そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

八重の桜#29「鶴ヶ城開城」

http://www9.nhk.or.jp/yaenosakura/
脚本:山本むつみ 演出:末永創
 
一週遅れですが。
これの前日にやったタイムスクープハンター「会津 女たちの決死行!」とのコラボってことで先にそっちを見ましたが、一番えーっと思ったのは鉄砲を撃てるおなごが八重さんだけじゃなかったってことですよ!
いやまあ、大河の方はそういうふうに見せたほうがいいのはわかってるけど、ちょっと ('A`) って感じはある。他のおなごが鉄砲撃てるんなら竹子さんたちももっと早く鉄砲の重要性に気がついていれば死なずにすんだかもしれないのにー (∋_∈)
TSHのほうは8月28〜29日の出来事ってことで、これまだ籠城してすぐくらいだよなあ。あと8月末っていってるけど旧暦だから今の暦だと10月半ばってことか。この時期から食料不足で調達とかいってるし、あと凧揚げもこの頃なのね。おユキちゃんが見て希望を灯した凧揚げが、まだ籠城始まったばかりだったとか、ちょっと感慨深い。てかまだあとひと月も籠城だよ‥‥ (∋_∈)
 
本家八重の桜の方は、とうとうその鶴ヶ城も開城ですよ。戦争が終わった‥‥ (´Д⊂ヽ
そして食料調達に行ってた権八さんがお亡くなりに‥‥。・゚・(ノД`)・゚・。
本当にもう開城するならもっと早くにすればよかったのにと思いますよ。そうすればお登勢さんや権八さんも死なずには済んだんじゃないかとは思うよなあ、思うよなあ。その一日、一刻の間にどれだけの命が奪われて締まったのかと‥‥( ´Д`)とそこまで考えさせるような凄まじい戦争描写でした。というか砲撃毎日2千発、お城はあまりにも酷い有様すぎる。みんなひと月近くもよく保ったなあ‥‥ビビるわー、あの紀行の鶴ケ城の写真。なんかもう見てるこっちも抜け殻気分。
それにしても、さすがにちょっとだけ、会津ってこうまでしてなんで戦ってるんだっけ、みんなわかって戦ってるんだっけと思ったんだけど、さすがにわからないまま戦ってるってことはないか。
ただ降伏にあたって八重さんがちゃんとそれを口にして言ってくれて、この重大な節目の時にちゃんとこういう風にそれをわからせてくれる脚本はやっぱり素晴らしいと思います。
いや、なんで戦ってるんだっけと思ったのは、大蔵さんの健次郎に対する言いようが、そりゃ酷だし違うだろと思ったからだけど。母上は死ぬなって言ってたから生きて戻ってきたのに、それを恥じて自害しろって、あの状況で死んでどうなるというね。ほんとに何度も言うけど、戦のさなかに自害してどうなるというんだ。
殿を守るのが家臣の勤め、戦に負けたからには死んで詫びを入れるのが武士とかそういう心持ちと、会津の誇りのための戦い死んでいった人たちの気持ちってのはなんとなくズレてるよなあと思ってたんだけどさ。
でも「負けたからにはみな生き延びよ」とカッコイイこという殿様に、八重さんの「朝廷のために仕えてきた会津がどうして逆賊になったのかまったくわからない」「だけど戦って死んだ人たちが会津の誇りを守るために命を使ったことを、会津の人間はみんな知っている」「日本中に会津が逆賊ではないことを証明できる殿様は死んではいけない」というのはとても分かりやすかった。
まったくだよな!そのために八重さんがそこにいたのかと思うくらいに、八重さんがいいこと言ったよ!というかこの期に及んではその通りだとしかいいようがないけど。
このドラマとしては、主人公の八重さんだからこそそう言ってしまってもいいんであって、八重さんがそれを言うからとても説得力があるんだよな。なんでこうなったのかはわからないって、たぶん戦ってる男衆もわかんないはずだよな。だから頼母さんは最後まで恭順して助かろうっていってたんだし、だから彼以外の人たちは恭順はしないで誇りをかけて討ち死にするって言ってたんだし。実際のところは長州の「会津ムカつくから潰す」だったわけだし(だよな)、そんなのわかんないよなあ。でもそれが戦争か。
ただ、わからないけど会津は間違ってないんだといえるのがこのドラマだし、八重さんなんだよな。ああ本当にここまでのこの話の積み重ねときたら‥‥ (´Д⊂ヽ
と言うかでもそれも武家の人たちだけの問題なのかな。農村の人たちは関係ないっぽいよなあ。おユキちゃんたちどうなったろう。
 
そして男として収容されようとする八重さんを、「女がいるぞ」と言い出す尚之助さんが、ほんとに辛そうで泣くわー (/_<) というか尚之助さん、八重さんが女だってこと忘れてたんじゃないのか?祝言の時のこと言われていきなりそれを思い出したんじゃないか(苦笑)ってそんなことはないだろけど、でもその前に言っても八重さんはいうこと聞かないだろうから、あそこで引き離すのが一番良かったんだろなってのは前夜から考えてたんだろな。尚之助さんの気持ちを考えると泣けるけど、いやそれはオレが尚之助さんでもそうするよたぶん‥‥( ´∋`)
 
鶴ケ城開城で、城をきれいにしてから明け渡す女性たちのその気遣いと誇りを板垣さんがちゃんと気づいてくれたのもよかった。
きれいになった廊下についた新政府軍の足あとをちゃんと見せる演出もよくわかってるよな。西郷家の集団自決を見届けた板垣さんだからこそ、か。そもそも土佐は新政府軍の中でも中立なんだろか。いやさすがに自由民権運動板垣退助だけあるよ。
そしてこれで会津戦争は終了‥‥だけど、まだ戦いは続くんだっけ。斎藤一は、土方さんたちの行く末は‥‥!早く次の回見なきゃな。(忘れるから見てすぐ感想書かないとダメ>自分)