そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

ネオ・ウルトラQ #8〜10

http://www.wowow.co.jp/drama/ultra/neoultraq/index.html
  
ネオウルトラQって全体にストーリーがぬるいのに加えて、2012年の現状を風刺したドラマを昭和の感覚で見なきゃいけないってのは結構キツイよなーと思ったり(^_^;)

8話「思い出は惑星(ほし)を越えて」

監督:石井岳龍  脚本:いながききよたか
 
ハタさんが出した地球で言うところのAuという物質は全然金に見えないんだけど(^_^;)むしろAgだと思ったよ。
というかハタさん(渋川清彦)は必要な人以外には見えてないのかな。
話は遠く銀河の果てのギノール星の教皇の転生者が地球の日本の東京の浩一さん(染谷将太)だったってことで、時空を超えてお迎えに来ましたと。その理屈はダライ・ラマの転生みたいなもんか。そういやハタさん見た目はパンクだけど、持ってるのは三鈷杵みたいだしな。というか、死んだら消えるってことは地球に来てるギノール人はやっぱ精神体ってことか?
生身アクションもたくさんあったし、ストーリーの顛末としてはいい話だったんで良し。
浩一の海外の僻地医療をやりたいという意思を最終的にハタさんが尊重するなら、もう少しそこら辺での心の交流が合ってもよかったと思うんだけどなんでかいつもこの脚本は詰めが甘いよなあ。もったいない。

9話「東京プロトコル

監督:田口清隆 脚本:いながききよたか・山本あかり
 
「鉄の貝」の時にこれひょっとして70年代くらいのつもりだったんだ?と思い直して見てたんだけど、東京スカイツリーあるの!?(゚□゚ι)一体いつの時代の話なんだ?
よく見りゃ街並みはともかく、人々の暮らしぶりはどう見ても昭和40年代くらいの高度経済成長的な雰囲気(でも不況)だよなあ。議員たちの佇まいも。
東京プロトコル京都議定書でCO2排出量のネタを使ってるのはともかく、それにかぶせてむしろ東日本震災以降の電力消費量のことをなんとなく皮肉ってるつもりなんだよね。ガス警報が関東だけってとこが特に。
だってホントのCO2の話はそれで景気が悪くならないようにいろいろやってんじゃん。文脈としては電気が使えないから工場を動かせなくて経済が回らず景気が悪くなるってことだよね。それはそれで直接的すぎるw
だけどそれを作り手がどういうスタンスでいじってるのかがイマイチ把握できない、そこがダメだと思うんだよなあ。だから最後に皮肉とか風刺が効いてないんだよなー。
というか怪獣扱いの変なもんが都市覆ってんだから、まず調べろよ。調査しろよ。というか外国の人、なぜって、見りゃわかるだろ。日本人が見てわかってるものを見てわからないってこたないよな?
まあそういうなんだかわからないものに対して楽観的なところも高度経済成長時代的だけど。
突っ込みどころはありすぎるけど、ネタとして嫌いじゃないしこういう話好きなんである程度はスルーできるよ。というか突っ込みどころが多すぎて、プラーナが爆発=開花するにいたっては一周回って途中から愉快な気分になったけど、子供の不安顔にいきなり「終」って出た瞬間、ものすごい大声で「エエッ!?」といってしまった。どんな投げっぱなしだ?
え、あの子供の不安そうな顔ってどういう意味のつもりなの?何の伏線もなかったよな?そういうのを見せときゃ、なにか有りそげに見えるってだけだよね?この脚本家ずっとそうだけど。てか、これ脚本家だけの責任じゃないと思うけど。
もう単純にバカみたいに楽観的な大人世代と、そういうバブルを体験してないからそもそもが信用出来ないと思ってる子供世代って意味ならなんとか納得するけど、伏線か布石くらいは張っとこうよ‥‥( ´Д`)
 

10話「ファルマガンとミチル」

監督:中井庸友  脚本:いながききよたか 加藤綾子
 
事もあろうにファルマガンがミチルの足を治して消滅したとこで録画終了。(゚□゚ι)えー! …orz (一応ググって話は補完した)
基本的にこういう話は好きだし、わりとありがちな話というのもあり、今回はうまくまとまってたと思う。
ミチルの大野いとは地味だけど上手いから、ホントはもっと出来ると思うけどw
見習い怪獣ってことだけど、外見が醜くて社会から阻害されてる超能力少年でもいいネタだよな。
ミチルが驚いてないことと南風原が怪獣の名前を知ってたことから、ここは普通に怪獣がいる世界ってことで。
ファルマガンが車いすテニスを薦めたり、南風原がファルマガンがいることをミチルにとって良くないことだと言ったりと、そこら辺を押さえてるのもよかった。まあ30分ちょいだから描けることは限られてるけどね。
それでもあえていえば、ファルマガンが物を直す理屈はなんでもいいんだけど、(やってることから考えると大体想像はつくし)能力を使う度にファルマガンの体が消えるとこはもうちょっとちゃんと見せてくれてもよかったかもしれん。てっきりあのマフラーはそのためにしてるんだと思ったけど、特に変化なかったよね?(見落としてたらスマン)
理屈はどうでもとはいったけど、足りない物質を等価交換で補うというよりエネルギー変位とかそっちのほうかな。足してるわけじゃないし、そもそも直すために元の状態を読み取らないといけないんだから、サイコメトリー的な能力も必要なんだよなあ。だからそれならファルマガンが単に自らの肉体を補填したいうより、最終的にブラックホールらしきものに自分が飲み込まれるのはありか。
ミチルが怪我をしたらテニスを、足が治ればファルマガンを望むのはまあ普通だと思うけど、そこら辺は一応南風原がちゃんとカウンセラーとしての仕事してる話だからフォローは大丈夫かw
好みとしてはもっとなんというか、少女の残酷さ的なものがあったほうが好きかも。無自覚に心優しき者に犠牲を強いるのが少女という存在の美しさと悲しさ‥‥みたいな感じの。まあ怪我でワガママになってるだけで、本来普通にいい子だよね。あの彼氏?は酷すぎる! (;`Д´)ノ しかしそれも青春か。