そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

TIGER & BUNNY(タイガー&バニー)#4

http://www.tigerandbunny.net/

#03 ear is often greater than the danger.(案ずるより、産むが易し)

 脚本:西田征史鈴木智尋 絵コンテ:北村真咲・演出:米田和博・作画監督:神志那弘志
 
先週面白かったのに今週はテンプレ展開でイマイチだったなー。作画もきれいなんだけど、全然動いてないし。
作監は神志那さんだけど、なんで絵コンテもやんなかったんだろ。まあ作画も全然神志那作画っぽくないんだけどさー。とにかく動いてないのは良くないね。まったく良くないよ。
まあだから今回は面白くなかったから内容はいいや、女子高生ヒーロー・ブルーローズの苦悩のお話ね。
それはともかくこの作品の世界観って、設定はそれなり作ってるけど、その設定を突っ込んでは考えてないよなあ。そこら辺のつめの甘さはちょっと問題だと思うけど。企画勝ちとか、キャラ萌えでいい‥‥とかいう話じゃないよな。
まずひとつに、世界観が全然新しくないんだよね。
ヒーローが実在してそれをリアリティーショーまがいに報道するような近未来の世界で、ヒーローには活躍に応じてポイントが付けられ、集計されて評価される‥‥というのなら、なんでデータ放送やモバイル投票で一般人のポイント付けないんだ?
活躍にポイントが付くだけじゃなくて、スポンサー絡みなんだから当然各ヒーローの人気は関係するんだよね。だったら人気投票的なポイントも加算すべきだよな。見るだけじゃなく参加することに近未来のテレビショーの意義ってあるんじゃないかなあ。今だって出来ることなのに。「HERO TV」って、当然双方向デジタル放送だよなー?てか視聴者が参加できるから番組に人気があるってことじゃないのか?
ふたつめは、あの世界のヒーローの概念ってどうなってんのってことだよ。すべてのNEXTは市民に奉仕するのが義務なの?
ブルーローズは女子高生でしょ。バイトしてて、ヒーローとバイトが両立できるのか、じゃなくてー、女子高生とヒーローが両立できるのかが問題で、将来的なカリーナのビジョンとしてヒーローなのか、歌手なのか、じゃないのかなあ?なんか今回の話がそれだけに、悩む前提がおかしくね?
そもそもさ、NEXTたちに市民を守る義務って、どれくらいあるの?虎徹みたいな人を助けることに生きがい感じてるようなやつは別として、基本的にあのヒーローって職業的なヒーローだよね。スポンサー付いてるんだからプロのヒーローというか、ヒーローとしての活躍をする前提で契約してるんだよねー?当然あの描写だとNEXTでもヒーローを職業としてやらないヤツらもいるはずだけど、彼らは好き勝手に人助けしてるわけじゃないし、それをやっちゃいけないはずだよね。そういうやつがいたらすぐさま企業が契約するってことだよね?
んでカリーナは女子高生だけど、こないだ出てきた子どもでNEXTってのもいるはずだし、NEXTの能力が個人の才能のようなものだとして、年齢的な制限がないのならそれはつまり芸能活動と同じだよね。なんかそこら辺の設定のツメが甘い気がするなあ。
あとみっつめだけど、今回カリーナはヒーローの活動に強制的に参加させられてるふうだったけど、あいつらチームじゃないよね?絶対事件に参加しなきゃいけない縛りってあるのかな?スポンサーとの契約的なこと以外で。なんでCALLがあったら絶対出動しなきゃいけないの?そういう契約なら別だけど、だったらカリーナがバーに行くのは間違ってるよね。間違ってるというか契約違反だよね。
他の大人のプロヒーローならともかく、カリーナみたく女子高生の場合、制限とかないの?授業中にも呼び出されちゃうわけ?先生は知ってるようだったけど、あれっていきなりだし制限もないよね。どうなってるの?今回みたいな話をやるんならそこら辺をもっとリアルにやってくれたほうが面白いと思うんだけどなあ。なんか誤魔化されてるよ?
そしてチームじゃないなら必ず参加しなきゃいけないってことはないよね?
てかむしろ、なんでチーム組まないんだろ。みんなそれなり仲良くて、そもそもスポンサーが付いてて事件があったら呼び出され、必ずTV中継が入るのに。能力がバラバラなのにチーム組まないって事のほうが非効率的。雇ってるのが企業なら絶対そういう発想出てくるはずだよな?
というか現状、一介のTVプロデューサーがヒーローたちに指示出してるっておかしいよな。なんで警察じゃないんだ?せめて連携してるとかさー。
てかあの世界、警察ってどうなってるの?特殊能力者の犯罪じゃないのに、一般市民の強盗相手に超能力者が出てって確保って、おかしくね?だいたいNEXTの犯罪者っていないの?能力が現れたからこそ犯罪者になったってケースはないのかよ。NEXTが出現してから45年なんだよね、あの世界のヒーローって一体なにする人たち?あの世界でNEXTってどういう扱いなの?
ヒーローが現実にいてスポンサードされて活躍する世界‥‥という概念をやりたいのはよくわかるんだけど、その世界観の構築がイマイチ詰めきってない、単なるキャラ萌え番組になってるのは大変に勿体ないと思うなあ。企画として面白いだけに。
なんか細かいディテールはムック本が出るくらいたくさんありそうだけど、世界観としてまったく広がりは今のところ感じなかな。そこら辺がイマイチ燃え切らないとこなんだけど。キャラ萌えだけじゃ足りないからさ、オレ。
 
あ、話自体はいいやっていったけど、結局ブルーローズの戦う理由とカリーナの気持ちって解決されてないよね?
酒場のオッサンたちがヒーローたちの活躍で賭けをしてるのに怒って、”今回は”ヒーローを選んだようにしか見えないけど。だいたい別に酒場のオッサンが賭けくらいしたっていいじゃん?(というか酒場でバイトする女子高生のほうがどうかと思うよ!)
歌とヒーローの両立に答え出てないんですけどーっていうより、歌も歌えるアイドルヒーローでいいと思うんだが、事務所の社長的に何の問題があるの?
カリーナがヒーローとしてじゃなく自分の実力として歌をやりたいとかいう贅沢な話なの?そもそもがだから、ヒーローと学業との両立はどう思ってんだよ。バイトって話じゃないだろよ。バイトと学業は両立できるけど、学業とヒーローは両立できないだろよ。
あと親がヒーローをやらせたいのはお金目当てなんじゃ‥‥どう考えてもあのヒーロー契約って、歌手デビューはともかく、やってることの仕事内容考えたら契約金ものすごそうなんだけど。ママが一生懸命なのはよくわかるぜw パパだってヒーローには反対してないんでしょ?なんで反対しないのかなあ、未成年の娘があんな危険な仕事してるのに。
誰かに評価されたくてやってるわけじゃない虎徹だって、契約金は相当多いと思うんだけどなあ。まあそのために家族と離れて暮らすってのもよくわからないんだけどさ。そこにはなにか理由があるのか?
そしてこてっちゃんは風呂に入りながら歯を磨くのか。ってそれ、シャワーってことじゃないよね。日本人?ちゃんとお部屋にお風呂あんの?