そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

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家族八景 Nanase,Telepathy Girl's Ballad #6「日曜画家」

http://kazokuhakkei.jp/ http://www.mbs.jp/kazokuhakkei/
脚本:佐藤二朗 演出:白石達也
 
なんという不愉快でドス黒い話(笑)
原作はもうちょっと違う話だったような気がしたんだけど、確認したら流れ自体はそのまんまだった。ドス黒さもこんなもんだったし(^_^;)
いや何が違うんだろうと思ったんだけど、七瀬が画家の旦那様に大変に幻滅するのはともかく、淡い憧れみたいな気持ちが持てるんだー‥‥ってことが救いになってるオチなとこか?奥様のワケわかんない小言を聞きながらあの庭の花を見て微笑むような気持ちが、何なのかっていうとこなんだよな。
原作はもっと画家のことを最低の人間だと評価して終わってんだよなーと思えば、救いのある方がいいような気はするけど‥‥うーん微妙?
なんか、これメイン脚本がほとんど佐藤二朗さんだけど、堤監督の意向も当然入ってるにしても若干オレが思ってるのと違う感じに仕上がってるんだよなあ。解釈の相違の問題なのか、原作アレンジの問題なのかよくわかんないけど。あとそこに映像的な面白さでの見せ方の問題もあるだろうし。
不満はないけどいつも何か引っかかるって感じ?
なんだろう、原作はもっとそういう普通の人々、その家庭特有の俗っぽさみたいなところが他人から見ると非常に不愉快であるという部分と、それを肯定はしてるけど突き放してるっていう独特のスタンスがあるんだけど、そこら辺の悪趣味な標本っぽい雰囲気が統一されてない感じかなあ。全部家の中とか心を読むときの描写とか、映像的な統一感はあるんだけど。
んー、「家族八景」って悪趣味な標本を並べてるみたいな話だよね?気持ち悪くて不愉快だけど見てみたいっていう覗き趣味的な意味ではドス黒くていいんだけどな。
まあ今回はとにかく画家の役の矢島健一さんがグッジョブすぎる怪演というか、あの演じ分け、特に悪い妄想を抱いてる時の怖さといったら相当なホラー級。あれは怖い、というか不愉快MAXさって意味でも怖すぎる。妻役の石野真子と息子役の菊田大輔の奇妙さ、部下の女の子のヘンテコさもあるけど、今回は矢島さんが十分以上に見ごたえあった!それが見られただけで満足。すごくよかった。