そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

劇場版オーズWONDERFUL将軍・ゴーカイジャー空飛ぶ幽霊船(3D、2D)

http://www.ooo-gokai.jp/

公開二週目の17日に3Dで見に行ったんだけど、感想書くヒマないうちにオーズも終わっちゃったんで無理やり2Dの方も見に行きましたよ。
結論としていうと、戦隊とライダーってわざわざ3Dにする必要ないんじゃないかなあ?
そもそもCGアクションや名乗りのフルCG場面以外はほとんど3D効果は感じられない上に、子供向けってことで3D効果が弱くて少ないんじゃあ、わざわざ高い料金出してまで見る意味ないと思う。オレもさすがにもう3Dでは見なくてもいいかなと思った。初回は2D、二回目見るなら3D‥‥かなあ。
それでもまだ戦隊の方は立体視効果狙った演出・構図にはなってるけど(2Dで見てもそれは分かる)、ライダーの方はほとんど考慮されてないかな。いつもどおり(笑)イヤいつもどおりでいいけど。
しかも今回二回目だからってことじゃないと思うけど、初見で見た3D画面ってやっぱりそっちに気持ち持って行かれるから話が頭に入らないんだよなー。
てことで、自分的には全体に3Dはあまり意味なしってことで。
 

海賊戦隊ゴーカイジャー THE MOVIE 空飛ぶ幽霊船

監督:渡辺勝也 脚本:荒川稔久
 
最初の感想は、TV本編よりつまらないなぁ、どうしちゃったんだゴーカイジャー?‥‥でした。二回目というか2Dで見たらまあそんなでもなかったかな。
これ何がヒドイってマーベラスたちってホントヒドいよな。この場合の「ヒドい」は「非道い」の方です(笑)笑えるくらい非道いw
何でも願いを叶えてくれる幽霊船のお宝、ゴッドアイを手に入れるために乗り込んでいくマーベラスたち。もちろんザンギャックも乗り込むつもりがとんだマヌケで落ちちゃった‥‥ってのはともかく、大いなる力を簡単に手に入れようってことの是非ってのはあるよな、確かに。
まあ海賊だからお宝と聞いたら奪って当然ってのはともかく、殿下がそれさえあればあっという間に地球征服できるというのを何気に諌めるダマラスさんは偉いなあ!敵ながら心があるよな!ステキ!
お宝目当てでやってくる奴らの精気を吸って願いを叶えるという幽霊船長ロスダークさんの目論見とか、そのせいでゴーカイメンバーが怨霊彷徨う異空間に飛ばされたとかはともかく、本当に何が非道いって、そんなみんな欲しいに決まってるとんでもないパワーをもつお宝を、勝手に仲間を助けるために使っちゃうことだよ!(笑)
もちろんそれもロスダークさんの自業自得だといえばそうなんだけどさ、その力使う前に、飛ばした本人に聞こうよマーベラス〜、本当にあの異空間からみんなが抜け出せないのかどうかさぁー(苦笑)
というか、むしろロスダークさんがバカ?
そんなマッチポンプというか他人の自業自得で結局状況は始まる前とまったく変わらない話、得るものがない話なのでつまらないって感じだったのかなあ。いや得るものがなくはないんだよ。ナヴィも言ってるじゃあないですか、「一人より二人がいいさ、二人より五人がいい〜♪」って、サンバルカンのEDからの引用ですが。要するにそういう話だよな。
それはともかく二回目見たら、まあそれはそれで今のTVの流れではちょっと違和感ありそうな、ならず者的短絡思考のお宝探し展開は、いかにも無法者な海賊っぽい話で、これはこれで面白いかなって気にはなったかな。イヤ本当によく考えたらマーベラスがあまりにもならず者すぎて笑える〜ってことで。
ロスダークさんの願いも、全宇宙の海賊たちが狙ってただろう憧れのお宝を無駄に使って無駄にしたって感じもなんか良し(笑)
大体ロスダーク船長が命を得てやりたいことって何だよって話だし、どうせロクなことじゃないに決まってるからいいんだけどさ(笑)あ、はっきり説明してないけど、ゴッドアイは命あるものの願いしか受け付けないから、お宝目当ての海賊たちの精気を吸って生き返り、ゴッドアイを使って宇宙征服っていう予定だったんだよな?まあその野望が潰えてヨカッタヨカッタって話ではあるけど。
 
