そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

平清盛#15「嵐の中の一門」

http://www9.nhk.or.jp/kiyomori/
脚本:藤本有紀 演出:柴田岳志
 
なんでもかんでも神輿を射った天罰とか言われてもなあーって気もしなくもないけど、数年前のことですら「ついこの間」気分な平安の人たちからしたら当然なのか?身内が不慮の死を遂げたら天罰か呪いしかないのかよw
一番面白かったというか興味深かったというか盛り上がったのは、忠盛さんに家盛食っちゃったってことを一番最悪な形で小バカにしつつパパンに伝える頼長さんですかね。
というか(ドラマ的に)ここまではそんなことをおくびにも出さなかったのに、前回から男色趣味全開ですよ(笑)NHKなのに!w しかも今の彼氏に「もう過去の話だから」とか言っちゃうって‥‥(笑)2回くらいだと思ってたんだけど、もっとお呼びがかかってたんですか?
そして忠盛さんの方は、まさか頼長さんのそういう趣味が公に知られてなかったとでも‥‥と思うと不思議な気もするんだけど、娘をいいように弄ばれたとかとかならまだしも、息子を好きにされてた、しかも身も心も‥‥って相当ショックだよなあと。
てか権利関係としても頼長さんの藤原摂関家と朝廷と平氏って、微妙なとこじゃね?平氏で家盛が棟梁になったら頼長さんがメッチャ得になるってんならともかくっていう意味で。(平氏がゴタゴタしてたらちょっと面白い…程度だよなあ)なので本当に忠盛さんに対しては同情を禁じえません。
というか、あの時代って男女問わずそういうことってありがちなことじゃないのかなあという気がしなくもないから、そこまでショックなことが不思議な気がすんだけどさ。演出的には明らかに頼長さんにいいようにされたことについてショック受けてたよね。そそのかされたってこともショックだろうけど。
それともそそのかされたくらいで一門の方針や、仲良かった兄を差し置いて自分が棟梁になろうと思ってしまった家盛のことが不憫だったのかなあ。まあそれはあるんだろうけど。
どちらにしても平氏の一門って、忠正がいつまでも清盛のことをよそ者扱いして認めてないこと以外はみんな一枚岩に仲良かったんだし、宗子さんにしても他所に子供がいることやあの時代的に養子自体が珍しくないこと考えたら、ここ最近、思い出したように舞子のことでキレてることのほうが不思議なんだよな。なんで今さらっていうね。年取ったからか?
まあその間(清盛が神輿に無法を働いたり、家盛が頼長にやられたりえらい時間のスパンが長いけど)、清盛自身を語るんでなく周りの状況を語って清盛の決意を促すというドラマの描き方は、面白くなくはないけど分かりにくくて、やっぱり清盛に共感するってのは難しいんじゃないかなあという気がする。
今回の血曼荼羅の一件にしても、結局忠盛や宗子の野心や想いとは別に、清盛自身が家盛のことを弟として愛していたからその死を悼みたいという気持ちの強さなわけだから、忠盛や宗子の話って清盛の気持ちとはリンクしてないように思えるんだよなあ。見せ方としてはわかるんだけど。
忠盛が曼荼羅の絵付けをやめさせようとするのだって、忠盛からしたら朝廷の言うことは聞きたくないっていうだけでの所業だけど、清盛がやってることは純粋に家盛を思ってのことだし、止めるほうがおかしいとしか。
そしてその状況とかよりも、とにかくあの曼荼羅が汚れるー! (>_<)というほうに気が行ってて(笑)、なんかそういう気持ちのやり取りとかよりハラハラしたよ。シーン的には面白かったし見応えあったんだけどさ。
んであとはまあ、久しぶりの西行さんが坊主になってもモテモテで貢物(お布施だw)で暮らしてるとかちょっと笑った(笑)平安女子どもはちょっと落ち着けよw
そして常磐さん(武井咲)が侍女になって、そこから何をどうして義朝さんのお手つきになって義経が生まれるのかと。いいけどこないだ出てきた青木崇高が後の弁慶だったのね。
久しぶりに雅仁親王も出てきたけど崇徳院と蚊帳の外かー(笑)あれはあれで楽しそうだなw