そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

悪夢ちゃん#8「マイ夢」

http://www.ntv.co.jp/akumu/intro/index.html
脚本:大森寿美男 演出:佐久間紀佳
 
樋口杏奈ちゃんがはるかぜちゃん(=春名風花)だってのは、ずいぶんな当て書きキャストというんでしょうか?(笑)
あの役には合ってるからいいけど、よく見ても可愛くはないなあ。演技は上手いともヘタともって感じでよくわかんないけど、あの自己中な「私は私」なメンタリティはたぶんイメージとして合ってる‥‥のかなあ(^_^;)
それよりもはるかぜちゃん‥‥じゃない、樋口杏奈のお母さんが雛形あきこだってことにビックリだよ。妙にキレイなお母さんだなーと思ってたけど、まさか雛形とは!
確かに正面画をよくよく見たら雛形だってわかったけど、なんかずいぶん雰囲気変わったなあ。いくらなんでも雛形を見間違うはずはないと思ってただけに(昔の顔はすごく好みだった)、EDテロップ見てえーっと思ったよ。良くも悪くもビックリするくらい印象変わったよ?もっとふっくらしててニコニコしてるイメージがあったからビックリしたけど、これはこれで〜なのかな。別に悪くはないんだけどとにかくビックリ(^_^;)
 
ところでサブタイの「マイ夢」、まさかマイムマイム‥‥と思ったけどそんなことはなく、たぶん普通に自分の夢って意味のマイ夢?
樋口杏奈ちゃんのお父さんの話もたいがい恐い話だった。まさかそこで連単殺人ネタもってくるとはね、しかも原幹恵原幹恵になら騙されてもいいんじゃねとか言いそうになるけど、杏奈ちゃんのお父さん、お母さんが雛形あきこなのに一体何のご不満が?と言いたくなるよ。言うよね、言いたくなるよね?(苦笑)
お父さんの夢は殺人の共犯者になったことを後悔しての夢だったけど、そのショックを考えたらあの異常行動もまあ納得。その夢を古藤さんが見て、古藤さんの夢の内容を知らない彩未先生がまるっと予知夢を自覚的に見たと。夢の話は時として演出的に入れ子構造だったり被ってきたりするし、ストーリー的には彩未先生自身の話も絡んでくるから話はちょっと複雑。

そして彩未先生の衝撃の事実にビックリだよ。
彩未先生の過去はもうちょっと引くのかと思ったけど、ここでほぼ解決かしら?
やっぱり古藤教授は彩未の事を知ってて、しかも研究対象だった‥‥って話だけならともかく、彩未の過去の殺人の記憶そのものが夢、しかも予知夢だったと。
まあそれは何となくそんな気はしてたけど、お友達ともども自分が見た夢を本当だと思い込んで、そのショックで記憶をなくしてあんな性格になったってことまでは‥‥夢と記憶のなんと曖昧なことよ。まあ4歳じゃ仕方ないか。
そして彩未が殺したと思いこんでたのは実は教授の奥さんで、仲良くしてたお友達は古藤さんのお母さんだったと。えーっ!えーっ!ビックリ!ビックリ!(大事なことなので2度驚きました)
教授が彩未の夢を探るために家族を使って近づいてそう仕向けたってのは、そりゃ確かに酷いかもって感じ?しかも彩未が記憶無くしてああいう人になったのは教授のせいだったとか‥‥そりゃ研究一時中断しちゃうよなあ。中止するような人でよかった。そこがまだ若い志岐くんと違うとこかー?(いや教授はあの年にはもう結婚してる計算なはず、てことは単に志岐くんがマッドなだけかw)
そりゃまるっと今の志岐くんに利用されようとしてる古藤さんそのまんまだよな。悪夢な予知夢を利用してはいけないって教授が止めるわけだ。まあ志岐くんの言うとおり、悪夢を記録して現実に見せ続けることで予知夢能力が強化したってのはそうなのかもしれないけど。

だからざっくりいうと、彩未先生が昔体験したような夢と記憶をゴッチャにしてショックを受けるようなことが、他人の悪夢を見続ける古藤さんにも起こるかもしれないし、古藤さんが杏奈ちゃんに悪夢を見せないでって言ったのはそれを心配してだったってことね。
古藤さんは十分他人の悪夢を見る危険性は認識してるけど、それでも夢と記憶はあやふやになるかもってのがたぶん教授の心配ごとで、それを助けられるのは彩未だけ‥‥という具体的なことはまだわかんないけど、まだ何かあるってことかしら。
それにしても自分で見る悪夢をまだ制御できない古藤さんと比べると、一時的に記憶をなくしたからにしても、明晰夢として自分で夢をコントロールできる‥‥どころか、予知夢として他人の夢に入り込み、無意識下で影響を与えたり接触出来る彩未先生はスゴすぎないか?
夢を通じて無意識にアクセスする、人の無意識下の夢は全世界の人間と繋がってるってのは佐々木淳子の「ダークグリーン」でもあったけど、ユングの「集合的無意識」ってやつですかね。
そこに任意にアクセス出来る能力、しかも予知夢ってのははっきりいって古藤さんの予知夢能力よりスゴいよ?
結果的にネットで話題の予知夢を見た人間ってのは、写ってるのは古藤さんだけど、彩未先生が「私です」って言ったのは嘘じゃないよな。校長先生に辞めるの辞めないだの言ったのも結局嘘になったけどw(職員室のやり取りは相変わらず変なコメディw)
まあ今回は彩未先生は本当には人を殺していなかった、あれは予知夢のファンタジーだったということ、そもそも自殺でもない痛ましい事故だってことだったとわかって彩未先生が救われる話だったし。実際は同じシチュエーションの樋口パパを助けたことで克服できたのかな、わりとお話優先でスルー気味だったけど。
それで古藤さんと彩未先生の出会いそのものが必然で、古藤教授自身も彩未にそれを伝える機会を待ってたということが大事なとこか。
樋口さんちの話としては彩未の過去の夢と今回の悪夢の類似性は置いとくとしても、お父さんがやったことを知ったお母さんが、杏奈ちゃんを犯罪者の娘にしたくない一心でお父さんを殺そうと決心したってのが怖いとこだった。現実にそうなってたらそっちの方がまさに悪夢だよな。そして夢の描写はシュールさといい脈絡の無さといい、相変わらず秀逸だなあ。
ギリギリの一線は越えなかったけどあの家族ってどちらにしても相当ヒドイことになるよねえ。それでも杏奈ちゃんは私は私だから〜で生きていくのか、むしろそういう自己中だからこそ傷ついても立ち向かえるのかはわかんないけど、彩未先生があんまり共感してなかったからたぶん杏奈ちゃんの自己中は問題アリな気はする(苦笑)
あと彩未先生が「ゆめのけ」っていってた夢の獣は「ユメノスケ」って名前の古藤教授んちの飼い犬だったのか。彩未先生はともかく、教授の娘さんのケアはちゃんとしてたのかなあ?