そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

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八重の桜#23「会津を救え」

http://www9.nhk.or.jp/yaenosakura/
脚本:山本むつみ 演出:加藤拓
 
世良!世良があっという間に暗殺された!早っ!
というか、世良さんの人間性がどうこうというよりもドラマで描写されたこととその時の機運を考えるに、江戸城無血開城した新政府軍(実質は薩長)は区切りとしてどうあっても戦をせねばならんって雰囲気だったと思うし(というかとにかく会津を討ちたい)、それが伝わってるから東北一体は「奥羽越列藩同盟」というものを結成したんだよねえ。というか「奥羽越列藩同盟」ってなんかカッコイイ響き‥‥!
いや響きはともかく、150年前の時代の転換点にこんな大規模な内戦があったということに震えるね。260年の平和のあとにこの大内乱って、260年分の精算がこれなのか‥‥おおお (´△`)
歴史オンチなので新撰組関連と鳥羽伏見とか白虎隊とか点でしか認識してなかったけど、今回の大河でやっと全体が見えてきた感じ。(いやなんとなく知ってればいいってタイプなので大河知識以上のウンチクはいらないんだけど)
しかも前も思ったけど、日本の南の果て・薩摩から端を発して長州・土佐を巻き込みつつ、中心地の京都と江戸を経由して東北から北の彼方の蝦夷に至るという、こんな大規模な内戦だったんだなあ。そんなことを考えたらなんか泣きそうになってきた(/_;)
これ、このドラマ的には世良が横暴だったからってことだけど、細かいとこまで突っ込んでないし、そもそもこれが会津嘆願の集まりで会津への仕打ちに仙台はじめ東北各藩の人たちが全然納得してない上に、会津は完全に成り行きで賊軍呼ばわり、それに加担すると自動的に新政府軍の敵なわけだし、いつ戦が始まってもおかしくない空気だから(ドラマ自体の演出がそうなのはともかく)、世良の暗殺は口実ってこともあるわけだよなあ。だってあの状況でいきなり首を撥ねるって、きっかけとしてもさすがにちょっとやってることが乱暴すぎる。もう開戦したいからそうなるように仕組んだと言われてもおかしくないんじゃね?交渉と嘆願で会津が助かれば良しだけど、いくら凶作だから戦は避けたいとかいってても、もうどう考えてもやるしかない状況だよねー。
まあそもそも会津は恭順と言いながら軍備を増強してるしー‥‥と思ってたら他藩もみんなそうかよ!なんで大砲買ってる(笑)もうやる気満々というか、やっぱり江戸の城下からしてそういう空気だったんだよな。
いやさすがに新政府軍を倒せるとは思ってなかったろうけど、要はやっぱり面子の問題、体面のための戦いってことなんだろか。でもその根底にあるものはこのサブタイトルの「会津を救え」で、そこに心震えるよ‥‥( ;∀;)
 
そんで昨日TLに頼母さんは戦下手だったってのがチラ見えしたんだけど、白河城がどうして落ちたのか(戦力差なのか能力・武器の性能の差なのか)敗因がまったく描かれずに曖昧だったってことは、それやっぱり頼母さんの戦いが上手くなかったってことだよなあ。まあ細かく描く必要もなく、ドラマとしては白河城が落ちたという事実だけでよかったとしても(^_^;)それとも大砲だけで決まったってこと?そりゃないよな。ああ、もしかして頼母さんが昔風の戦しか知らなかったってことかしら?
ともかくなし崩しに新政府軍が会津に侵攻してきて、なし崩しに全藩どころか、東北あげての本土決戦ってことか。つーか新政府軍は奥羽鎮撫って、会津どころか東北全部制圧するつもりなんじゃん?
新撰組の近藤さんのことをチラッとやったけど、江戸開城をあんなにあっさり済ませてるのになあと思ってたら、どちらかというとここで斎藤一と時尾さんが出会ったーからかな。斎藤の状況描写ついでの新撰組描写のようなw 近藤さんは気の毒に‥‥ (´Д⊂ヽ
そんな中で「お目にかかったこともねえ他藩の方々」に感謝!な八重さんの視点はいいね。米沢藩の人たちに鉄砲を教えるくだりもなんかほのぼのしてよかった。良い癒しシーンw
三郎の仇ってことで戦の現実は目に入ってなかった八重さんが、負傷兵の手当でいろいろ感じるところはあるんだろうけど、基本的にはやるんだよねー‥‥
 
そういや冒頭、さらっと江戸城が明け渡されて水戸送りの慶喜さん。
なんというかえーと、あんたがそういうその場その場の思いつきの人でなく、そのつもりがなかったとしても実際やってることが他人に無茶を強いるような人でなければ、徳川の将軍に〜じゃなく慶喜さんに〜ってことでちゃんとした部下が付いてきてたんじゃないかと思うんだが、どうなのよ?それで会津の運命を憂うって、おまえが言うなというか、それ本心なの?(苦笑)何の悪気もなく本心で言ってるの?
なんかもう、さすがは慶喜公だ‥‥としか言い様がないよ、心無さすぎるし容保さんが気の毒でならんよ‥‥(^_^;)