そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

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東野圭吾ミステリーズ#4

http://www.fujitv.co.jp/higashino-keigo/index.html
■ナビゲーションパート 脚本:森ハヤシ 演出:鈴木雅之
本人が他殺と言ってるから他殺なんだろうけど、そこからして間違いだという話になったりしない‥‥よなあ?(^_^;)
 
■第4話「レイコと玲子」脚本:山本健介、川村泰祐 演出:川村泰祐
 
えーとこれは、世にも奇妙な話じゃなくてありがちな2時間サスペンスミステリーみたいだからいいんだけど、あまりにもダサいよね、この話(苦笑)
原作通りなのかなあ、てか、原作通りだとしても、もろ捻りなく「女弁護士 浅野葉子」ってタイトルでシリーズ化しそうな感じそのまんまというか。虐待経験アリのトラウマが少年犯罪の弁護を続ける原動力ってとこもありがちだし。そこら辺はきっちりとよく盛り込んでて、しかも虐待母との和解のことも軽く入れ込んでるから、ドラマとしては面白かった。(公式インタ見たら、原作をかなりアレンジしてるって言ってるね)
まあ簡単でステレオタイプな設定だってのは悪いってことじゃないからいいかな。これ1時間の単発ドラマだし。
平田満の今西警部補がよく喋るのもちょっとしゃべりすぎって感じはする。全部セリフで説明すんなw そんなに平田満が好きか、平田満に喋らせたいのかw あ、おまけ情報としては平田満の部下が荒やんだったよ。荒木宏文@理央様。
そして恋人で心理カウンセラーの藤川(吉田栄作)はコメディリリーフなんだよな。今時並んでるのがシナモンロールだったような‥‥しかも使いっぱwというわかりやすいキャラ立て、まさに2時間ドラマ的配置(笑)いや、栄作は良かった。ありがちなキャラだけど、キャリア弁護士の恋人としてはカワイイなあ (*´Д`)ハァハァ
殺人の手法自体はまあこの手のミステリードラマにありがちっぽいリアリティなので特に突っ込むところもなし。ちょっと結末が簡単すぎるってのが気になるくらいだけど、1〜3話と違って話がそこそこ大きくて当事者以外の世間の反応も入ってるから満足感はあるかな。
しかし何がダサいって、わかりやすさ優先のステレオタイプのストーリー展開ってことがダサいよ。リーガル・ハイ1話の中村蒼みたいに実は白黒どっちかわからないとか、退院して関わりないとこに行ってから実はっていうんでなく、もろに本人に言っちゃうパターンっていうか。
これは葉子がダメージを受けるってことだけど、一話完結だとそのヒロインのダメージがどう展開するのかっていうネタとしてまったく機能しないのが残念だなあと。シリーズ物なら別にそれでいいんだけどさ。そこでカウンセラーの恋人との関係とかいろいろ面白い枝葉になるんだろうし。
それにしてもそのカウンセラーの藤川さん、玲子が演技してたって最後にやっと気づいたって、アンタがカウンセリングしてたんじゃないのか?セリフメインの話だからうっかり聞き落としてたらあれだけど、お前が言うなって感じ?ダメじゃん!それはそれで藤川のマヌケっぷりはきっとキャラだと思うからいいんだけど、まあそういう話ってことだよな(^_^;)
ただよくわかんなかったのは、殺人自体は刷り込み殺人だったから玲子は利用されたってことでいいのかな?
もし利用されたんなら玲子が精神障害で罪に問われないのは正しいし、葉子がやったことも後味悪かろうが間違ってはないんだけど、だったらその玲子が演技として多重人格を装ってたっていう意味はあるのかなあ、あんまないよね?
玲子が多重人格障害でお隣のお姉さんに精神的に依存してたってのも話のどこにかかるのかよくわかんないし、本人があの殺された被害者に恨みがあるってわけでもなかったような‥‥面倒くさいので見返しませんが。
なんかお膳立てはありがちだから「そういうものとして」理解しちゃってるけど、話として根本的におかしくね?なんか東野圭吾の他の短編でもこんなのあったような気がするよ?まあだからといってこんな企画モノでそれを修正できるとはとても思えないけど(苦笑)
それなり面白かったからいいかなってことで。
玲子役はやたら迫力あるけど誰だろうと思ったら大野いとなのか。名前になんか聞き覚えあるなあと思ったら「愛と誠」の裏番だった子だよ。どうりで!(笑)あの子、演技の時の目付きが本気でヤバくてすごいなあ。