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ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

カウボーイ&エイリアン

監督:ジョン・ファブロー 製作総指揮・スティーブン・スピルバーグ、プロデュサー・ロン・ハワード
http://www.cowboy-alien.jp/

 
一番最初にタイトルと概要聞いた時に思ったとおりにB級でした(笑)
それ以上でもそれ以下でもないよ。良い意味でだけどね。
一応ネタバレってほどのネタバレもないんだけど、気になる人は以下自己防衛で。
 
 
あまり捻りなくストレートに西部劇に宇宙人が出てきて、何とか撃退する話。基本は西部劇映画。
主人公は良い人でもないし悪い人でもなく、ことが終わると惜しまれつつもどこへともなく去っていく‥‥ 西部劇にあまり造詣は深い方ではないけどまさに宇宙人は出てくけど西部劇だと思う。本当にそれ以上でもそれ以下でも(以下略
取り合わせとして「エイリアン」と「カウボーイ」はおかしいだろと思わんでもなかったけど、あの時代に宇宙人がいなかったって証拠もないもんな。そういうこともあったかもしれんよ(笑)
主役のジェイク・ロネガン役は当初ロバート・ダウニーjrだったらしいけど、ダニエル・クレイグでちょうどよかったんじゃないかなあ。ダウニーjrだとカッコよくなりすぎるというか、クレイグくらいあっさり顔のほうがそれっぽい気がするな。あと金髪で碧眼だし、なんとなく西部の流れ者のイメージ。ハリソン・フォードもなんとなく南北戦争の(だよね)英雄だった大佐って感じだし。
とにかく冒頭から何の説明もないのがいいのか悪いのかって感じだけど、普通に面白かったよ?
たまたまというか、地元帰ってきて地元で御飯食べてたら偶然にも隣の席のこの映画を見たらしい女子の一団(ちょっとオタクっぽい)がつまんなかったって言ってたけど、何を期待して見に行ったんだ?ID4みたいなやつか?
説明がないから、主人公が宇宙船に拉致されて記憶喪失だっていう大体のあらすじくらいは把握していったほうがいいかもしれないけど、別に話がわかんないわけじゃないし、見てれば彼らの関係とか思ってることはわかるんで、あれでも十分。
ちょっと残念なのは、登場人物がみんな実わりと良い人だから、そういう意味で完全な悪人がいないのがイマイチ彩りに欠けるってくらいかなあ。
主人公の行動は酷いけどあの時代の西部の常識だとあんなもんだよな。アウトローよりだけど。仕事として悪いことはするけど悪人ってわけじゃなく根は良い人っていうのかなあ。まあ裏切り者や悪人がいたらみんなで一致団結してエイリアンと戦おうぜって話にはならんだろうけど。たぶんあれ、物語が終わったあともそれなりみんな仲良く街の盛り上げに協力するんだろうし。
そういう意味でお話的にパンチはあまりないけど、一貫してウエスタンテイスト。親子の話や白人とインディアンの協力とか、立場や考え方の違いを超えたり、各キャラが本当の自分を見つめ直したりする、地味にいい話って感じかなあ。拉致られた人たちを救出はいいけど、なぜか他の異星人が味方になってくれましたーとか、主人公のあの武器がなかったら相当劣勢じゃね?とか、エイリアンが太陽の光に弱いって話どうなったんだよとか、エイリアンたちの行動の統制がとれてないとか指揮系統がなくてあっという間にやっつけられちゃうとかはまあいいかなーってことで。
映画的にもまあここんところのSFといいつつSFでないような、世相を反映したなんだかわからない恐怖や抑圧の対象としての見えないエイリアンばかりだったんで、普通に戦ってやっつけられるエイリアンが出てきたってことでまあ普通。でもお話としてはほろりと苦味のある余韻のあるウエスタンものってことで。
出てくる人間拉致用のエイリアンの小型艇がどう見てもスカイフィッシュを模してるのはお遊びなのか、それとも時代的なことを考えたらあれが実はスカイフィッシュだよってことなのか(笑)
途中主人公がインディアンの秘法によって記憶を取り戻すんだけど、エイリアンがいるんだからインディアンの秘術だってあるよなあ(笑)
そことラストでハチドリが出てくるんだけど、ハチドリってアメリカインディアン的に死者の魂じゃなかったっけと思ったんだけど違ったかなあ。一応調べたら「愛情、幸運、喜びおよび癒しの精霊のシンボル」らしいけど。どちらにしてもあれって亡くなった恋人の魂だよな。ちょと泣ける (´Д⊂ヽ