そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

平清盛#13「祇園闘乱事件」

http://www9.nhk.or.jp/kiyomori/
脚本:藤本有紀 演出:中村由貴
 
どうにもなんだか話がつまらんなあ〜(^_^;)
ちょこっとだけ出てきた義朝さんが相変わらずカッコいいのが救いだけど、主人公の清盛くんがカッコよくなくてどうするんだというか‥‥いやオレは松ケンは清盛としてカッコイイと思うんだけど、ドラマ的に清盛のカッコよさって全然カッコよくないよなあ?
それって思うに、清盛がやってることの物語的な正しさってほとんど担保されてないからじゃないかと思うんだけど、どうか?
つーか、こないだこういう記事が出てたんだけど、イマイチって言われてもしょうがないよな。

だって本当に平清盛主役のドラマとして面白いようには作られてないんだもん。あと、今回はコーンスターチ撒きすぎ。あんなに画面真っ白になるまで撒かなくていいよ‥‥
一応今後には期待しつつ面白いとは思いながら見てるけど、ぶっちゃけ脚本があまり面白くない上に説明不足ときてはねえ。そういや強訴を厳しく取り締まれない件については頼朝さんのナレーションであっさり流されたけど、なんで劇中人物に語らせないの?
そしてあの中で一番楽しそうで生き生きしてるキャラは玉木の義朝さんだよな。たぶん脚本家も玉木‥‥もとい義朝の方が好きなんじゃないのかな?
それはともかくとしてだけど、話の筋もなんだかよくわからないんだけど、つまり、清盛が寺社に対して行った狼藉は世間的にも大変非常識なことなんだけど(というか朝廷内常識でとしか見えないけど)、鳥羽帝からしたら白河院の落し胤で白河院の悪政を払拭する、毒をもって毒を制すくらいのつもりで、ほぼ無罪放免‥‥ってことだったんかなあ?そういう解釈で?
そして源氏がそれについて平氏をかばう形になったこともイマイチよくわからなかったけど、武士の体面として平氏を処罰させては困るってことなの?
それより何より、今回の騒動って清盛の評判を落とすきっかけになった事件だっていうけど、そもそも今、都、及び朝廷での清盛の評判ってどんなもんあのっかさっぱりつかめません。更に評判が落ちたらどうなるかはなんとなく分かるけど(だから源氏勢ですらそれを止めようとしてたんだろうけど)、その大元の清盛がどういうつもりで神輿に矢を射ったのかの説明がないよね?なくてもわかるもんなの?それが清盛だから‥‥と言われたらああ乱暴者のアウトローだからねえ〜で済む話だけど、済まねーだろ?射ったらどうなるかわかっててやったにしても、結局親子共々流罪になるかもしれない瀬戸際で、しかも結局清盛の理解者であったはずの弟・家茂ですら兄を見限ったわけだよね。清盛はそんなことがわからない馬鹿だったってことか、それでも成さねばならんこととしてやったことなのか、その覚悟がまったく描写されてないんだよなあ。白河院が舞子に産ませたけど神託で亡き者にしようとした子であるということが強調されたけど、それが何を指すのかがわからないんですが‥‥白河院を今更disことが鳥羽院の正義ってこと?
そして明子の子である長男次男が時子の子である3男へ感じる心配っていうのは、そこに絡んでの清盛と家茂の確執の始まりを指すってことなんだろうけど、今後の布石なのかな?まあそれは今後の展開ってことだけど。
それにしても全体に展開がメリハリなさすぎるよ。盛り上げポイントがズレてる感じ。鳥羽院‥‥じゃあないと思うんだが。もう少し清盛で話を盛り上げようよ。処遇云々じゃなくて、「清盛が何をしたいのか」っていうところをもっと見せて欲しいんだけどさ。