そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

南極大陸(終)

http://www.tbs.co.jp/nankyokutairiku/
脚本:いずみ吉紘 演出:福澤克雄
 
とにかく出演者の人&犬たちはお疲れ様でしたとしか言いようがないんだけどさー(-_-)
一応全部見てて、でも感想的には忙しいからスルーするつもりだったけど、このニュース見たらなんか言いたくなったよ。

 
キャストやスタッフはみんな頑張ったと思うんだけど、そもそも企画的にイマイチポイントがはっきりしてないよね?視聴率13%くらいまで落ちてたと思ったけど。
だから途中石丸プロデューサーが責任とって左遷かって話も出てたみたいだけど、前から言ってるようにオレは福澤監督のドラマ作りって本当に肌に合わないし、むしろこのキャスト使ってどうしてこうなるのと疑問に思うことのほうが多いから、どうしてもPじゃなく監督のせいじゃね?と思っちゃうんだけどさー。まあPに責任がないとも言わないけどさ。
元の「南極物語」は見てないからなんとも言えないけど、この最終回を見るに、結局犬が生き残ってるかどうかってとこだけが重要だったんだよね?もちろんそれに伴う南極観測の大変さとか、その背景の昭和の「もはや戦後ではない」スローガンも重要だったんだろうけど。
キムタクが主演だってことで、何をどうしてもキムタクが中心になるんだろうし、原作改変してなくても昭和の激動を描くなら犬より人間をメインで描くか、犬メインで犬の活躍を上手くフォローできる俳優を置くべきだと思うから、どっちにしても中途半端にならざるを得ないよね。
それで結局冴えないキムタクを見るくらいなら見なくていいやとか、犬を見るなら最終回だけでもいいやになったんじゃないかなあと。なんか話の作り方、ドラマの盛り上げ方が下手なんだもん。そしてその下手さ加減て、オレは完全に福澤監督の作風だと思ってるし。特に最初の方は、本当にあったことだとしても毎回トラブル発生→ケンカ→結束というイベント消化が激しくて、しかもその割にテンプレ展開だから何も心に響かないという、そのコントっぽい展開が番組テーマにあわなくてものすごく視聴意欲なくすし、起こってる出来事自体が「はあ?」っていう出来事だから何ともかんとも。要はドラマとしてつまらないってことだけど。
まあ華麗なる一族はキャストはみんな素晴らしかったんだけど途中で耐えられなくて(主に木村くんの佇まいに)リタイヤしたし、MR.BRAINは途中でリタイヤしたかったんだけどヒロたんとおいしいゲストのために我慢してたけど番組的には糞だと思ってたし、福澤監督のドラマ作りの根本的なところの嘘の部分が相容れないと云うか。
まあとにかく、木村くんはいつだって木村くんで、彼が出てくるだけでまったく昭和という時代に見えない(オレ的には柴田恭兵もそうだけど)ってとこで非常に視聴意欲を削がれるんだけど、犬のために頑張って見通しましたってことかなあ。
役者的にもってったのはやっぱり堺雅人だよなあ(笑)綾瀬はるかも常に昭和の女の人って感じでよかった。隣に木村くんがいるとそれだけで画面が現代に引っ張られちゃうけど(^_^;)あとはキムタエとか寺島さんとか印象深いよな。香川さんはまあ想定通りという‥‥(笑)でもあとのメンツはイマイチ目立たなかったしなあ。あ、料理人の石本もちょと目立ってたなw
そして山本くんはなんであんな子どもっぽい格好のさせられてんのかなあという謎。あれか、ヒロたんが変な髪型にさせられてたのと同じなのかなあ?堺雅人にしても、あれが昭和なのかどうか、単純に容姿的にはヘンテコなことにさせられてる人多いよな。木村くんのせい?
木村くんはあれだ、華麗なるよりはマシだったけど、とにかく全般的にやっぱダメで、最初の方でも言ったけど本当にどんなに努力してもどうしてもドラマの中に入りきれない人ってのはいるんだなあとか、そういう人をメインに据えてドラマやるならもっと題材は考えようよとかチャレンジさせちゃいけないと思ったかな。
ただ犬が死んだことを伝えに回ってた回だけはちょっと良かった、木村くんっぽくなくて。あのくらいのテンションで全編通して…ってのは無理なのかなあ( ´∋`)本当にオレ、木村くんの仕事っぷり自体は別にキライってわけじゃないからマジメに考えてるけど、木村くんは何がいけないのかなあ?どちらかと言えばこの手の物にはチャレンジしなくていいと思うんだけどさ。
そもそもこの企画自体がダメだったのかなあ。キムタクじゃないと数字取れないような企画を、わざわざドラマでやるこたないと思うんだよなー。
まあとにかく南極の風景と犬たちは良かったし(でも犬分足りなかったと思う)、俳優さんたちもみんな頑張ってたと思うんだけど、数字が反映されなかったのは残念だったなあとしか‥‥数字が悪いのはそもそもドラマの企画が悪かったからだと言い切るよ。描くなら犬か人間か、どっちかにしてくれ。見てる人はみんな犬目当てなのもわかってるだろうに。(もしかしてそこからしてわかってなかったとか?)
ニュース記事見るかぎりでは昭和という時代の中の人間ドラマを描きたかったみたいだけど、(犬の扱い見ててもそうだと思うけど)そうだとすればなんかイマイチとうか、南極ロケができただけで満足レベルのドラマにしかなってないと思うんだけどなあ。最後のみんなのその後にしてもなんかそれまでのドラマと繋がってないから、「生きる」だけ言われてもなあって感じ。いや生きるってことがどういうことなのかが南極観測とつながってないというか、なんかいろいろ微妙、かなあ‥‥残念なドラマであった。