それよりお話として気になったつまらなさもちゃんと確認したんで言っとく。
まあ別に野球仮面とかG3プリンセスはいいんだ、お祭りだから(笑)むしろ野球仮面を見てゴレンジャーと思う海賊たちの勉強の成果を思うにちょっと感動w
この話の一番良くないとこって、異空間に囚われた海賊たちが、マーベラスだけが通常空間に戻るように言うことに「まったく理由がない」ってことだと思うんだよね。
お宝はマーベラスの夢だろうとかいってジョーたちがあそこに残ってマーベラスだけが戻る、しかもマーベラスはお前たちを助けにくるじゃなくて「向こうで待ってる」なんだよね。何で?みんなで一緒にジェットマンにチェンジして飛んでいっちゃダメだったの?何でそれが出来なかったかわからないよ。
しかもマーベラスがゴッドアイを奪う理由もないんだよね。まさに人が持ってるお宝を横からかっさらう海賊的行為。しかもその理由はお宝を奪うのは当然って、海賊すぎるよ。正義なんてないな(笑)
これがまだ、マーベラスがかつてゴッドアイに因縁があるとか、話に聞いてずっと狙ってたお宝だったとか言うなら、仲間たちがとにかくマーベラスだけでも戻ってゴッドアイを奪いとれってことで分かるんだけどさー。
本当にどうせ悪い海賊に違いないロスダーク船長であっても、マーベラスたちの仕打ちはなんだか気の毒な感じでした(笑)
あとはまあ最近ゴーカイレッドの中の人(福沢さん)にご執心なオレとしては、アクションシーンでずっとゴーカイレッドばかり見てて上の空になってましたw まああくまでもスーアクさんがってことでなく、「マーベラスが変身したゴーカイレッドのアクション」としてカッコヨすぎる‥‥!ってことですが。最近もうゴーカイレッドとマーベラス見てるだけで幸せウキウキ気分でござる(*´∀`*)
あとどうでもいいけど隣に座ってた10歳くらいの男の子がかなり画面に向かって喋ってたんだけど、ツッコミが的確でうるさいというより結構笑ったよ。偽ゴーカイオーが出てきて鎧が本物だと思ってるとこに「どうみたって違うじゃん」って、マントとフックだけじゃなく確かにカラーリングもディテールも違うよな。何で戦隊マニアの鎧が気がつかねーんだよなー(笑)
 

劇場版仮面ライダーオーズ WONDERFUL 将軍と21のコアメダル

監督:柴崎貴行 脚本:小林靖子
 
今回の映画、靖子たんのお仕事では一番好きかも。
初見の時はなんか取っ散らかってるなあと思いつつ、でも最後でちょっと泣けちゃったんだけど、二回目見てもやっぱりちょっと泣けました。映司くんが、ここにいるみんな家族で俺の欲望はこんなもんじゃないと収まらないとか何とか言ってみんなで手を繋いでっていうとこからオーズに変身して主題歌かかって塔に向かっていく辺り。なんだか分かんないけど泣ける。
いやでも今回の映画って、映司とアンク(と比奈ちゃん)の関係を描いたTV本編よりも、家族の絆をちゃんと描いてて良かったと思うよ。家族ってか疑似家族的なものも含んでというか、映司にとって世界中のみんなが家族ってことだけど。基本は身内的な絆だと思うけど、何というか「信頼」とか見返りなく何かを与えるって意味での繋がりというか。だから本来の意味の家族じゃなくて、そういう絆を端的に表す言葉って意味での「家族」だと思う。少なくともこの映画のテーマは欲望うんぬんじゃないよな。てことは本来的にTVの話も欲望ってあくまでもキャッチーなとっかかりであって、本当に描きたかったのは「家族的な意味での絆」ってことだよな。
なんとなく初見の時にキバの夏映画を思い出したんだけど、あれも武部Pだし、描きたいのは常に家族的な繋がりであり絆であって、それがキバの時は血からくる「想い」だったんだけど、オーズでは関係性からくる「信頼」ってことかなと。
そこら辺、今回の映画のほうがTVよりはっきり出ててわかりやすかったと思う。TVの方が最終回で全部終わってから二回目見たからってのもあると思うけど。
初見で取っ散らかって感じたのは、あれもこれもで脚本がいろいろ入れたいと思いつつ、イマイチまとまらなくてバラバラにエピソードを繋いでいってたからだと思うけど、それを上手いこと柴崎監督が「絆」と「手を繋ぐ」ってことでリンクさせてまとめてたんで、最終的にはなんとなくいいたいことはちゃんと伝わったって感じ。たぶんTVと違ってグリードたちがほとんど出張ってなくて、彼らも彼らの欲望に沿ってだけどオーズに協力したから異分子がいなかったってのも大きいのかな。よくある共通の敵ってやつだけど。
ところで復活した錬金術士のガラがさくっととしょっぱな、鴻上会長はガラを封印した人間の末裔だって言ったけど、パンフ見たらガラを封印したのは当時の王ってことだから、メダル発祥の地がドイツだとして、鴻上会長はその800年前の王の子孫ってことになるってことですか?裏設定?ドイツの王族の血が入ってるとは、さすがワールドワイドな鴻上会長だね!
まあ結局鴻上会長がメダルを集める目的はハッキリせずじまいだったけど、ガラみたいにメダルを集めて世界を支配する王になるっていう存在に対してのカウンターってことで?世界をより良くしたいけど、自分が王になるっていうのはないのかな?まあとりあえずはいいけど。
 
