そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

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仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦

http://superhero-movie.com/index.html
監督:金田治 脚本:米村正二

 
正直、どうコメントしていいのかよくわからない、ワケがわからない映画だった‥‥(苦笑)
今までどのライダー・戦隊映画もそれなり楽しめてたけど、今回はさすがに分からない。ぶっちゃけお話としてはつまらなかったという感想。だってマジで意味がわからないから。全ヒーロー集めたということは評価したいが、話がアレだから、だから何って感じはあるし。
でもまあディケイドがあってゴーカイジャーがあって、電王もまだ使えるという今じゃなきゃ出来ない企画なのも確かだから、こういう話になるのは必然なのかなあ。お祭り×お祭り+電王=ワケがわからない(笑)
しかも士くんは大首領二回目だし破壊者だし、マーベラスというかゴーカイジャーも正義の戦隊じゃないから成り立つといえば成り立つんだよなー。
ただオレはだけど、199ヒーローの時の方がおお〜とは思ったかなあ。明らかにあっちのほうが自分的にはテンションは上がってた(笑)今回はなんかごちゃごちゃしててよくわかんなかったし、話がつまらなかったせいもあって勢揃いシーンも天気悪くて寒そうで大変そうだなあとか思っちゃったし。
というかむしろ、さすがにここに至って思うに果たしてそこまでして春映画を恒例にしてお祭りで盛り上げる必要があったのかどうかって気もするし、来年以降は一体どうすんだろうと思わんでもないというか‥‥。本当にどうすんだろ?春いらないと思うんだけどなあ。夏のライダー戦隊映画と冬の新旧ライダーコラボのMOVIE大戦、新春の戦隊VSでいいじゃんというか。
ネタバレになってしまうかどうかわからんけど、一応つまらんと思った理由と、良かったとこは書いとく。
米村さんはよくこんな話をちゃんとまとめたなあ。ちゃんとというか、まあ、ちゃんと、だよな(笑)話の筋は通ってるもんな。設定も意味もワケもわからんけど(笑)
今回の映画はつまらないと思ったんだけど、それを好き嫌いで語れるならまだともかく、好き嫌いですら語れなかったのはここ数年の映画では初めてかもなあ。好きとか嫌いとか以前にどこをどう評価していいのかわからないって感じ?
というか、これは一体誰に、どこに向けた映画だったんだろ(笑)子供置いてきぼり‥‥だよなあ?
 
この映画、そもそも全戦隊と全ライダーを集合させたいというだけの映画だよね。そういう意味で記録に挑戦したってのと、そのなんだかわからないエネルギーや熱気というのは感じたので、そこに意義はあったと思う。
その分ストーリーの展開として、大ショッカーと大ザンギャックが結託してライダー&戦隊を潰すために利用されようとしていた士とマーベラスが、本来の味方を欺いて利用されたふりをしていた‥‥というのが元々の前提なので、なんで敵が連合して復活してるんだとか、戦隊とライダーが汲むことの意味はとか、そういうことの「なぜ」に理由はないし、そこは突っ込んでも意味ないんだよな。おまけに「放送枠」とか言われちゃあ‥‥(笑)
まあそれを成り立たせるためだけのお膳立て設定であってストーリーであるから、めちゃくちゃだという意味でつまらなくても当然だよね。(というかそれを面白いと思えというのが無茶な気がするよw)
あとこれ、各作品ファン的にはいろいろ微妙というか、背景っぷりが相当元々のキャラ性考えるとなんというか、さすがに大ショッカーの怪人にジョーカーがいるのはどうかと思うというか、他の誰よりもものすごい違和感(^_^;)ワームもあれ、三島ワーム(グリラスワーム)だよね。違和感〜w

