見えなかったのがちょっと惜しいかな。相武ちゃんが頑張って走ってたからさー。
あ、何気に緑が抜いだパンプスを持ってくる黄田よかったｗ あと緑のパンプスがわりとヒール太めだったのはこないだの「足痛い」からのやる気描写だったのかなあ。だとしたらそこ突っ込んどいて欲しかったかも。
まあそこら辺にいろいろ惜しいなあと思うから気になったんだけど、緑の話としては赤ちゃんポストや定期健診を受けない妊婦に対する怒りと、思ってた母親像とかけ離れててしんどいと思う当事者の女性たちのやり場のない気持ちを理解するっていう流れで「まだあなたの話を聞いてません」ってのはよかった。でもあの訴えてた水谷さんは、お父さんの言いなりで訴える〜っていうのにしてもやっぱりどうかと思うなあ。お母さんいないんだっけ（ちょっと見落とした？）それにそういう話（＞緑のレポート）でまとめちゃうと無責任妊婦の話じゃない気がするんだけど。そもそも赤ちゃん死産で訴えるだの何だのって話だったんでしょー？いいけどさ。
赤坂の方も変に理屈でトラウマ克服とかじゃなく、命の重みで感覚的にトラウマを受け入れるっていうのがよかった。トラウマを克服するしないっていう話じゃなかったのがいいね。というか1話で克服したらそれこそご都合すぎｗ
黄田の事情もだいぶ明かされてきたしさ。（だからスタッフ黄田＠要 好きすぎだろｗ）
あとはお調子者の紫村はともかく桃井が便利に使われすぎてるから桃井を掘り下げてください、ぜひ。遠弥はあのまま単なる雑用係その1で終わる男じゃないだろよ（笑）
まあ今回は都合のいい展開が目立ったけど、演出描写自体は丁寧だし好きなので、もうちょっと何とか‥‥ってとこか。
それにしてもちょっと松雪さんの表情がワンパターンすぎるのは気になるなあ。今回特に蒼山って何もしてないから余計にさー。なんかもうちょっとうまい使い方ってないのかなー？と、そうか、自殺した人の息子が木村了だっけ。なんかありそう。