まあだから、ストーリーの根本的なところがなんとなくふわっとしててゲーム的だってのが、物語としては緊迫感あんまりないんだけど、そこは問題じゃないってことでいいや。
家族的な絆を描きつつ、江戸と現代のコラボで暴れん坊将軍とオーズの共闘メインだよな(笑)
まさかあそこまで暴れん坊将軍だとは思わなかったというか、あのパートの舞台が江戸の町だったせいか、ほとんど暴れん坊将軍にオーズがゲスト出演してる感覚。BGMも完全に暴れん坊将軍だったし。映司くん、クスクシエでTVつけたときにあのまま暴れん坊将軍見とけば、貧乏旗本・徳田新之助が上様だってすぐに分かったのになあ!(笑)
江戸時代だからなんか分かんないけど500万円で一生チョンマゲ。ガラさんはドイツの人なのに日本のことに詳しいなあ(笑)
てことでロッカーの唐橋もチョンマゲ。(似合う)1億欲しいお金大好き(違)伊達さんもチョンマゲ妄想。(似合いすぎ)欲望の塊の鴻上会長は500万もらってないけどチョンマゲ。(超ぴったり!)江戸時代で生きるなら一生チョンマゲでも困らないよなあ(笑)
てことで、オーズと江戸(つか時代劇)のコラボがあまりに楽しかった。映司くんの着物姿もカワイかった!意味もないけどわざわざ着物着せた監督グッジョブ!超カワイイよ映司くん (*゚∀゚)=3 ムッハー 町娘風比奈ちゃんも超カワイイ (*゚∀゚)=3 ムッハー いかにもっぽい黄色い着物着せたスタッフエラい!
アンクはいつもどおり相変わらずだったけど、アンクの立ち位置っていつもあんなだな。常に高みの見物気分というか、あれが本来のアンクのスタンスだよな。気持ちは結構熱いけど、ホントの意味で情って感じてないと思うし‥‥ということをなんとなく思ったり。
ああそだ、映司くんバースも見れて楽しかった!比奈ちゃんグッジョブ!渡部くんはもっと楽しかったろうけど(笑)
まあとにかくオーズと上様が並び立って戦うとか、馬とバイクの並走とか、絵面もいちいちカッコいいし決まってるし、本当に柴崎監督でありがとう!そして、ありがとう!な気分。
上様のたぶん南蛮からの献上品なメダルセットでブラカワニとか、分けわかんないけどなんでもありで違和感ないんだよなあ、オーズって。
でもって、そんな楽しい話と別にゲスト的な扱いでの、ガラに乗っ取られちゃったお母さん(酒井美紀)と駿くん(根岸泰樹)の絆の話。
オレの個人的感想ですが、靖子たんって母性とか信じてないわりによくネタとしては使うなあと思ってて、でもたぶん母性ってこういうことだよねっていう理屈で描いてると思ってるんだけど、今回の話は柴崎監督裁量がどれくらいはいってるか分かんないけど良かったと思った。
あれって駿くんが怒ってるのは約束を守らなかったってことで、親からの愛情は受けてるんだけどそれが当たり前だと思ってるからことさら特別に見えてなかったってことだと思うのね。だから約束を守らなかったってことで怒ってたんだと思うんだよ。
でもそこをすっ飛ばして、お母さんはいつでも駿くんのことを思ってるって話で言いくるめちゃったのがこの話だと思うんだけど、その理屈じゃないところが良かったというか、いつもの靖子たんの理屈付けじゃなかったのがたぶん良かったのかなと。
まあそもそも親の愛情って、そういう理屈とか原因と結果とかいう話じゃないし。客観的に見たら、お母さんは仕事が忙しいからって子供との約束を破っといて、空いた時間にお弁当持って公園に行こうで誤魔化してるだけだけど(苦笑)そういやあそこのお家お父さんどうしたんだっけ?母子家庭?
どっちにしても今回みたいに「お母さんが化物に乗っ取られる」という事件がなければ、改めて考えたりはしなかっただろう当たり前の絆が家族の絆で、家族であっても絆って見に見えないから、だから人と人とが理解し合うためにはちゃんと「手を繋ごう」っていう話だと思うのねん。
そういうノリでってわけじゃないけど、この映画の描いてる絆っていうものの関係の曖昧さとその強さが、映司くんが世界中のみんなと家族だという無茶な欲望を成り立たせて納得させてんのかなあと思ったんだけど、この散漫な話をそういう風にまとめた柴崎監督がエラいというかさすがというか。本当に柴崎タンはいい仕事するよなあ!
最後にアンクがアイスのためとはいえ(たぶんアンクのことだから本当にアイスだけのためだと思うけど)比奈ちゃんと手を繋いで映司くんとアンクと比奈ちゃん3人で疑似家族的なホノボノさで終わったのも良かった。ホンワカする。なんだかんだ言ってもこういうの好きなんだよなあ。
一応突っ込むと比奈ちゃんはあの年になってもお兄ちゃんと手を繋ぐのか。馬鹿力を我慢する信吾の優しさよりもそっちを突っ込みたいw あと駿くんと映司が並んでて親子に見えたっていうのはどうかと思う。どう考えても兄弟だろよw
 
