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仮面ライダーオーズ#42「氷とグリード化と砕けた翼」

東映 http://www.toei.co.jp/tv/OOO/・テレ朝 http://www.tv-asahi.co.jp/ooo/
脚本:小林靖子 監督:舞原賢三
『このまま彼を、都合のいい神様にしちゃいけない』
 
相変わらず後藤くんの上司はカッコイイなあ!(笑)やっぱり就業時間にならないと来なかったしーw だけど伊達&後藤の時よりも、後藤&里中のほうが戦闘力は上な気がするなあ。伊達さんは戦う医者といってももともと戦闘員じゃないにしても、里中ちゃんは一体なんなんだ?会長秘書の募集要項ってなに?なにが必要なの?実戦スキルも必要ですか?スペック高すぎる(笑)
しかし石田監督の時はゴスロリだったけど、舞原監督のはゴスロリじゃないぞ?(笑)里中ちゃん的に何かあったのか?単に間に合いそうになかったから簡略化したのか?就業時間内にメイクできるのと、メイクした状態で就業開始するのとじゃ違うよねw 気持ちはわかる(苦笑)
 
ところで今回の話、わかるようでちょっとわかりにくいなあ。
信吾が「彼を都合のいい神様にしちゃいけない」っていうのはわかるし、比奈ちゃんが映司に対して自分勝手なことを言ってると思うのはともかく、なんかいきなり出てきた「都合のいい神様」っていう認識が浮いてるような。
信吾がいう「都合のいい神様」ってのは、信吾や比奈ちゃんたち普通の人々が勝手なことを言うのを全部引き受けて「望むとおりに戦う」存在、「そんなことが出来る人間だけが‥‥」ってのは、まんま自分を犠牲にしても戦う「ヒーロー」ってことだろうけど、その前提がさ。
そもそもオーズにおけるグリードは、言葉的には錬金術による?人工的生命体って意味でホムンクルスだっていってるんだけど、通常の「ホムンクルス」ていう定義とは違うよね?普通のっていうか例えば鋼の錬金術師ホムンクルスっていうとオタ的には分かりやすいかなー?(一応ちゃんとした錬金術ホムンクルスも知ってる)
つまり完全な存在=人間になれないから何かが欠けているんであって、だからこそ早く人間になりたい〜のが普通のホムンクルス。だけどグリードは欠けたことで何かを欲する存在になった、つまり欲望そのものがグリードであるってことだと、「完全体」って何?ってことになるような。満たされた状態(メダル10枚揃い)から1枚欠けてるから常に欲望を埋めることが目的な存在になってしまったってことだから、10枚揃って完全体になったらグリードじゃなくなるんだよね?なんか辻褄合うようで合わないんですけど、この設定。その上でメダルの器がとか言われるとそれはどういうモノであるのか〜というか‥‥まあそれはいいや、今後の展開で。
映司くんがグリードになるってことは、まあその過程はともかくとしてもともと欲望がなかった‥‥というより、他人との関わり方が自体が、自分の手の届くところだけにしとくという生き方を是とする人間で、それはある意味では「普通のこと」だと思うんだよ。欲望云々は抜きにしても。
それがグリード化するってことは、この物語の場合「人を助けたい」ということが欲望化するってことで、つまりそれは「自分を犠牲にしても誰かを助けることが目的になる」ってことだよね。それっていわゆる普通の意味でのヒーローなんだけど、信吾の言うことがそれだとすれば、今の映司に対する状況把握としては正しいんだよ。だけど、お前がそれをいうのはおかしいだろって思わなくないというか。いや比奈ちゃんが言ってもおかしいと思うんだけど、なんか違和感。何がおかしいのかはイマイチ掴めないけど、なんかおかしいなあ。
 
