そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

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平清盛#50「遊びをせんとや生まれけむ」(終)

http://www9.nhk.or.jp/kiyomori/
脚本:藤本有紀 演出:柴田岳志
 
何となく漫画的な‥‥という意味ではまさに平安絵巻のような最終回だったなあ。ぶっちゃけ話はつまんなかった。
最後まで松ケンの清盛は素晴らしかったし、他の俳優さんたちの演技パフォーマンスは良かったよ。でもオレはとにかくこの脚本が面白いと思えないんで、ドラマとしての評価はあんまりできません。
なんだよ生霊って。雰囲気的にはわかるけど、それいいんだ?やってることよくわかんなかったよ。まあ今まで死んだ人が清盛の枕元にずらっと出てこなかっただけマシか。
ただ話はつまんなかったけど、清盛が亡くなってどんどん平家が滅亡へ向かっていくのは、ちょっとこれまでのことを考えると胸に迫る思いであったよ。それが滅ぼす側の頼朝くんのナレーションで語られるってのはそうとう奇妙な話だと思うけど(苦笑)
というかこれ、なんで頼朝がナレーションだったのかしら?役どころ的には岡田まーの出番多くてよかったと思うけどさー。
そして安徳天皇と入水する時子さん@深キョンは美しかったー。深キョンが美しくてちょっと泣けた。
でもお話としては散漫というか、壇ノ浦の前日から始まって4年前の清盛の死、そこからの平家没落を見せていくって、どうなんだろ。いやどうなんだろというか、みんなの行く末をナレーションで説明するのはいいんだけど、オレ、最終回はてっきり1話冒頭の頼朝と政子の平家滅亡しましたというシーンに戻ってくると思ってたんで、それがなかったのは残念だなあと思ったり。
義経を追討して打ちとりましたってことより、あの「平家が滅亡しました」ってのをちゃんと見せて欲しかったなあ。
まあ結局、武士の世を〜と言いながら志半ばで亡くなった清盛の意思を受け継ぐわけでもない頼朝が、その平家を滅ぼした立役者の義経をなんかよくわかんない理由で許せないから殺すよって話は必要?
それならむしろ、清盛の願った武士の世の中がより混沌としながらも続いていく、もう貴族の世には戻らない、その武士の世の始まりの礎を作った人物としての清盛の死で終わらせたほうが良かったんじゃないかなあ。その後のエピ要らないよ。1話冒頭の「平家滅亡しました」から、「その9年後に私も死にました」で、清盛の意思を継いだ小兎丸たちの交易が〜で良かったんじゃないのかなあ。それで海の中にも都はあります‥‥は一応メジャーなネタだから、そこに清盛が戻っていく〜ってのはまあ絵巻物っぽいラストシーンだと思うけど、どっちかというと実際清盛が作った世の中がその後何百年も続いていくで終わったほうが好みかなあ。なんか最後もやっぱりピントのぼけたとこで終わった感があるよ。この脚本家はどうしても源氏の話を入れたいんだね(^_^;)
てか、だから弁慶も義経も要らねーって。本気で言うけど、平清盛の話にほとんど関わりのなかったその二人の最後って必要か?
清盛が死んだとこで潔く終わっていいよ。清盛の武士の世の始まりで番組終わって、それで次の番組は幕末で武士の世の終わりですってんなら繋がるじゃん(笑)
せっかく松ケンの清盛だと楽しみにしてたわりにお話的には相当肩透かし食らったけど、数字はともかく世間的は評価はそれなりあるからいいか。