あとついでだから気がついたこと言っとくと、演出的になのかどっかからの配慮なのか分かんないけど、細かく目配せ聞いてるなあと思ったのは、サージェスミュージアム(違) *1 のモブシーンで車椅子の人がいたってことですよ。普通ああいうののモブにわざわざ身体障害者を入れるってことはしないと思うけど、そこら辺のバリアフリーさとか、翻って現代人と江戸の人たちの仲間意識もある意味バリアフリーかなと思ったり。誰とでも手を繋ごうってことだよな。
あとは江戸の街で、上様が出てきたときだか去るときだかに、江戸の町民の人が現代の人の頭を押さえて「ちょとあんた、上様の前で頭が高いわよ!」って風にしてたのも細かいなと。
アンクメダルの渾身のタトバ変身も凝ってたし、ガタキリバ増殖で全てのコンボ再現とか、なんかもうあるもの全部投入する感が半端ないというか、スゴイよなあ。
これって夏に終わるからこその全力投入感って気がするんで、映画の回数は増えても夏に終わるんなら夏の映画で総決算&締めでいいような気がする。去年はまあそこまでの感じはなかったんだけど、やっぱり全力感の違いかなあ?
おまけに次ライダーちょい出演もかなりインパクトあったしさ。まさかあんなだとは‥‥(笑)
思った以上にハイテンションなフォーゼの「俺は全てのライダーと友だちになる!」もあれだけど、走り去る如月弦太郎を見た映司くんの「若いっていいなあ」がなんつーか、お前が言うな(笑)フォーゼのハイテンションさはちょっと楽しみ。もう今週からだけどさ。お隣の小学生も「そこかよ!」って突っ込んでたよw お前が言うかw
えーと何だっけ、あとはさすが里中ちゃんは最強ってことか(笑)ドイツ語もペラペラ、肝の座ってることでは会長のお墨付き、どんな状況にも動じずマイペースで勤務時間を気にするとか大物すぎる(笑)本当に里中ちゃんの経歴ってばどんなだ?気になるw 秘書があまりに出来が良すぎて、それを雇ってる会長の器がますます大きく見えるという良い設定(笑)里中ちゃんはカッコイイなあ!
伊達さんと後藤くんもカッコよかったし、見終わったらいろいろホノボノ&楽しくていい映画だったよ!
何となく震災後の今の気分としてはぴったりな感じ。
そういやエンディングのイラスト、電王といいオーズといい、妙に個性的なイラストがなんかいい感じだった(笑)ああいうの結構好きだなあw