そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

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仮面ライダーフォーゼ#48(終)「青・春・銀・河」

東映 http://www.toei.co.jp/tv/fourze/ テレ朝 http://www.tv-asahi.co.jp/fourze/
脚本:中島かずき 監督:坂本浩一
『俺は如月弦太朗!天高の全員と友達になる男だ!』
 
なんといったらいいのかわからないけど、最後の1話で話がちゃんと終わるのか?どころか、何が何だか分からないまま終わってしまったよ。賢吾もなんかわかんない奇跡で復活しちゃったし、これでいいんだ?なんか冬に映画をやるからといっても、この終わってない感はどうしたものか。何もかも謎は明らかになってないというのに。
なんとなく、ざっと見にはキレイに終わったような気はする。結構感動展開だったような気もする。しかし伏線を回収してないとかそういうレベルの話じゃあなく、とにかくなんでこれでいいと思ってんの?という感じなんだよなあ‥‥
まあ話やキャラがどうとかってのは、もう文句を言うとかよりそんな気にもならない程度でしかなかったねってとこなんですが。
 
そういえばと思って珍しく自分の1話めの感想見返したんですが(ふだん自分の感想はほぼ見返さない)、オレ、こんなこと言ってましたよ?
”というかあのオリオンのゾディアーツにみんな逃げてったけど、実は学園の理事長でしたーってことだったらどうしようかと思ったよ(笑)ねーかw”
 理事長おもいっきりゾディアーツだったし!
”たぶんメチャハマるってことはないような気がするから、逆に気楽に1年楽しむって感じかなあ。主人公がないがしろにさえならなきゃいいよ。”
 主人公やっぱりないがしろだったし!
弦太朗がフォーゼに変身する物語的理由って、結局無かったよね?それどころかちょっとだけ振った両親の話も出なかったし、ユウキと幼馴染だっていってるのになんで転校して戻ってきたのかってのもスルー、彼が友情上等を標榜するキャラだってことの説明もなく、どうして友達/友情至上主義のキャラなのかもわからないまま。
そして「仮面ライダー」である理由も特になく、キャラ的に大した掘り下げもされないまま1年終わってしまったよね。これをないがしろと言わずしてなんといいましょう?
オレとにかく、「主人公なのに仮面ライダーである理由がない」っていうのが一番問題だと思うんだけど、どうか?
(もちろん賢吾さんのことも掘り下げなかったどころか終盤いきなり人間じゃなかったヨ!って言われてもというか‥‥)

突っ込むのもアホらしい気はするけど一応気になったとこは突っ込んでみる。
仮入部の蘭ちゃんとハルくんについてはもう追求する気になれないのでこっちは完全にスルーで。彼らをライダー部に入れたかった理由って何?そういうキャラじゃなかったよなー?他の生徒についてもスルーでいいや。
んで、最終回はパッと見、とてもいい話。
最後の賢吾さんのお手紙はとても正しく今までの展開についての感想が書かれてる(ような気がする)し、何も間違ってない、最終回として感動的な内容だったんだけど、よくわかんなかったのは「我望の怒りや絶望」って、一体何のこと言ってたの?オレ、何話か飛ばした?
その前に言っとくけど我望理事長が宇宙へ行こうとするくだりって、どう見ても特に深く考えなくてもジョジョ第6部、ストーンオーシャンだよね。我望理事長=プッチ神父、プレゼンター=ディオ様って意味で(笑)進化とか言ってるし、またまたそのまんまやん。てことは理事長が宇宙へ行けなかったのは「覚悟」が足りなかったんだね!w
んで、我望理事長って何がしたかったの?最終回のことだけでいっても、あれ、本気でプレゼンターのところに行けると思ってたの?
というかよくわかんなかったのは、コアチャイルドでサンプルの賢吾さん=コアスイッチを消滅させたら誰でもプレセンターのところに行く権利って行使できるわけ?因果関係がまったくよくわかんなかったよ?説明なさすぎるよ。
まあ百歩譲って「そういうもん」だとしても、校内放送でこれが最後だからとばかりに自分の学園の生徒をモルモット呼ばわりした我望が何も裁かれず、弦太朗と友達になったからってだけで何もかも許されるってのがよくわからん。改心する相手は弦太朗じゃないし、弦太朗と友だちになったことで勝手に終わった気になって、全校生徒の前で謝るとこが無かったのは残念。それなしで改心とかないでしょーよ。というか、弦太朗と友だちになる理由もわからん。
しかもその校内放送を聞いてもたいして騒ぎになってない天高の生徒すげーwww
 
