そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

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八重の桜#5「松陰の遺言」

http://www9.nhk.or.jp/yaenosakura/
脚本:山本むつみ 演出:一木正恵
 
うらさんはええ人やなあー、それなのに‥‥
前回嫁に来る時「つまらない女」呼ばわりされてたけど、あの時代、しっかりと家を守るのはああいう女の人だよな。あずきナメの台所シーンで下女の人が泣いてるとこで思わずもらい泣き(´;ω;`)ウッ…
そして吉田寅次郎、いつの間にか名前改め吉田松陰先生もあっという間に死罪に‥‥これでオグリンの出番が終わりかと思うと‥‥(´;ω;`)ウッ…
しかしこの役に小栗旬を持ってくるこのドラマのキャスティングセンスはいいよなあ。
本当にちょっとだけの出番だったけど、このドラマ的に吉田松陰がどういう人柄だったのかがすごくよく分かるよ。ああいう子供みたいな理想を持った真っ直ぐな人だったから、井伊直弼のやり方に反発して、死を以ってこの国の将来を憂えてることを証明したんだろうなあというのがよく分かるよ。
演出的には罪状を言い渡されて暴れた時の、「至誠にして動かざる者は未だこれ有らざるなり」で取り押さえようとした役人たちがビクッとして引くとことや、その後あっさりと死を覚悟、むしろ進んで死に行くとこを下からの煽りで撮ってるのもなんか良かった。
そして伝え聞いた話で覚馬が気持ちに折り合いがつかない(尚之助さん談)ことをして、八重の家に現れて覚馬を襲った攘夷派が意味のないことに先走ったバカどもで、そいつらの思想と寅次郎の日本の将来を考えた上での結果として攘夷に見える行動とは、まったく覚悟も志も違うっていうことをきっちり見せてる(だよね?)という脚本素晴らしいね!
オレただでさえ幕末ネタに疎いのに(いつものこと)、ことさら馴染みのない会津の話なので余計に混乱するよ。今回はそういう話でいいんだよね?
寅次郎はほんの2、3話くらいしか出て来なかったけど大変印象深いキャラだった。そうそう、龍馬伝の時は生瀬だったってことも強烈に頭に刻み込まれてるんだけどさ。未だに生瀬が出てくると指差し確認しながら「あれは勝海舟、今回の生瀬は勝海舟」と唱えなきゃいけないくらいだけど(苦笑)
史実通りだから仕方ないとはいえ、吉田松陰がお亡くなりになって本当にとても残念です (´Д⊂ヽ
この会津の山本家での出来事と吉田松陰の死罪、そしてその遺言という話の流れで世の中の動きを描いていくというのも、とてもいい感じに好みです。
キャスティングといえば尚之助の長谷川博己もすげーいいんだけどさ。
獅子舞踊りを見物に来てた時のあの高笑いと尚之助のシュッとした感じが、なんだかとても都会の人らしくて良いです。都会の人でいいんだっけ?w いやあの会津では異質だよなあと思って。
八重さんの暴れっぷり見せ場もあったし、なんか地味だけど成長した与七郎の玉山も良かった。そしてあの八重の幼馴染の貫地谷の時尾さんは与七郎が好きなんだよな、絶対w
あーあと、覚馬が藩に具申した意見と容保の思惑はほぼ同じだったけど、これってこのことで会津が危うい立場に巻き込まれていくってことならやっぱり覚馬の提案は頼母のとこで止められてよかったってことか?
国内で争ってる場合じゃないという覚馬と、それに加えて脱藩浪人のやったことなのに水戸藩を処罰するのはおかしいって容保が言ってることは正論だと思うけど、そこから何がどうして会津藩が佐幕の筆頭になるのかようわからんよ。ナイスキャスティングすぎる綾野剛の容保も何考えてるのかイマイチよーわからんし、縁ある井伊直弼が暗殺されたことと(何か雰囲気的には良いことをやったのに殺されちゃった感がありありなんだけど?)どう絡んでいくの?何度幕末モノを見てもよくわからん。複雑すぎるよ江戸の幕末 (>_<)
それにしても本当に八重の桜は映像が美しいよなあ。画面自体も、構図や色味も抜かりなく美しいよ。結構目の保養レベル。心が洗われるわー。
 
公式にオグリンのインタが上がってたよ!→http://www9.nhk.or.jp/yaenosakura/special/interview04/