そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

泣くな、はらちゃん#6

http://www.ntv.co.jp/harachan/
脚本:岡田惠和 演出:松山雅則
 
見るつもりはなく目に入ってきた先週の感想で感動したっていうのが多くて、ちょっと戦慄してますよ‥‥
お友達と話したとき「このドラマ怖いよね」という意見の一致を見たので、ある意味コワイってのは間違ってないと思う。なんかダークなファンタジーというか、本当は怖いファンタジー漫画的な。というかこの話はどこに行こうとしてるんだろう?
このドラマのストーリー自体は今のところあんまり面白いと思ってないんでものすごく冷静に突っ込むけど、漫画の中のキャラクターだってわかってて好きになってデートして、いきなり結婚するとかしないとかって話になって、でも冷静に考えたらそんなこと出来るはずがないってわかってるから諦めて、漫画自体も封印した‥‥ってのが越前さんの今ココだよね。
あの漫画って越前さんが、つまらない日常を何事も無くつまらなく過ごすためのはけ口で、あれがあったから越前さんは普通に生きていけてるんだと思うけど、その自分の描いた漫画のキャラクターに神と崇められて好きになって現実的に抱きしめられて癒されたらそりゃもう描けないよね。越前さんが幸せになる前に終わっちゃったよはらちゃんのその恋は。いや最初から始まったらマズイ恋だったんだけど、それにしてもちょっと予想外の方向へ行ったなあと。百合子さんの意見の翻りようも何を意図してるのかわかんないし。普通に考えたら結ばれなくて当たり前だけど、そうじゃない道があるって知ってるの?としかいいようが‥‥
あと紺野さんが漫画とわかってマキヒロを好きになってそこからどうすんの?とは思うけど。
漫画キャラだとわかっててちょっとデートするだけで満足っていうならそれもまたそれだけどさ。いや自分で描いた漫画振ったら中身が出てくるんならいつでもやりたいですよ!w オタクの人はこれ見ながら心の底からそう思ったに違いないw
というか越前さんも紺野さんもあれだよ、大人になっていきなり漫画にハマって漫画キャラに恋しちゃって戻って来れなくなってる、二次元キャラに免疫のない人たちだよ(苦笑)そういう意味では芸能人も同様で、二次元キャラとも限らないけど、漫画キャラが現実に存在することはありえないからまあこっちのほうがより病が深いよなあ。つか日常生活が辛いからといって二次元キャラにハマるのはマズイよっていうオタク女子に対する警告か?(笑)
 
というか、先週死んだはずの玉田工場長のたまちゃんが、案の定漫画から出てきて工場長の幽霊状態になってるけどさ。
たまちゃんはたまちゃんであって工場長じゃないんだよ。漫画のキャラが実体化する話じゃなければ人はあっさり死ぬという話で終わるんだけど、このドラマってそうじゃないじゃん。しかも、オレが引っかかってたのは、先週工場長があっさり死んだ話って、だから今を精一杯生きるとかそういういい話テイストのネタじゃないんだよね。まああえて「死ぬ」ということを扱うことが、「漫画のキャラはもともと生きてないから」ということを描きたいからにしても、この話がどこに行くのかわからんのでどう捉えていいのかわかんないんだよね。
てことで、ユキ姉が言ってた死ぬことについて、漫画の中で死ぬってのと、漫画を描かなくなる=忘れられるってのもあるけど、いることを忘れられたらどうなるんだろうと思うんだけどさ。笑いおじさんとかのことですが。越前さんがいることを忘れて描かなくなったら(現にそうなってるw)消滅しちゃうのかな。そっちの方が怖くね?ノートは捨てられてなくならない限りあの中のキャラクターは生きてるんだろうけどさ。
あとさ、現実の越前さんとはらちゃんは結婚はできないけど、越前さんがたまちゃんみたいに自分を漫画の中に描いたらどうなるんだろう。そして描いた越前さんは死んじゃって、ノートの漫画の中でずっと生きてる‥‥とかなったら怖くね?たまちゃんがすでにそうだけど、ある意味ホラーじゃん。そういう怖さがいつもあるんだよな、このドラマ。
最初は単に漫画の中のはらちゃんが頑張って越前産を幸せにして漫画のキャラとして忘れられていく切な系コメディかなと思ってたんだけど、常に死の臭いがあるよね。木皿作品よりあからさまにわかりやすいし、だからどこへ向かってるんだろうと‥‥
ああそうそう、最初の越前さんが久しぶりに描いた漫画のはらちゃんがすごく控えめでカワイかった(笑)意識したらはらちゃん代弁させられなくてユキ姉に‥‥ってのと、そのせいで扱い小さいってのが(笑)
でもこれもよく考えたらちょっとあれだよねえ。越前さんはそういうことを意識してやってないってのが普通の人なんだろうけど、だから余計に怖いんだよ。自分の漫画のはらちゃんが好きなのはそうなんだろうけど、その漫画の世界を自分の好きなように描けて、しかもそれが実体化するってことをもう少し考えたほうがいいと思うな。
それとさ、よくわかんないんだけど、確かにあのはらちゃんたちは越前さんが描いてる漫画の中のはらちゃんだけど、その越前さんの描く漫画の大本は矢東薫子の漫画なんだよねえ?そこら辺どうなってんの?厳密には作者は越前さんじゃないよね。紺野さんに対してもはらちゃんに対しても、元ネタは見せないのかなあ?
とかいってたらまた!あのクソ弟が!ノートを持っていくのか‥‥と思ったら廃品回収へ!そして来週はみんな出てくるの?このドラマ、本当にどこへ行くの?