弦太朗フォーゼVS我望サジタリウスと、流星メテオVS立神レオで、なんか脈絡なく「青春に限界はねえ!」とか「心が折れない限り勝機はある!」とか、かっこいいセリフがたくさん出てくるけど、流星さんの新しい友だちとともにこの世界で生き抜く決意って、立神に関係ないよね。そもそも立神ってそういうキャラじゃなく、速水校長にしても立神にしても、理事長のためなら命を投げ出してもいいという理想に燃えて理事長の盾を買って出てるだけで、この世界で生きるとか生きないとかそういう話じゃないよね?あと立神と流星の接点もなかったよね?
理想のために死んでもいいという奴らを説得するにはそれなりの覚悟が必要だと思うけど(しかも彼らには理事長のためにという名誉しかないんだよ?)、そこがまったく描かれなかったのも残念というかもったいなかった。
あと弦太朗の言う青春の失敗って、何?それってあえて学園の理事長に言うシチュだった?いやイケパラとかで学園側の理不尽な要求に対して理事長に直談判してるっていうシーンならわかるんだけど。青春に失敗はつきものだから大目に見ろ的な?
『あんたが作った学校は、明日を信じる希望の銀河になってるんだ!天高は、俺達の青春銀河だ!』
一見かっこいいセリフだけど、何を指してるのかやっぱりよくわかりませんよ‥‥いやそもそもあの学園の目的と弦太朗たちの目的とをだなあ‥‥(これ以上は深く考えない)
そのあげく「我望理事長からの卒業式」といって、思いを受け取ってもらうと言いながらの体育館での生身バトル?斬新だなあ!(笑)まさにこの支配(理事長)からの卒業!尾崎か!w 
天高を作ってくれてありがとうとか、ここでかけがえのない人と出会えたとか、自分の強さを見つけられたとか、それを学んだこの学園を私達の手で掴み直すとか、希望だの仲間だの、それが俺たちの絆だ!だので、だから今日天高はあんたの支配から卒業する!‥‥って、そもそも天高は我望理事長の学園で‥‥(そりゃ生徒はそうじゃないけど)
一体何を卒業すると言うんだろ?理事長はこの場合「倒すべき相手」だよね?だって自分一人進化して、この辺一体の人々を巻き込んで宇宙へ飛翔しようとしてるんだから、それこそ命張ってでも止めないとっていう。なんでいつの間に卒業ごっこ
そして卒業キック授与(笑)でライダーロケットドリルキック、当然我望理事長の致命傷に‥‥
てか自分の個人的目的を果たすために作った学園なのに生徒に勝手に卒業式ごっこされてこの支配からの卒業とか言われるとか、なんかこれイジメ?イジメなの?というかマジで「卒業式ごっこ」はどうだろか?もう学校来なくていいから的なイジメだよな?
そこで『ダチになってくれ理事長。きっと賢吾もそれを望んでる』ってのは、マジで意味分かんないから!理事長を助けないといけない、許すべきだという理由がわからない。その前に償いをさせろよ。
弦太朗は理事長とダチはいいけど、その人普通に人殺してるんじゃないか?そこスルーでダチかよ。賢吾のお父さん殺したのも結果的には理事長なんだけど‥‥友達といえばなんでも許される(もっといえば弦太朗が認めた友達のみ)ってのはどうなんだろなー。そもそも弦太朗の「友情」「友達」の定義とか範囲がわかんない。
なんかもう突っ込むことしか出来ない。突っ込む必用があるのかもわからないけど、とりあえず心の赴くままに書いてるけど、本当にこの話、なんだったの?
我望理事長が子供の頃に聞いた宇宙の声ってなんだったの?そこからして彼の運命を狂わせたんだよね?もう何かに取り憑かれてたって話のほうがよかった気も。
『君たちがプレゼンターに会え‥‥私の出来なかったことを成し遂げてくれ‥‥』『約束は果たせなかったな。だが私の生徒がかならず行く、そのときはよろしくな‥‥』
だから、その思いで宇宙飛行士になって月で高次宇宙生命体からのコアスイッチを見つけたからといってプレゼンターと呼び、ゾディアーツスイッチを作ったりフォーゼシステムを作ったりって、いや、もっと明確にはっきりとした目的をだなあ‥‥何が何やら。だから約束っていうけど、相手のプレゼンターさんの石はどこにも出てきてませんよ?
最後にも「人間の力でプレゼンターに会いに行こう」って言ってるけど、そもそもそのプレゼンターてのは何者なんだ?まさか財団Xの〜とかってことはないよなあw
最後は天高から理事長を追い出して平和になりましたーでいいんだ?

