そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

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実験刑事トトリ#5「二人の絆〜実験刑事が最後に見たもの」(終)

http://www.nhk.or.jp/dodra/dodrasp/index.html#d12
脚本:西田征史 演出:堀切園健太郎
 
最後の話は面白かった!
会社を乗っ取られた恨みならまあそこまでやってもわからんでもないよなあと思いつつ、その真意は亡くなった息子のための介護事業継続だった‥‥というとこが、ちょっと凝ってて良かった。細かいとこはよくわかんない、というかやり手の創業社長が会社とボランティア事業、そして息子への理解を天秤にかけるかなー?と思わんでもないんだけど、まあ説得力的には問題ないかな(^_^;)
もうちょっと石嶺社長が会社を追いやられたわけ(ボランティア事業のせいでもないだろうし)、むしろワンマンが理由なら会社が傾くほどその事業に入れ込んでたのかとか、状況が納得できる方が良かったなあとは思うけどさ。うっかりなんか見落としてたらあれだけど、ちょっと良くわかんなかったよ。
あといくらなんでも社員の前で石嶺社長の犯罪を暴かなくてもいいんじゃないかなあと思ったよ?あの場でやる意味なんだったの?介護事業の必要性を社員にわからせたかったのかしら?どっちにしても社員からしたら社長と会社を継がなかった息子のあれやこれやなんか知ったこっちゃないと思うけど(^_^;)
それはさておき、都鳥くんと安永刑事のバディな話は、いきなり現れたライバル?羊谷くん(山本耕史)のお陰でちょっと楽しかった。
だがしかし、安永は自分がちゃんと役に立ってるって思ってるんだろか?いや、いろいろツーカーだったり阿吽の呼吸でやること理解してたり、いったことはちゃんとできるから役に立ってなくはないけど、肝心の捜査部分での発想の短絡さとか、どう見ても刑事としての才能や能力があると思えんよ?
都鳥が優秀なのは認めてるけど、認めたとこからずっと頼りっぱなしじゃんよ。ダメじゃん、自分一人でも何とか出来るくらいの能力がないと。それなしで自分が都鳥の相棒だと言い切れるその神経は、いくら体育会系おバカさんでもちょっとどうかと思うよ?(苦笑)
お願い西田さん、もう少し安永刑事を体育会系バカでもいいから役に立つヤツにしてやってよ!w
結局彼は誤認逮捕のトラウマはちょこっとだけ晴れたと思うけど、この5話のあいだで、何か刑事としての能力があるようにはまったく見えなかったよ!それじゃダメだよ、相棒ってからには役に立たなきゃ‥‥と思うんだが(^_^;)
取り柄といえば素直なとこ‥‥くらいか?まあそれはそれでカワイイんだけどねー(苦笑)
まあ自分が先輩だからと言いながら圧倒的にいろんな意味で負けてることに若干気がついてないっぽい先輩・安永刑事と、後輩ですからと言いながらも押しが強くて主導権握りまくりなとこが自然すぎる後輩・都鳥くんのコンビは、もう少し関係しとして突っ込んでもいいかなあと思う。
たった5話分にしても、そこら辺の距離の詰め方がなし崩しなところはイマイチだったかなあ。
でも今回最後に都鳥くんが似顔絵描いてるとこを、別に秘密にしてるわけでもなく安永刑事に説明してたとこは、その光景がすごく自然でよかったんで最終回にふさわしいシーンではあったかな。あそこはよかった。
まあたぶん2期もあるんだろうけど、もう少しお話を練り込んで、その上で「コンビ」じゃなく「バディ物」のドラマで見せて欲しいかなあ。
何となく都鳥くんはともかく安永刑事のキャラがはっきりしてないとこが、まだバディには成りきれてない感じがするよ。脚本的なバランスとしても、キャラとしてもね。基本、両者対等じゃないとバディものじゃないと思うのよ。今はまだ変人の後輩とそれに振り回されてる先輩とのコンビものって感じね。
どうでもいいけど、お手伝いさんが食べてたたい焼きは前回のと同じたい焼きかしら?確認してないけど箱が同じっぽいぞw
 
一応次のシーズンがあるならもっと面白いことを期待してるよ。ドラマとしてはイマイチ。
登場人物少なくて舞台っぽいから余計に思うんだけど、もう少し整理して欲しいなあ。三谷幸喜の古畑とかと比べると、あっちがフォーマットをがっちり作った上での事件劇だとすると、そこら辺西田さんはちょっと弱い気がする。ママさんバレーの時は上手くいってたのに。
まったく同じことやってもしようがないとは思うけど、西田さんの特性は会話劇だからキャラはもっと三上博史の都鳥を中心に練り込んで欲しいかな。