そして看板は現行のフォーゼとゴーバスターズだけど、実質的な主役はディケイド=門矢士とゴーカイジャーマーベラス。なぜならその二作品のフォーマットを使わないと話自体が成り立たないから。そして都合よく使われる時をかける列車、電王(笑)
さらに実際ストーリーを回してるのは士に執着する海東と、マーベラスの仲間であるジョーだというね。まあこれがあるかないかで話の見え方は相当変わるから、これは良かった。
ただ米村さんらしく相変わらず海東はキモいほど士のことが好きなツンデレ盗賊野郎で、ジョーは本編以上にマーベラスのことが好きだったと‥‥(笑)本当にどうしてこう米村さんが特撮やると必要以上に男の友情がホモ臭くなるんだろうなあ(笑)そうそう、ジョー→マーベラスの気持ちが本編より妙なのは、仲間の絆じゃなく友情だからだと思うの。(米村解釈?)
今回特に男の人ほどホモホモ言いたがってるような感じだったけど、まさに男の人が思う男の友情ちょい超えくらいのホモ関係って感じなんだよね。決して腐女子の思うホモじゃないというか(笑)いやオレはそういう米村さんの作劇、好きだけどw
だからまあ、マーベラスにヤキモキするジョーはいつもと違ってて落ち着かなかったし、正義じゃないにしてもマーベラスの描写はちょっと違う感あり。でも海東は、最後の海東のラスボス化は思わず心の中で大爆笑するくらいに「本気か?」と思った(笑)騙されて僕が傷ついたから君も傷つき給え!で超巨大ロボ召喚すんなよ!ヤンデレか?(爆笑)
いやだってさー、士に裏切られたと思ったから最後に意趣返しで嫌がらせのようなことしてやっつけられて、士に謝られてそれを拒否するも、僕は忘れないって、複雑すぎてついていけないよ!(笑)でも海東と士のヤヤコシイ関係はなんか妙に好きなんだよなあ。なんだろうなあこの人たち(笑)たぶん米村さんのせいw
突っ込みどころあり過ぎでまあ細かいこと言ってもしょうがないと思うけど、話はとにかくどうでもいいや(笑)
 
でも面白くなかったかといったらそんなこともなく、実は金田監督の絵作りは結構好みで、めちゃカッコいいシーンやカットはかなりあった。
アクションの方が評価されがちなのかもしれないけど、オレ金田監督の画面は結構好きです。わりと自分的に見たいカッコいい絵が見られるから。そういう意味ではセンス的に、演出って意味でなく映像に関してはハッタリ系の田崎監督や坂本監督より好みなので、素直に楽しかったです。
お決まりの戦隊揃って爆発とか、爆発の中を1号ライダーが飛び出てくるとか、構図といい配置といい何から何までドンピシャ。巨大戦の見せ方とかも凝っててカッコいい!キャラやスーツ時のバストショットやアップの抜き方もすごい好み。
キャラ的にはゴーカイジャーで最初にシルバーを外されちゃったのは残念だけど(アイツ便利キャラすぎるしなw)、比奈ちゃんの扱いとか見せ方可愛かったし(実質ヒロイン?)、戦隊やってないのに金田監督のゴーカイジャーカッコよかったよ。マーベラスも!
士くんは、とにかくあのおばちゃんパーマと目張りが気になってしょうがなかったけど、最後は元に戻ったからいいか。一瞬誰かと思ったけど、最後にマトモな(笑)士くんが見られて良かったw
海東の「門矢士と愉快な悪の仲間たち」呼ばわりワロタw なんか海東の屈折した士に対する愛情を感じるよ(笑)
そして何より鳴滝だよ!なんで鳴滝がドクトルG?いやオレドクトルG知らないけどさ。ゾル大佐の時よりももっと分からないよ!(笑)そして蟹だよ。鳴滝は蟹が好きなのか?
本当に、これが一番わからなかった。どうしてそこで鳴滝なのか。しかも結局最後に「おのれディケイド!」だし「それが正義のヒーローのやることか!」だし。逆切れかよw 「すべてを破壊して創造するのか」とかなんとか言ってまた別の世界へ消えていったけど、本当にお前が何者だよ、鳴滝‥‥(^_^;)士くんですら疑問(笑)もしかして鳴滝は破壊と創造を繰り返す東映さんの化身なのか?(笑)もしくは妖精?w
あ、どうでもいいけどふと思ったけど、ディケイドキャラのあの世界を渡る能力って、一種の超能力だよね?たぶんあの能力を持ってるということ自体が、ライダー世界&戦隊世界の中にあってもディケイドキャラが他と混じらない、ものすごく特殊性なんだって気がする。だってライダーの設定とまったく関係ないもんな。
 