そして1話と逆のパターン、1話でラブレターを捨てようとしてた賢吾を咎めた弦太朗が、賢吾からの最後の手紙を捨てようとするとこにいきなり賢吾さんが現れて止めるとか、やっぱりこれもいいシーンのような気がするのは、賢吾は1話から成長したように見えるからであって、逆に弦太朗は1話で手紙を捨てるなって言ってたのに、自分判断で賢吾の手紙を捨てようとすんだよ?手紙の内容は違うにしても、なんか弦太朗の性格が一貫してないというか。まあ誰と友達になるのかってとこで本当に「全員」ではないってとこでもう言ってることが怪しいんだけどさ。
『人からもらった手紙はちゃんと読め。相手の気持をきちんと受け止めろ』賢吾さんのいうことは正しいよw ああ、成長したなあ賢吾さん‥‥ (´Д⊂ヽ
でも流星と友子ちゃんの恋愛ネタとかどうでもいいし(なんでWと同じというか、こういうネタを入れたがるのかなあ?)、大文字先輩のプロポーズ…は早すぎだと思うけど、まあこれいいか(笑)だって大文字先輩だからw 
宇宙仮面ライダー部は宇宙人ともダチになるぜ!はいいけど、結局『細かいことはいいんだよ!』ってことなんだろうな(^_^;)いや、よくないけど!
まあ天高には冬までにどうせ財団Xから新たなる理事長がやってくるに違いないと思ってるw
まあざっくり最終回近辺と最終回だけのことで締めたけど、なんというか、全体には一見明るく楽しい話に見えるんだけどとにかく弦太朗のキャラがまったく掘り下げられてないからいいこと言ってるようでも共感出来ないし、むしろ本当に全員と友達になる気でいるわけでも無さそうだから、逆に光り輝くライダー部の俺たち以外はどうでもいいっていう妙な上から目線が、なんかいろいろ微妙に不愉快な話だったよ‥‥どっちかというと、どんな相手に対しても友だちになると言って、拳で説得、殴り合いの青春上等なヤンキーならよかったのに。
なんかもったいないなーともう所もたくさんあって、とにかくライダー部の部員たちはいいんだけど、主役の弦太朗と賢吾をもうちょっとちゃんと掘り下げて描いて欲しかったなあと思う。流星はまあそれなり描かれてたし事情もハッキリしてたからいいんだけどさ。ただ二郎くんが助かってからも天高にいる理由がわかんなかったし、最後弦太朗たちとの友情がメインになって、そもそもの二郎くんのことは‥‥?と思ったというか。
あとM−BUSに眠ってる人たちはどうなった?悪辣な蟹もさっさと助けて友だちになってやれよ…(てかフォーゼってベルトもスイッチもあるからまだ変身できるんだよな?)
職員室の教頭先生、顔出し諸田監督は全身ピンクでカワイかったw 諸たんは東映のアイドルだなーw
まあざっくり文句ばっかになってるけどこの辺で。ノリはよくて明るく楽しそうだったんで、本当にもったいないと思う。