そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

最高の離婚#3

http://www.fujitv.co.jp/saikouno_rikon/
脚本:坂元裕二 演出:並木道子
 
いかん、このドラマ、オモシロすぎるわー!(;゚∀゚)=3ムッハー
光生、やっぱりウォーリーを探せだった。しかもハロウィン衣装かよwwwそれは自発的にやったってことですね?w
なんかもういろいろ光生のダメっぷりにイラッとしつつも爆笑!突っ込みどころが多すぎるよ光生(笑)
たぶん基本的に性格は合わなくても結夏とは相性いいんだろね。あのFacebook自慢しい大会ワロタわー。どう見ても似たもの同士。バカ(元)夫婦(笑)
そして諒に直接「なぜモテるか」「どうやったらモテるのか」を聞くとか、光生バカなの?(笑)
なぜモテるかまではともかく、モテてる自覚がまったくない人間に対してどうやったらモテるかって聞いてもねえ。そういうことを考えないからモテるんだろうとしか‥‥おばあちゃんいわく、「楽なのよねえ〜」ってことだと思うよ?そうやってまとわりつく光生がすでにウゼエし(^_^;)
その割に諒はなぜ浮気をするのか。というより、どうして千尋みたいなタイプと付き合ってるのかって方が不思議なんだけどさ。何がいいんだろ?今んとこ他のガールフレンドが出てこないからすごく不思議。

結夏も結夏というか、映画デートの待ち合わせに遅れて悪びれない女の話って最近ネットで見た気がするよ。
まあオレも遅刻魔なので人のことは言えませんが、最初の10分くらい見られなくても平気とかいう女はカンベンですよ!予告編ならともかく。(あれ、10分?1分?でも入り口で1分の遅れも座る頃には10分だよな?)
というかここで大事なのは、光生が特に細かいんでなく、結夏の行動って誰が相手でも怒られるくらいにはルーズだってことか。いや結夏にもカンベンって感じだけど、あの相手のサラリーマンもけつの穴ちいせーなーと思う。オレならまず絶対付き合わねーな。
そして光生と灯里の別れた理由が明らかになったよ。すごい何このいきなりの重い話。真木よう子のこれって、「それ生き」の時の大竹しのぶの告白シーンと同じパターンだよね。真木よう子の語りだけでもたせたよ。
というか坂元裕二、上手すぎるわー。
いや灯里って、前回の光生へのやり取り見てて、もっと自分本意な酷い女かと思ってたから思ったよりバカじゃなかったってのがちょっと意外だった。ちょっとだけ。
一人だけ何も知らない諒の話に便乗して、あえて灯里に理由を聞く光生という展開はドキドキしたよ。3話目にして結構なドラマのピーク。
んで別れたというより光生のとこから出て行った理由はわかる。でもあれは仕方ないよな。誰かのとても大切なものが別の誰かにとってはくだらない花がらの便座カバー程度のことでしかないって、言う言わないとか生まれ育ちとか価値観云々以前にやっぱりそもそも相性が良くないってことだと思うんだよな。
 
灯里の過去が、大好きだった漁師のお父さんが14歳の時に鮫に襲われて亡くなって、その喪失感を救ってくれたのがジュディマリの「クラシック」で、付き合ってた光生に本当はアイドルになりたかったという夢を打ち明けようと思ってたら、その「クラシック」を花がらの便座カバーみたいな曲だと言われ、悲しくて思わず家を飛び出た灯里が思い直して戻ってきたら光生はTVでやってた「ジョーズ」を見てこんな死に方したくないよなあって笑ってた‥‥って、悪いけど爆笑した(笑)すげー悲しい話なのにその展開があまりにもあまりで笑うしかないよ。
まさに悲劇と喜劇は紙一重、というかその笑いどころや泣き所って人生において単なるタイミングでしかないって話じゃん。灯里だってお父さんが鮫に食われてなかったらきっと光生と同じようなこといって笑ってるかもしれないんだから。だから誰が悪いって話じゃないってのは灯里の言うとおりで、それはわかってるんだよね。それは光生のせいでも灯里が悪いわけでもないけど、もうしようがないよねとしか言い様がないよな。でも「その時の」灯里にとってはそれが許せなかったからこその「死ねばいいのに」なんだよな。
諒の浮気を見て見ぬふりしてる灯里は、喧嘩もしないって言ってるし、たぶん言いたいことを我慢する女なんだろうけど(やっぱり結夏とは対照的)サウナのシーンでは何もかもぶっちゃけ過ぎてるから、言いたいことはあるんだけど全部溜め込んで黙ってる、黙ってるほうがいいと思ってるタイプかなあ。(たぶん光生に打ち明けようとしたこともトラウマってるのかもしれない)(というかあのサウナのシーンてリアル?今だに疑ってるけど)
あとさ、灯里が告白したあとに、誰のこと言ってるのかわかってる結夏が、「光生が悪い」って感じで灯里の尻馬に乗ろうとしたのが何気にムカツクんだよね。短絡的だし、女性特有の「打ち明け話にはとりあえず同意する」ってのがデフォルトな感じ?あそこで結夏に同調しなかったんでちょっとだけオレ内の灯里の株上がったけどw
ここで言うセリフとか間とか、あそこでああいう重い話を聞いてる彼らの佇まいとかがすごい上手くて、ところどころ変な角度で入る光生の表情とかとにかくもうあのシーンはすごい。
 
しかしそのあとの、光生がジュディマリ聞いて昔の写真見て灯里に謝りに行くとこの「覚えてないけど」ってのとか、灯里が何も言わずに鍵を締めるとか、どっちが悪いわけじゃないって言ってたのに謝りに行ったら余計にひどいことになったのが、こっちのほうがなんか悲しくて泣けるよ。楽しかったこともあるはずのこの人たちって、ホントはとことん合わなかったんじゃないかなあと思うと。
しかしその後が愛人の石投げ。いやあのタイミングでの石投げは「自分のせいになるから」という光生は気の毒(笑)
しかも光生壊れた(^_^;)ほんとに壊れたのかな、なんか自分のなにがダメなのかを自覚したって感じだけど、鬱方向と開き直りとどっちに転ぶのかなあ。
いやここって、前半で光生が諒にどうやったらモテるかを聞いてる時の必死さを思い出すと、そういうことを必死で聞く男というのが前半ではバカっぽく見えてたのに、そのあとの展開の光生の状況考えると、堅苦しくて真面目すぎる彼にとって何をどうするのが生きていく上で一番正解なのかわからなくなってるという、空気を読まない人の息苦しさや辛さに見えるのがお話としてすごい上手いなあと思う。ホントに坂元裕二上手いなあ!
んで灯里の怒りって、光生に対する不満をはっきり言わなかったからこそそのもやもやが増幅されての「死ねばいいのに」だったと思うんだけど、本人に言ったせいでその憑き物が落ちて、自分ではどっちが悪いわけでもないってのはわかってるだけに、逆に加害者になった感が次回どうなるのかなあってのは楽しみ。毎回些細な事でもなにか起こるたびにキャラの関係性の見え方が変わるから、ドラマ的に楽しみってことで。
いいけど窪田正孝が出てきてチョイ役ってことないよねえ?w