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脚本：遊川和彦 演出：猪股隆一
そういや新聞見出しの「衝撃の最終回！」って何が衝撃だったんだろ。ひょっとして三田さんが笑ったこと？
なんだかんだで最後まで見ちゃったよ。ついでにご飯作りながら特別編という名の総集編も見ちゃったよ。
それにしても、やっぱりこれが30％近い視聴率をどうして取ってるのかイマイチわかりません。オレみたいにあとで録画で見る程でもないから今見ちゃえーなリアルタイム視聴の人が多かったのかなあ？一時期やたらドラマキャストが番組CMでリアルタイムで見ろだの番組終わりにクイズだのキーワードだの出してたけど、Twitterでつぶやけるようなネタドラマってのが答えだったか（笑）
というかまあこのドラマ、番組的にはそこそこ面白かったけど話としては全然好きじゃないです。遊川和彦のこの手のちょっと怖いテイストな、しかもお話チックなドラマって、オレ「十年愛」からずっと好きじゃないんだよ。好きじゃなくてもキャストと内容では見るけどさ。妙に怖い時あるよな。まあミタは女王の教室と同じ構造だから、ネタドラマなのに本気で受け取った人たちが社会派ドラマだと勘違いしてるんじゃないかって気もするけど。ミタが数字取れるんなら「曲げられない女」だって「リバウンド」だってもっと数字とれていいんじゃないかって気がするよ。
まあとにかく、最終回でもこの阿須田家の人々のむかっ腹のたつことと言ったら！（^_^;）
最後までとにかく他人に甘えっぱなしで自分らで何もやろうと思ってないのがイライラするんだよな。
しかも三田さんがお母さんになって、普通のお母さんみたいなこと言い出したら反発って、どんだけ甘いの？結局は無条件に自分たちに優しくしてよってことじゃん。三田さんは他人で家政婦という仕事だから親身になってお世話してるわけで、本当に家族になったらああなるよな（笑）
先週の予告で、もしかして三田さんが主婦になって家事労働もお金に換算するのか？そういう風刺ドラマ？とか思ったけど、現実はもっと厳しかったよ？（笑）結局三田さんが嫌われるためにやってたことだったけど、あの子たち、結局誰がお母さんでもああいうワガママ言うような気がする。先週お母さんへの感謝の作文の話があったけど、たぶんまったく感謝とか思ってもなかった気がするな。みんなやりたい放題。この一連の事件で本当に家族が結束したならそれはそれでってくらいの話だけど、なんかお母さんの話って出てくる割に影薄いんだよなー。みんなお母さんのこと「必要だ」とはいってるけど「好きだった」とはいってなかったような気もするし。結局便利なお手伝いさんが欲しかったの？と思っちゃう。というか、オレ本当にこのドラマの話、嫌いなんだなーｗ
もちろん普通の視点、可哀想な子供たちが自立していい加減な父親が大人になり、トラウマ抱えた家政婦さんがそれを克服する‥‥ってな風にこのドラマを見るのは簡単だけど、なんかそういう見方はあんまりしたくない（苦笑）
最終的に阿須田家の人々の結論として、お母さんは自殺じゃなくて事故なんだ‥‥で納得するなら別にそれでもいいと思うけどさー。そのほうがみんな幸せになれるんならそれでいいよ。
三田さんの過去にしても、それこそリバウンドのヒロインがデブになったり痩せたりするくらいの非現実的なファンタジーにしか見えないから共感はまったく出来なくて、そのあまりにキャラ設定的な内容と、菜々子の三田さんの無感動ターミネーターっぷりがマッチして、妙な面白さになってたのかなーとは思う。そういう意味では面白かった。でもあの中の誰にも共感できないし、ドラマとして好きなドラマではないよ。
しかも最後はみんなの願いどおりお母さんになった三田さんが不満だからといって、うららちゃんの不幸体質こそが阿須田家の幸運だったとか結論づけるにいたっては、何言っちゃってんのこの人たち？って気分。うららちゃんがいいならいいんだけどさ。あの子らと一緒に入られる代わりに阿須田家の業を背負って一生不幸な目に遭っててもいいってんなら。明日だけの人々って本当に酷いと思うよ。なんて自分本意な人たちなんだろう。そりゃお母さんも子供置いて当てつけ自殺するくらいだろうからなあとしか思えないし。
それにしても爆笑したのはうららちゃんを殴る三田さん。坂の上の方に身長172cmの菜々子が立ってたら、いくら女優にしては大きい方（確か165ｃｍ）の相武ちゃんでもなんかいろいろ無理って感じだよな。勝てるわけないｗ 一方的に殴られまくるとかおもしろ絵面すぎ（笑）
しかもそのあと、うららちゃんがドタキャンした結婚式のことを大葉（勝地）に謝りに行ったとこで、頬に手形の痣が‥‥（笑）というか今気がついたけど勝地の役名って「大場」だったんだ。それってリバウンドの時の相武紗季の役名じゃんｗ そんなとこにお遊びがｗ
にしても勝地はまたまたぶーことはくっつかなかったんだなあ〜と思ってたら、まさかの「卒業」！いきなり花嫁略奪！（笑）
しかもその相手が恵一の浮気相手の野波麻帆を弄んで振った元同僚って！（爆笑）
なんだかんだいって、みんな幸せになってハッピーエンドってことでいいのかな？つーか、幸せじゃないのは死んだお母さんだけかな。まあ三田さんの想像はともかく、浮気くらいで子供置いて死んでもいいと思うような女はいいよ、ずっと不幸で。（酷っ）ホントに酷いと思う。阿須田家の人々があんなやつらでも。
ああでも、三田さんがクリスマスパーティに歌いながら来るとこと、最後に阿須田家が三田さんを見送って家に帰ってくるとこ、家が火事になってたら‥‥とか思ってドキドキしたよ。それはそれでなんかブラックすぎると思うけど。三田さんみたいに帰る家がなくなっちゃったら、あの人たちどうすんのかなーと・か・ね・。
まーそれはなかったけど、三田さんが新しい家にやってくるとこはどう見てもホラーサスペンスものだよなー。怖すぎる。
というかふと思ったんだけど、逆に三田さんとあの所長さん、行く先々で今回の阿須田家でやったみたいなことやってるんだとしたら、相当ホラーだよなー。
わざわざ問題ありそうな家に三田さんが家政婦として派遣されて、ものすごく極端な反応をしたり、変なとこで家族になつかれたりして、笑わない三田さんが笑うような状況になったら終了。三田さんが笑うか笑わないかで所長と賭けをしてた‥‥りしたらもっと怖いかも。ある意味ものすごく人間の心の暗部に迫ったサスペンスホラーかもな（笑）だって三田さんの過去って、あまりに出来過ぎてる割に何も胸に迫ってこないんだもん。なんでどうにか出来なかったんだって意味で。いやまあ、小説で言えばト書き部分で三田さんが家族の幻影を見たりしてるからそんなことはないんだろうけど、そうだったらすごーく面白いのになあーって話。
というかこのドラマの感想の締めがそんな妄想話でいいのか？（笑）
あ、あとそういや相方情報（このドラマ見てない）では、長男（中川大志）と次男（綾部守人）って同じ13歳なんだってね、ビックリ！劇中でも2こしか違わないのかー、ってあの長男が13歳って‥‥！wiki先生によると身長171cmって、もう普通に大人じゃん。
