そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

スクール!! #1

http://www.fujitv.co.jp/school1/index.html
脚本:秦建日子 演出:土方政人
メンツ的にまあふーんって感じだったんでそんなに期待もしてなかったんだけど、冒頭で脚本が秦建日子だって出たとこでそうでもないかな?と日和ったオレですw
まあその予想通りというか、ガテン系の民間人校長が‥‥ってことより、冒頭の桐原先生(西島秀俊)のPTAへの語りでああそういうコト言いたいんだねっていうドラマだってのはわかったんで、成瀬校長(江口洋介)の破天荒キャラもわりとすんなり楽しめました(笑)
でも成瀬VS桐原ってわけでもなさそうというか、桐原先生はもうちょっと身がある先生っぽいから、当面の敵はいかにも長いものにまかれろな副校長(塩見三省)とちょっとなげやりな5年生の担任の大橋先生(塚本高史)や教職に興味ナッシングそうな本木先生(三浦翔平)辺りかなってとこかなあ。
実際いかにも王道なベタなドラマ展開で、意外とこれが今期一番安定して面白いのかもなー。キャラの見せ方とか話の展開の仕方とか、やっぱテンポいいし楽しめるしな。
成瀬と同年代で子供もいない人間からすると、いやいてもそれが普通だと思ってれば気がつかないんだろうけど、あのバカ丁寧な、生徒がまるでお客さんのような小学校に対して、殴りこみをかけてるかのような、でも微妙に常識はあるという成瀬のキャラから見た小学校の異常さ、おかしさにシンクロするようになってるし、それに適切に突っ込むキャラもいるしで、何かとさじ加減が絶妙な1話目。さすがベテラン秦建日子
あの学校の1学年1学級、しかも相当人数少なそうなんだけど、東京のあの辺ってやたら生徒少なくなって学校の統廃合が進んでる‥‥ってのは前からあった気はするけど、実際ああいうタイプの民間人校長が全校生徒に目配せしようとするとこれくらいの規模ってのが現実的なんだろうなあ。うちとこの杉並区でも民間人校長あったし結構話題になってたけど、ガテン系じゃないしなw フツーねーって、たぶんw
そんな中で、九九が出来ないバカだからいじめるというあの原翔子(荒川ちか)たちの意地悪さとか見るに、こいつがこのドラマのラスボスかって気がしなくもないんだけど(笑)、バカをバカと言って、しかも二日で覚えたことで大バカが普通のバカになってスゴイという「バカ」呼ばわりの大安売りで麻痺させつつそれをスゴイことのように思わせるという手法ってちょっと新鮮w 確かに運動しながら覚えるってのは有効な手段ですが。
いじめ絡みだし本当はもっと深刻な話なんだろうけど、それを上手く体育会系のノリで解決ってのもいい意味で爽やかで健全かもね。
それが教育の現場全体が頭でっかちになってることへのショック療法として、体育会系トンネル屋の成瀬を校長に起用ってことで、解決しないまでも(本来こんなことで解決するような問題じゃないと思うし)何が問題なのかってことを分かりやすく楽しく見せてくれたらドラマとしてはOKって感じかな。
たぶん成瀬の奥さんと子供って、あの言いようだと子どもが小学校上がる前に亡くなってるんだよなあ。成瀬が子育て失敗組じゃなく、子供がいたらこうしたいってのを理想化しすぎずに体現してるリアリティがある辺り、江口の熱血さ加減がちょうどいいかも。リーダーシップがあってもともと仕事はできるし常識の範囲内ですぐ動く、しかも判断早い体当たり系だしな。
あとなんか子供たちがみんな一癖ありそうな子ばっかで、これからのトラブルというか一筋縄でいかなさ加減が先生以上にありそうで楽しみw
ほかは若干武市先生(北乃きい)の立ち位置がハッキリしないってくらいだけど、まあおじいちゃんのミキちゃんに免じて〜というかミキちゃんってなんやと(笑)怪しくない岸部一徳萌えーw
てかオレ的には西島さんとか塚本って役者としてはちょっとばかし苦手な系統なんだけど、正しい使われ方してるから全く問題なし。塚本のあのなげやりさ加減が妙にハマってるし、岸部一徳も怪しくない普通の飄々としたああいうおじさんキャラのほうが安心できるし、市川実和子も変にツンケンしてないああいうキャラのほうが好きですヨw
今期はこれくらいかなあ、安心して見られるドラマは。主役が江口だからあんまり説教臭いドラマにはなりそうじゃないしなw