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LUPIN the Third -峰不二子という女-#4「歌に生き、恋に生き」

http://fujiko.tv/
脚本:岡田麿里 絵コンテ:高橋敦史 演出:山内東生雄
 
うーーーーん、そういう不二子ちゃんの話だとはわかってても、銭形のとっつあんとヤッちゃってる不二子ちゃんは、大変に安っすい女だと思う。ちょっとガッカリ。
この作品の無軌道で危うげで捨鉢な女盗賊という解釈はいいんだけど、安いのはなんか違う気が‥‥なんつか、モブのキャラとはいくらでも気の向くまま損得でヤッちゃってていいんだけど、それなりに中身のあるキャラは(メインのってことでもないんだけど)不二子ちゃんの肉体に価値を見出してるわけじゃないから、あえてやらないという一線を引いてて欲しかったというか。やった瞬間、あの「峰不二子」というイイ女でなく、ただの「ナイスバディで簡単にヤレる美女」という使い捨てキャラになっちゃうような気がすんだよなあー。
でもそれだとオスカーの「ブタ女」はともかく「タンツボ女」という侮辱が刺さらない〜ってことなんだろうけど(やー、オスカーくんはよくいってくれたよ!w)、だったら銭形じゃなくモブの刑務所長とかでもいいんじゃないかなあ。銭形がそういうことで動く男だってのもちょっとガッカリだし。
今回の話自体もオチはともかく、そこら辺とはあんまり関係ないように思える恋の話というか、自分勝手な生き様の女の話だしなあ。しかも「愛」じゃなくて「恋」ってとこが、狙ったのかもしれないけど、ちょっと微妙。ものすごくお手軽お気軽な頭の悪さ。
てかオペラネタってことでなんとなく「歌に生き、恋に生き」をググったら、このオペラって死刑宣告された恋人を救うために警視総監に自らの身体を与えて命乞いをする女の話みたいね。それになぞらえたのかもしれないけど、やっぱりいろいろビミョー。最後、あの恋人たちって絶望どころかとっても楽しそうじゃん(笑)それ自体が皮肉ってことか?

あとこれ、エロさを狙ってるんだろうとは思うけど原作ほどのエロさもないというか、女性監督だからなのか、それとも単純にこの山本監督とセンスが合わないのかどうか、どうもオレのツボじゃないというか。最初に感じた見ちゃいけないものを見るようなドキドキ感がなくて、あんまり面白くないんだよな。
というか、この作品の不二子ちゃんの場合、エロいというより背徳感のほうが大きいんだよな。まったくもって、見てはいけないものをみるような感覚?ただそれが結構安っぽくて下品ギリギリに思えるところが、自分が思ってた不二子ちゃんの無軌道っぷりとは違ってたってことかもしれないけど。もうちょっとダイヤモンドは傷つかない的な孤高の女じゃダメだったのかなあ?峰不二子なんだよ?
やっぱりなんとなくスピンアウト外伝というよりは、劣化した二次創作なニオイがすんだよなあ。全13話だとあと9話あるから、どういう方向に話が展開していくのかはわかんないけどさ。