そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

八重の桜#8「ままならぬ思い」

http://www9.nhk.or.jp/yaenosakura/
脚本:山本むつみ 演出:加藤拓
 
今週の見て思ったんだけど、八重さんって綾瀬はるかよりはむしろ貫地谷しほり@時尾さん だよなー。いや、これのドラマで貫地谷だったらちょっと逞しすぎるって気はするんで、さすがにないとは思うけどさw(別に貫地谷に何か含むとこがあるわけではないですよ)
壬生浪と呼ばれるプレ新選組の皆さんがあっという間に京の都を席巻して悪い評判立ちまくりな感じ?
このドラマの新選組のダンダラ模様の羽織は、浅葱色というには薄い青に白抜きじゃなく白線でギザギザ模様ってとこが渋いね。
んで近藤が神尾佑で土方が村上淳(なんか久しぶり見たよ‥‥ってこないだネオウルトラQにも出てたか)、沖田じゃなく斎藤一降谷建志か。そして斎藤って時尾さんとくっつくんだ?(>公式)大蔵への恋敗れた時尾さん、なぜ、何ゆえにそうなった?ってのはあとのお楽しみか。
というかさ、八重さんって18のはずなのに、なんでそんなに鈍いん?
前回、八重に告ろうとした大蔵の気持ちにはまったく気づかず、こないだうっかり邪魔しちゃった尚之助さんがせっかく気を利かせてふたりきりにしたのにまったく気がついてないとか‥‥(^_^;)そして当の大蔵も、尚之助さんが取りに行った本を待つまでもなく帰っちゃったよ!しかも「京で会津を思う時にはきっと真っ先に八重さんの顔が浮かぶ。あなたは、会津そのものだから」と言い残して。なんという純な恋心!あああ、気がつけよ八重〜!(と言ってももう後の祭り)
まったく「ままならぬ思い」ですよ。
そしてもう一人「ままならぬ思い」なのが西郷頼母か。
どうあっても会津のためにならんと思って都まで進言に行ったのに、逆に蟄居を命じられてしまったよ!
それというのも容保があまりにも純粋で、あまりにも孝明天皇の気持ちをストレートに受け止めすぎたせいか。というか、キャスティングの印象はやはり正しいというか、ぶっちゃけ孝明天皇@そういや復帰おめでとう染五郎 が容保を気に入って、ことさら目を掛けてたからだよなあ。こないだ授けた御衣を陣羽織に仕立ててるの見て嬉しそうだったしw
いやあの孝明天皇の熱い視線はむしろなぜ一目見てそこまで気に入った?というなんだかホモホモしい臭いすら感じなくもないんだけど、容保の方も倒幕寄りな長州派公家たちが偽勅を出して容保を都から追いだそうとしたあとで天皇からの親筆のお手紙とか来たら、そりゃもうそっちに行くよなあ。こういうとこが会津の人間ってことなんだろか、純粋すぎる。いやむしろだから孝明天皇と気持ちが通じるところがあったのか?
なんかこの二人は思いがままなりすぎて、逆にそういう思いで動いてるからこそ状況のほうがままなってないというか感じ。だってここは頼母や大多数の覚馬たち真っ当な会津藩からしたらさっさと撤収すべきで、攘夷だのなんだのにしても闇雲に不逞浪士を取り締まるべきじゃないんだよなあ。
なんか容保は会津藩士的な純粋さでそれはそれでわかるし、頼母が地雷踏んだ「養子だから」という言葉の重圧もあり、孝明天皇の方は染五郎がそういうふうに演じてるからか純粋というよりは単純、世の中の流れに疎そうなって意味での単純で天皇という血筋ゆえの純粋さというか、薩摩や長州が跋扈する朝廷内で勝手に勅令を出されてしまうくらい孤立してて、まさにままならぬ思いを抱えていたんだろうし。
どっちにしてもこの二人は本気でこの日本がこのままの状態で長らく続くことを願ってた‥‥っていうふうに見えるなあ。容保なんか本当はもっと聡明だろうに、結局感情面でシンクロしちゃった孝明天皇と心中路線ってことか?てか、これってBL?w(違)
まあとにかくこの美しすぎる思い故に、逆に会津の運命はままならなかったってことか。(だよね?)
一応尊王で攘夷派と倒幕派たちが入り混じってるけど、単純には割り切れないからややこしいし、一絡げに不逞浪士で括って力づくの排除がまずかったってことだよね。
そういや桂小五郎の及川ミッチーは初めて出たんだっけ?あと久坂玄瑞が久しぶりの須賀貴匡嶋田久作真木和泉龍馬伝で出てないキャラだからようわからん。龍馬伝といろいろ被っててややこしいよw そして生瀬は勝麟太郎だよ。(指差し確認)余談ですがオレの中で勝先生といえば「新選組!」の野田秀樹か「JIN」の小日向さんというイメージだけど、さすがにチャキチャキ江戸っ子キャラはこのドラマだとやり過ぎかw
そういや佐川官兵衛も都へ行きたいというままならぬ思いを抱えて脱藩しようとまでするし、八重は八重で、鉄砲の腕があっても女だから戦うことも出来ないというままならなさを感じてる、でもどちらかというと八重のその鈍感力のお陰で救われてるって感じか。ならぬことはならぬから、それゆえままならぬ思いを抱くんだよねえ。
これがまさに「八重さんは会津そのもの」というべき、八重の純粋さと一途さがのちの勝ちの見えない会津の戦いにおいて救いになるのかなあ。
最後の毛虫駆除中の頼母とのシーンは、この余りにも「ままならぬ思い」ばかりの今回の話の中で、なんだか逆に癒されるいいシーンだった。こういう引きって珍しいよね。