そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

キック・アス

http://www.kick-ass.jp/index.html

監督:マシュー・ヴォーン
ブラッド・ピットプロデュースで、ニコラス・ケイジがとても嬉し楽しいだろう映画(笑)
オタク受け映画なのになんかクチコミ的に話題になってるけど(ウチもそれで勧められた口ではあるがそもそもオタクカテゴリだから)、これ、一般人が見てそんなに受けるかなあ?レンタルで借りてきて突っ込みながら見て笑えるかどうか‥‥って映画だとは思うから、そこまでウケてるってのが逆に不思議なくらい。オレはわりと面白かったけど、カテゴリとしてはタランティーノ映画のキル・ビルとかそんな辺りじゃないかな。見てスッキリ!っていう。タランティーノの好きじゃないから観たことないけどさw
昔よくあったようなオタク少年が美少女にアタックして‥‥的な青春映画でもあるんだけど、「スッキリする!」っていう部分の大半は今時風の過激な暴力描写。娯楽映画だから特にそれに対してフォローもないから単に「そういうもの」でしかないんだけどさ。ほんとうに見事なまでにフォローなくて逆にビックリするよw むしろそのほうがリアリティなくていいのかもな。
コメディってわけでもないし、バイオレンスも相当あるし、青春映画というわけでもなく、要するに実際にコミックオタクのニコラス・ケイジバットマンもどきのビッグ・ダディに扮して娘のヒット・ガール(クロエ・グレース・モレッツ)とともに、自分を陥れて奥さんを間接的に殺したマフィアのボス・ダコータに復讐していたことが、たまたまオタク高校生のデイブ(アーロン・ジョンソン)を巻き込み、死にそうな目にはあったけど(ネタバレあり)なんだか上手いことマフィアを壊滅させた‥‥っていう映画。細かいところ省略。
たぶんやりたいのはバットマンコスプレでバットマンと同じく自警団気取りで気持よくマフィアをブッ殺していくってことかなあ。まあ爽快だけど、暴力描写に容赦無いから見てて相当痛そうだけどさ。この映画見て何も感じない女はヤバいと思うよ?いや明らかにクチコミで来たっぽい隣の若いカップルの女がそんな感じだったからさ。どうせ映画だしーと思ってるのかもしれないけど。
まあキック・アスが友達のデイブだって知らないで、見せしめ処刑の生中継見てヘラヘラしてるオタク友達たちも似たような反応だから、そういうとこが「今時」なのかもしれないな。自分がそんな目にあってない限り全てが他人ごとというね。
だから最初、キック・アスがチンピラをボコってる(ボコられてる?)時に「ただ見てるだけのお前らに対して怒ってるんだ!」っていうのは結構くるんだけど、それを引っ張るわけでもなく、結局その動画がYouTubeで配信されて大人気になったり、マフィアに捕まったビッグ・ダディとキック・アスが見せしめになぶり殺されようとするとこがネットで生中継されたり、そういうネットのツール的な使い方はすごく今風で面白いかなー。
惜しむらくはそういうのはありつつも、映画としてはスパイダーマンみたいに何らかのメッセージ性があるわけじゃないから(デイブが「力がなくても責任がないとは言い切れない」とはいってるけど ←スパイディのセリフをもじったもの)本当にただ見てスッキリするっていうだけかなあ。マフィア相手だから胸も痛まないしな。デイブが勇気を出したことで、ちょっぴり世界を変えたくらい?でもデイブも人殺してるからな。実感ないかもしれないけど。
あと映画的に見所は、ヒット・ガールが超強くて超カワイイってことか。ブロンドでツインテールの美少女小学生だし、アクションも完璧!日本の萌えキャラ的なツボもバッチリ!的な?デイブのアーロンくんもちょっと岡田将生っぽくてカワイイんだけどなw
オレ的には、過激なバイオレンス部分がなければこれといってたいしたことない映画ではあるかなあ。面白いは面白いんだけどあまり乗れなかったかな。ヒーロー映画というわけじゃないからこれでもいいんだけど。(まあだから、タランティーノ映画とか興味ない方だからさ)