あとはもうお約束のデンライナーならイマジンだろというか、オーナーとナオミちゃんまで出てくるし、言うことありません。どんなにシチュエーションがバカでも(笑)プリンで呼ばれたり色で戦隊ぶってみたり、ウラタロスが戦隊イエローをナンパしまくったりとか、なんか相変わらずすぎてホッとするよ(笑)というかデンライナーに海東がいるのはいいけどジョーさんがいるのは激しく違和感w
あと大ザンギャックのワルズ・ギル殿下が相変わらずボンクラ殿下すぎだし、同じく使われちゃってるアクドス・ギル陛下とか涙を禁じ得ないし、まあ米村さんだからちょっとキャラ的には違和感あったけど、脳天気さをマベちゃんに責められて凹んで逃げ出した殿下を追いかける陛下という、本編で見られなかった親子の絆が見られたことは大変に胸熱でした(笑)あの親子が仲良しで本当に良かったw

最後の大乱戦はもうアクションというよりネタがてんこ盛り過ぎて何がなんだか(笑)ゴーカイジャーがオーズにゴーカイチェンジとかタジャドルチャージとか、ディケイドはディケイドで戦隊にもフォームライドするし、めちゃくちゃすぎるw
あ、でもカードライダーで、ゴセイカードを使う龍騎ブレイドとディケイドは良かった。ネタ盛りすぎw
なんだかんだいっても、(たぶん事情を知らない)フォーゼとゴーバスが海東が乗り込んでるビッグマシンを共闘して攻撃、撃破もなんか普通に盛り上がったし。いやースッキリーと思ったら黒焦げ海東とか(笑)なかもう、ね(^_^;)
 
あとスーアクさんだけど、まあ普段あんまり気にしてはないんだけど、さすがに今回ゴーカイレッドが初っ端から見るからに福沢さんじゃないのはちょっとテンション下がるよと思いながらずっと見てたというか、バランスはいいんだけどやっぱりゴーカイレッドの体型は福沢さんじゃないとなあーあの足の感じとかなあ‥‥と寂しかったよ。でも今パンフ見たらゴーカイレッドの中身が伊藤さんで、えーっ!と思った(笑)伊藤さんだったのかー(笑)あとさすがにオレですら、ほんの一瞬しか映らなくてもブラックが次郎さんだってのはわかるぞw ディケイドも胴回りがちょい細いんだよなあと思ったら渡辺さんだし。
あと声で後藤くんと伊達さんはともかくゴセイレッドにちゃんと千葉くんが来てたのはびっくりだよ。

ってか、なんか感想書いてたら面白くはないんだけどこれはこれでありのような気がしてきたけど、小ネタだけでもう十分満足ですってことなんだろか?まあ1時間半でこんなにネタてんこ盛りなものを見せてもらったら、なんかもう映画として滅茶苦茶でもどうでもいいような気になってきたよ(笑)
しかしこれ、誰がどう楽しいんだろうって気はとてもするよ?少なくとも子供、意味わかんないよねえ?(笑)
オレたちゃ楽しい気がするけどってか、もう自分が何言ってるのかよくわからないよw 好きでも嫌いでもないし面白くもなかったけど、楽しかったのかもしれないw