そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

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八重の桜#11「守護職を討て!」

http://www9.nhk.or.jp/yaenosakura/
脚本:山本むつみ 演出:加藤拓
 
どう見ても長州藩ってテロリスト軍団だよなあ。
このドラマは会津視点で描いてるから、普通以上に会津=幕府が正義で長州が悪のテロ組織って風に見えるだろうってのはわかるけど、それでもやっぱりやってること考えたら長州はテロリストだろよ。
というか、結果として鳥羽伏見で幕軍が負けて、そこで勝った長州(と薩摩)が明治政府=近代日本の礎を作ったわけだから、歴史として会津のほうが正しかった〜にならないのはわかるんだけど、でもやっぱりこんなのおかしいよ!勝てば官軍かよ!(その通り)
なんでそんなことになったんだろうなあと、幕末の歴史に疎いオレは八重の桜を見ながらことさらそうう思うんだけど。しかも会津もウヤムヤのうちに巻き込まれたみたいなもんだしな。ようわからんよ。
今回もわりと地味に会津の人たちの気質を描いてるんだけど、それってテロリズムで手っ取り早く政権を握ろうとする長州や、天皇に働きかけて一足飛びに開国を迫ろうとする佐久間象山との対比なのかしら。まあ対比したって結局歴史的には会津が割り食うには違いないんだけど。
佐久間先生はあっという間にやられちゃって気の毒でした。しかも囲まれてる状態で背中傷があったって、藩もヒデーこと言うよなあ。果し合いや斬り合いですらなかったんだから、そこら辺推して知るべしなのに。
秋月さんの話も一緒にされてるけど、なんとなくあちこちで出てくるこういう歪が、この状況のままならなさを表してる気はする。
そういう中だからこそならぬことはならぬの会津の八重さん周辺の出来事は変化が少なく、それがヤキモキすることにはなるんだけど会津の人たちの気持ちの美しさと思えて清々しいかと。
結果知ってると無駄だと思えなくはないけど、無駄じゃないんだろうな。というかこういう気質の人たちだからこそ、白虎隊や鳥羽伏見の負けがことさら切ないのか。
三郎の押しかけ隊士の話もそれをフォローしにくる官兵衛さんも、軍事のお国柄だからこそ八重さんちが鉄砲の家だということで一段低く見られてることや、それこそ覚馬が(尚之助さんのこと含めて)藩にいろいろ掛け合ってたこと、鉄砲がなかなか採用されないことなどなど、すぐには動かないことばかりなのが何事も性急な京の都の動静と比べて、逆にそういうのもありかなあーと思わせるね。
会津の人たちには頑張ってほしいなあ。別に会津びいきじゃないけど、このドラマ的にはそう思う。
あと今回は容保を討つという長州側の企みがメインになってたけど、八月の政変でうっかり活躍した会津がそのまま排斥したはずの長州に恨まれて‥‥ってとんだとばっちりだよね?それってそもそもも長州が政治の実権握ろうとしてたからじゃなかったっけ?
というかそもそも、なんで長州は政治の実権を握ろうとしてたの?なんでそんな人材ばかりいたの?幕府(=朝廷)に対してやり方が気に入らなかったから敵対してたけど、結果としては同じような開国だったよね‥‥?もー何が何やら。八重の桜終わる頃にはオレでもそれなり理解で来てるかしら?あ、途中解釈でなんか間違っててもおいおい修正してるはずだからスルーしてくださいw
あと一橋さんは大変に腹黒くて良いと思います(笑)腹黒というかよくわかんないんだけど、上手いこといって自分は安全圏にいながら人使いすぎじゃね?