そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

運命の人#10(終)

http://www.tbs.co.jp/unmeinohito/
脚本:橋本裕志 演出:土井裕泰 原作:山崎豊子
 
2時間は長いからと思ってリアルタイムで見たのにすっかり感想書くの忘れてたよw いや一応締めとして‥‥ね。
うーん正直弓成さんのお話としては、そんなもんかーっていう程度だった。
ってのはもう当たり前なんだけど、この人今まで沖縄沖縄いいながら、アメリカに占領されてる沖縄の実際の現状には何も興味なかったのか?っていう一点に関してだけど。
もちろん実在の本人がどうだったかってことでなく、このお話の弓成記者がこうだったっていうだけの話なんだけど、現地に行かないで沖縄を語ることの(この場合、沖縄の日本返還に関しての見識という意味で)間抜けさというか記者としてありなの?という説得力のなさというか。
なんか「記者として〜」とかやたら言ってたけど、政治がらみで戦うという志は立派なものだけど結局この人がドラマ的に薄っぺらいなあとしか思えなかったのって、そういうとこだよな。
そりゃ政治の話が単なるセックススキャンダルにしかならなかった(しかも裁判負けた)のも当然だろうという‥‥
だってこれ、もし裁判の結果が出てないうちに実際に沖縄に行って、ここで描かれた沖縄の現状を訴えて、沖縄が返還されたことについての良し悪しと現地での現状の変わらなさを踏まえた上で密約のことを訴えたら、それなり世間も動いたんじゃないかって気がするんだよな。弓成さんの記者としての正しさの担保として。
まあだから弓成さんは弓成さんで実家の事業やら家庭やら大変だったんだろうけど、それもこれも彼自身の認識の甘さ(というか甘えだよなー)から出てるようにしか、このドラマでは見えないからなあ‥‥という話であった。
それはともかくとして、まあ最近でも沖縄絡みは国防大からして認識が甘い人が多いみたいだけど、それに対する皮肉なのか?原作と最後はちょっと違うんだよね?まあ原作が書かれた当時と今とじゃ訴えたいことが違うだろうから、それはいいんだけど。
軽く言っちゃうと結構軽く聞こえちゃって申し訳ないけど、そういう沖縄の現状や戦時中の話を改めてこういう形でも世間に知らしめる機会があったのは良かったんじゃないかと思った。
でもとにかくドラマ的には引っ込みつかなくなって自滅した三木さんも馬鹿だし、弓成さん自体は本当に微妙な人だった‥‥奥さんかわいそう。
育った長男が菅田っちだったことは一応記しとこう。子供らは一応わかってくれてて良かったなあ。