そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

スクール!! #6

http://www.fujitv.co.jp/school1/index.html
脚本:秦建日子 演出:岩田和行
一週遅れなのでサクっと。すぐ今週のも見る!
母子家庭ネタかと思ったら、どっちかというと後悔なく今を一生懸命生きるとか「誰かと生きること」についての話だった。奥深すぎる、上手すぎる。
いやまあこのドラマって、小学校のありがちな問題に対して、そのものズバリをネタにしてるわけじゃなく、それを通じた言いたいことがあって、上手く登場人物たちに代弁させてるんだけど、それにしても上手いよなあ。というか感想よりも上手いというのが先に出てくるってわけじゃないんだけど、感想としてはやっぱり脚本上手いなあとしか言いようがないよねえ。もちろん今回の成瀬の話にゃ泣けたけど。でも過去話が気の毒で泣けたってんじゃなく、それをして成瀬がそういう思いで校長をやってるっていうことに泣けるんだ。
かの子ちゃんが成瀬の事情を知らないで母子家庭の子のつらさ云々とかいうのは、まあ知らないんだからしょうがないんだけど、自分がそういう目に合ってきたとか、だからそういう子の気持を考えて当り障りのない方向でものを考えちゃう「トラウマ持ち」としての意見って、どれだけ尊重するべきなんだろね。
このドラマの、子供から見て片親家庭はつらいって話と、子供を亡くした親はつらいって話、どっちがどうって話なわけじゃないけど、人はみんなそういうことを抱えてるんだから、デリケートに扱うべきではあるけど必要以上に気を使う必要もないんじゃないかと思うんだよなあ。子供だから耐えられない、大人だから大丈夫だろうって話でもないと思うし。
あそうそう、ちょっと不謹慎かもしれないけど見てて思ったのは、うちって普通に両親揃ってたからそういう不幸属性を抱えた人たちの気持ちってほんとうの意味ではわかんないんだけどさ、そういう「どこまで気を使えばいいんだ?」というなんか座りの悪い気持ちになったのことよ。だってわかんないんだもんなー。
だからといって本木先生みたいにヤッカミでイジメられた挙句被害者面されても‥‥なんていうひねたこというつもりは当然ないけどさ。でもそう思う子どももいるってのはたぶんそういうことだと思うんだよなあ。「そんなこと言われてもどうしようもないじゃん」っていうか、「被害者面すんなよ」って思うのも仕方がないというか。オレ酷いこと言ってるかなあ?配慮はするけど、だってわかんないものはしょうがないもん。子供からして親の問題は精神面での負担なのは確かだろうけど、受け止め方にもよるんじゃないかなあ。個人差っていうか、自分で乗り越えるしかないんだよなー。
ああ、だから桐原先生の対応も、伊藤さんのことを考えてるわけじゃないからちょっと酷いんだけど。

まあそれはさておき成瀬校長の過去話が明らかになって、成瀬が校長としてやりたかったことがはっきりとしてきたというか。
やっぱり息子の正太郎と奥さんは事故で亡くなってたけど、その息子が生きてたらこうしてやりたいという気持ちで学校を改革しようとし、今回は自分の気持ちのために父親参観日をやろうとしてると。自分が見たかった子どもの成長を世のお父さんたちが当たり前のように見てる隙がないことを考慮することは、母子家庭に対する配慮とは別物だと思うんだよな。それって「子育ては母親の仕事」という固定観念を壊すことでもあるから、母親しかいないからということは反対理由にならないというか、「忙しくて子どもの成長を見てあげられないのはもったいない」ってことだからねえ。
そういう意図を汲まないで、「全体に配慮した」という表面的な無難な対応で反対するってのは、やっぱり世の中が全体にものを考えてないってことじゃないかと思うなあ。
とまあそういう話の中で、伊藤さんがお母さんの再婚話をどうするのか、父親参観日はどうなるのか、桐原先生はトラウマ克服できるのか‥‥と上手い引きで次回に続くか。いいけどどう考えても伊藤さんの言ってることは無茶だと思うなあ。つか、てっきり桐原先生にお父さんになってほしいのかと思ってたよw
ところでお姉さまの旦那が最終回までにでるのか、出るとしたら一体誰なのか、たいそう気になりますな。ガンオタ保険医が一体どのキャラが好きなのかってネタとトトカルチョしてもいいくらいw
あ、忘れるとこだった。大橋先生がすっかり強くなってて胸熱w