つまり映司がグリード化するってことの本質は、本心はともかくある一定の範囲外の他人に興味ない振りをしてた人間が、自分を犠牲にしても見知らぬ誰かを助けることを使命とする存在になるってことで、そのために人間でない存在になるのならいわゆるそれは白倉ヒーロー的な意味では「彼岸を渡った者=ヒーロー」ってことなんだよね。
そうすっと一番近いのは555の乾巧か、クウガの五代雄介だよなあ。映司くんがグリードになることの意味をちゃんとわかってて、あえてそっちに行くんなら五代かな。でもたぶん、映司は今のところはそうじゃないよね。
今回、映司は、というかオーズは見知らぬ人質の人たちに呼ばれて助けに行ったけど、あの呼んでる人達は「オーズ」がなんなのかまったく分からないまま呼んでるんだよね。ありがちなヒーロー召喚の儀式としての悪い意味でのオマージュってわけじゃないなら、それは単に映司くんの置かれた状況を説明するだけの靖子たんがやりがちなエピなんだけど、そこで今あえて「神様」と言ってしまうのは、これを今後引っ張るつもりならどういう方向に収めるつもりなんだろうと。だって信吾のいうヒーローって、今の映司の状況からしたらイコール「グリード」になるってことで、グリードは神様じゃないよね?そこら辺の認識のおかしさかなあ、違和感あるとすれば。信吾たちがそれを言う立場にないだろって意味でも。
でもヒーローであることを求めない、だからグリード化はさせたくないって、ヒーロー物としては思いっきり自己犠牲のヒーロー性を否定してるよね。
えーとつまり、視聴者的に映司くんが「ヒーローでない」ことを許容できるのかどうかってことかな。それが許されるかどうかってことはそれを求める人がいるかどうか。求められたら力ある存在は戦わなきゃいけないということを、「自分勝手な願い」って言ってるんだよね。結論としては人間であるなら「戦う必要はない」ってことだと思うけど。
そもそも以前の映司ならそういう人達を助けるのかな。まあ人間だから助けようとは考えるだろうけど、それは映司くんの両手の範囲外のことじゃん。だとしたら彼らを助けようとするのは、オーズとしての力を当てにしてるからだよね。オーズの力があるから「人を助けたい」という「欲望」は尽きることない‥‥ってことだと、ある意味本末転倒じゃね?
大体、政治家の家に生まれてお金持ちだから戦場にのこのこ出かけていって、誰も助けられなくて傷ついて帰ってきたのが火野映司だよね。
 
まあ少なくとも映司がグリードになるにしても神様になるにしても(神様ってのは死なないとなれないよね)、比奈ちゃんが「映司の手を掴んでる」っていう認識は重要なはずだし(そういや映司は伸ばした手が届かなくて傷ついたんだっけ)、それは血の繋がりがない他人であっても過ごした年月で関係性が作られてる、それはアンクに対してもそうだってことなのかなあ。アンクが何者であっても一緒に過ごした相手なら大事に思っても当然っていう。
ただ相変わらず復活してもアンクはアンクだから、やたらあっさりしてるのはともかく、ドクター真木の言うとおりなら、アンクがグリードとしてせっかく信吾の体を通じて得た「感覚」を手放したいかどうかってとこでこれからの身の振り方が決まるってこともあるんだよなあ。アンクはアイスを「冷たくて美味い」って言ったけど、熱いとか冷たいは分かってもそれを快感としては理解できなかったってことなのかな。ウヴァが駄菓子を食べて美味いと言ってるってのは、本当に美味しいのかどうか。ウヴァはメダル何枚入ってんだっけ?
 
でもって、アンクのコアが何枚か壊されたんだけど、あの壊れた分はロストの方を制御してたコアってこと?でなきゃアンクが支配権を取り戻すことはできなかったんだろし。そしてもうアンクは完全体になることは出来ないんだよね?
いいけどそこでグリード体じゃなく信吾がベースになったアンクに実体化するってのは、コアメダルが足りないからだっけ?前にメズールが人間体のほうが楽だとか言ってた気がするけど。
えーと、話自体の内容は、まあ中身自体あんまりなかったからいいや。今週は比奈ちゃんがチョーカワイかったです。なんかしらんけど比奈ちゃんチョー好み!カワエエ〜 (*゚∀゚)=3 ムッハー
ところで前エピからアンクの髪の毛に一束黒いのが混じってるのが気になるんですけどー?なんか意味あんの?
 
予告。
え、結局信吾の体使うの?何で?
柴崎監督がラストかー楽しみだけど寂しいなあ。てか、夏映画はシバザッキーなんだ?それは楽しみ!