そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

鍵のかかった部屋#7

http://www.fujitv.co.jp/kagi/index.html
脚本:相沢裕子 演出:加藤裕将
 
芹沢さんの「休暇でモナコ」は一体何だったんだ?(笑)
佐藤浩市が出られないのかと思ったらそんなこともなく、単に邪魔だから設定ってこと?ホント、意味なかったしなw
事件の方も確かに意外な結末だったー‥‥けど、密室が成立してるのかどうかもよくわからない、というか、もうそういう話じゃないよね?(笑)
だけど面白かった!なんかわからないけど見ごたえあるなあ〜
娘殺しの容疑者だと警察に思われてた父親の西野さん(吉田鋼太郎)は、娘は殺してないけど実は息子殺しの犯人だった‥‥って、予想出来るか出来ないかっていう話じゃないだろよw しかも犯人である息子の猛はどうしたかというと、誰も家にいることを知らなかったし、その後も実は家にいたのです‥‥って、そりゃ当然密室事件になるだろよ(苦笑)
更に家にいたにはいたけど、ぼっとんトイレで死体として糞尿にまみれて金塊と一緒に腐乱中‥‥って。密室事件・密室トリックとしてはこれまた考え落ちではあるけど、成り立つんだよなあ。
まあどっちにしても榎本がそこに思い至った理由、青砥が見た狐火=人体が分解される時に出る燐光だっていうけど、3日前じゃ分解されてないような気がするよ、いくら糞尿まみれでも。というか、燐光自体が死体より人糞のせいだと思うよ?
なんか今回のお話は、なんだろう、それこそ狐に摘まれたような気がするというか。

この事件に関して地元警察が当てにならないからといって事件直後に何の面識もない弁護士のところに解決を頼みに来るってのもありえないだろうし、調査に来た下っ端弁護士と鍵屋がウヤムヤのうちに事件自体を解決するのも根本的なところでいえば妙な話で。(それはいつものことか)
まあ弁護士だから警察に対してある程度法的権力を持った行動ができるってのが、ドラマ的な設定の上手いとこではあるんだけど、やっぱり基本的にこのドラマ変だわ(苦笑)筋が通ってるんだか通ってないんだかよくわからない上に、密室っぽい事件で密室の謎を解くことで事件が解決するんならともかく、たぶん今回のこれも違うよねえ?本人の告白なしじゃ解決しないもんな。
しかも村の人間の伝聞でしか存在が確認できてなくてほぼ出てきてない人物、猛が犯人じゃないかと疑われてるんじゃ誰も検証すら出来ないわけだし‥‥って意味で、推理小説としては確信犯でズルイんだよな。
猛の東京の安アパートの部屋に立派なセキュリティシステムがある理由もまったくわからないし、それがないとそもそも猛が濡れ衣だという証拠にもたどり着かないわけだし。
大体お父さんは猛の部屋をなんで知ってたのかというね。猛をそこまで怖がってるんなら、逃亡中の犯罪者なんだし、居場所を警察に通報すれば合法的に社会からいなくなるよね。オレ見落とした?(←見落としてたw 殺したあとで所持品からアパートがわかったんだろうって榎本が言ってたよ)
一見まともな筋立てに見えてものすごく大きな穴とか突っ込みどころはあるんだけど、展開自体はものすごく納得できるし面白いんだよなあ。演出がテンポよくて上手いからだと思うけど、ちょっとした魔法だよ。
そして何よりそのありえない真相をありにしちゃうのが、またこの父親役の吉田鋼太郎さんの演技と最後の慟哭というか、あそこで「息子が怖くて仕方がない。もっと早くに息子を殺さなかったことを後悔してる」と言われたら、納得せざるを得ないもんな。その意味も含めて。
なんかもう、あのシーンだけ別物(笑)キャスティング上手いよなあ、このドラマ。

榎本の仕事場で、いつものように検証しようとするとこでいつもの模型がないんだけど(作るヒマなかったしな)、そこで「イメージしてください」でバーチャルな家の間取り模型が出てきて、榎本と青砥は見えてるのに、芹沢だけが見えてなくて‥‥ってのもおかしかった(笑)
なに結局芹沢さんは虫とか田舎とか、そもそも最初からモナコで休暇だったし、田舎には行きたくないけど密室の謎解きには興味があるってことなのか、それともみんなんでワイワイと謎解きするのが楽しいのか、どっちだ?(笑)
芹沢さんの青砥の報告への「一応誘ってくださいよ〜」「そうじゃないですよ、そうじゃないよ」丁寧語にワロタ(笑)そして密室の謎は聞きたいと(笑)なんかうまい具合に3人っていう組み合わせで回ってるなあ(笑)