そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

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ドン★キホーテ#5「赤ちゃん危機一髪」

http://www.ntv.co.jp/dq/
脚本:大石哲也 演出:中島悟
 
ちょっち一週遅れ (>_<)
岩佐真悠子末永遥は、出てきても毎回役によって雰囲気違いすぎて、パッと見誰だか分かんないんだよなあ、すげえなあ。(超ホメてる)
つーかゲストで末永遥須賀貴匡菅田将暉って、どんだけ一気に特撮成分高めてるんだ?(苦笑)
単なるネグレクトの児童虐待だけならともかく、よくありがち?な資産家遺産問題を混ぜてて、親権停止という結構厳しい課題を児相の側に正義があるように描いてるのはちょっと捻ってるというか考えてきたかなあと。赤ん坊が遺産相続って、名探偵コナンとかにありがちっぽい気がするネタだけど(笑)
幸子の場合も親権停止だったみたいだけど、今回の話を通じて、幸子のケースで所長がどんなに悩んで気にかけてたのかってのは上手く見せてるなあ。でもって、次回はその幸子の母再びという。
話としては、あゆみさんが目をかけてたホステスが育児放棄、だけど遺産があるから子供は手放さない絶対!というちょっと性悪女で、あゆみさんがその子を保護することになったせいで、鯖島(見た目城田)がより児童福祉司としての仕事をしないといけないという展開。
まあドラマ的には麻紀(末永遥)のやってることが酷すぎて、しかも末永嬢は上手いから見てるだけで腹立ってくるわー。完全に金のためってふうにしか見えないもんな。まあそれでこそあゆみさんのエピソードが引き立つってもんだけど。
今回の話でカッコよかったのはあゆみ姐さんですよ。あゆみ姐さん、カッコヨすぎるいい女すぎる。あの人鯖島さんと結婚するまでほんとにカタギの人だったの?(ホメてる)
あゆみさんが城田(中身鯖島)に対して、自分が子供を持たない、子供を持つ喜びや幸せをあきらめてでも鯖島に尽くすと決めた決意を語ってた相手が、まさに「言わないでくださいね」と念押しした鯖島本人であった‥‥ってことで、普段ダンスで愛を確かめ合ってるだけじゃ計り知れないあゆみさんの愛の深さを知ることになった‥‥っていうちょっとイイ話?

ところで麻紀が、子供が出来て相当の覚悟で産むと決めたはずなのに、出来てみたら手間がかかるばかりで邪魔になった、しかも金のためにその子を利用しようとした‥‥というのは、情状酌量の余地ないよな。
仮に生むときは本当にそう思ったんだけど、結婚相手が亡くなってしまったからそういう風に自暴自棄になってしまった、そこにキャバクラ店長の須賀っちが付け込んだ‥‥と好意的に解釈しようと思っても、麻紀の赤ん坊に対する仕打ちのあまりの非道さ、恩あるあゆみさんに対する態度も含めて、どう考えても元々麻紀がそういう女だったとしか思えないというか。その点、そこがぶれない末永遥の演技がまた上手いんだけど(^_^;)
しかもそれをあゆみさんに咎め立てされて「子供のいないアンタに何が分かるんだ」と平気で言える女ってなぁ‥‥なんつか、覚悟あって修平くんを産んだという麻紀の覚悟は、実はそんな覚悟じゃなかったってことだよね。
子供を産んで育てるということは、ほとんどの普通の人にとってはやっぱりある種当たり前のことであって、まあ事情はそれぞれだろうから一概に否定はしないし、でもそもそもこういう児相で扱う問題にしても、本当ならあってはいけないことだと思うんだけど、やっぱりある程度の責任と覚悟は持ってほしいよなあと。
だからあえて連れ添った相手の立場や状況のために子供を諦めるという選択をしたあゆみさんの覚悟がカッコイイんであって、男からしたらそれの意味することはそれこそ下手したら麻紀程度にしか思ってない人もいるんだろうけど、自分の愛する妻がそれ故に女としてそういう辛い選択をしたということを知った鯖島の気持ちを考えると、この二人の絆と愛情の深さをより思い知るという話だったなあと。
まあ麻紀とあゆみさんのどちらに本当に生きて行く上の覚悟があったかというと、そりゃ言わずもがなだよな。それをそこまで想像もしないし覚悟もないからこそ、子供いない女に何が分かる的なこと言っちゃえるんだと思うんだけど。
というかその一部始終を見てるのも実は城田じゃなくて鯖島なんだよなあ‥‥自分の妻がこんなクソ女にバカにされてるのは自分のせいなんだよな。まあだからといって、たとえ見た目本人であってもそこで口をだすよな鯖島じゃないんだろうけど。
しかしどうしても子供は手放さないっていう麻紀がどう見ても子供可愛さじゃなく金のためってのが見え見えなだけに、「だってあの子はアタシが産んだのに!」という麻紀に所長の抑えた「だったらどうして育てなかったの?」ってのが清々しいなあ。ほんとこの女酷いな。
というか、淡々とやってる風なだけにあっさり親権停止を行使してる所長がどんな気持ちかもなんとなく分かるというか、相当な覚悟でやってるんだよな。幸子のこともあるんだし。
なんかこう城田はともかく、鯖島は今までの自分だと知らなかったこと、見えなかったことを成り行きで知ることになって、まあそれは本来の鯖島にはどうでもいいようなことだったりもするんだけど、その事で少なくとも自分の愛する妻のあゆみさんの覚悟がどれほどのものかを知ることで、今までまったく興味なかった児相の案件関係がただの極道バカだった鯖島にどれだけ影響あって変化があるのか、ちょっと楽しみになってきたかなあ。
ただなんとなく問題は、鯖島の本当の外見が高橋克実で、その高橋克実のやってる役が城田の中身だってのが、どうしても繋がってこねえというか(笑)松田翔太の極道インパクトが強すぎる(^_^;)
いやでもサブタイはなんだかコメディチックだけど、今回も妙に味わい深い話だったなあ。鯖島目線で見ると、なんかいろいろ人生の重みを感じるよ。面白いなあ。