そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

劇場版 仮面ライダーウィザード&獣電戦隊キョウリュウジャー

http://www.wizard-kyoryu.jp/

 
見に行ったのは公開2日目だけど、なんか感想で考え込んじゃったよ。突っ込んだ方がいいかな、どうしようかなあと思いつつ。
 
今年の夏は戦隊もライダーも両方面白かった!ちょうどいい感じ。
というか、平成2期になってからの夏映画の暑苦しい過剰さにちょっと食傷気味だったんで(主に坂本監督のはね)、ライダーはいつもよりあっさりめ、そのかわり30分の戦隊に坂本浩一監督を持ってくるというのはちょうどよかったと思う。これくらいで十分だよ、坂本テイストはw
一応ネタバレですよ。特にウィザード。考察っぽいこと書きかけたけど、うーん、もうちょい考えてみる。これ、子供向けに割り切った話で作ってなかったらもう少し違った風にも出来るよねえ?
 

劇場版 獣電戦隊キョウリュウジャー ガブリンチョ・オブ・ミュージック

http://www.wizard-kyoryu.jp/kyoryu/index.html
監督:坂本浩一 脚本:三条陸
 
キョウリュウは全然ミュージカルじゃなかったよ!どゆこと?ミュージカルというから響鬼の1話みたいなの期待してたのに普通に歌うだけじゃん!(笑)
まあストーリーの内容はあるようで全然ないよな。
てゆーか、冒頭からして「ありのまま今起こったことを話すぜ‥‥Gロッソでスーパーアイドルの美琴ちゃんのライブを見ていたらいつの間にか戦隊役者公演になっていたぜ‥‥」的な?w
あれお客さんたちはライブの演出だと思うんじゃね?つーかオレもイワンが隣に来て肩抱いてくれたら (*゚∀゚)=3 ムッハーと思うよ。いつでも余裕で女の子口説くイワンステキ〜w(だから演出だと思うだろという)スーパーアイドルがさらわれようとしてるのに危機感ないよなー(^_^;)
そしてやっぱりキング最強みたいな。てか恋愛においてもキング最強リア充的な?
あれ、ダイゴと美琴ちゃんって、フランス時代完全に付き合ってたよなあ。間違いないよ、誰も突っ込んでないけど。というかダイゴ本人もたぶん気がついてないような気がするけどやってることはカップル。
最後の「大好き」すら、ダイゴが聞こえないふりしてたといわれたらそうかも知れないってくらいにはダイゴってそういう性格な気がするよ?
んで今回の敵の人たちは何だったのかよくわかんないっつか、デスリュウジャー(宮野真守)って何しに来たの?トバスピノを連れてきただけ?
そもそも戦隊の見かけしてるけどデーボスの幹部として作られたんだよな。トバスピノを使うから便宜上キョウリュウジャーと同じ格好に変身してるだけだよなあ。変身する時サンバ踊ったの?なんか意味あったのかないのかわなんないけど、スーツはしっかり作ってるんだからTVに出てこないのかなあ?
ディノガールズの女二人はエロかった。やたらエロかった(笑)さすが坂本監督。
というかゲストヒロインが中村静香だってとこに坂本監督のおっぱい星人っぷりが発揮されてて、なんかいろいろいっそ潔いです。
ストーリー自体は特に何かあるわけでもないけど、恐竜時代にデスリュウジャーを封印した巫女の末裔が美琴だって、その時代に人間っていたの?と思わず心のなかで突っ込んだ。しかもトリン(今回も安定の役立たず)がトバスピノは「最初に作られた獣電竜」って言ったけど、やっぱり誰か作ったってことなのか?超古代人なの?なんかここらへんが後半への布石なんだろか。そもそもだからトリンが何者だよ。
ま、削ったのか最初からこうなのかわかんないけど、本編のための布石だけ置いときますね〜って感じの楽しい映画だったんでこれはこれでよし。
EDに晴人たちがいたぞ。そういうコラボは珍しいな。そして映画本編ではもちろん歌っても踊ってもないドゴルドさんが、EDではとても楽しそうに踊っていたのが印象的でした(笑)いや画面がでかいからなんとなく目についた(いつも踊ってたっけ?)
あ、そういや今回変身時の決め台詞が「荒れるぜ〜〜〜、げきじょうばーんと止めてみな!」だったけど、「劇場版」と「激情、バーンと〜」で掛けてるのかな?CMで聞いたときは宣伝用セリフだと思ったけど、流れで聞くと「(俺たちの)激情〜」だなあと思ってちょっと感心したわーw
 

劇場版 仮面ライダーウィザード イン マジックランド

http://www.wizard-kyoryu.jp/wizard/index.html
監督:中澤祥次郎 脚本:香村純子
 
こっちも久しぶりにとても良い出来の映画だった!面白かったー!
単独夏映画でこんなにちゃんとストーリー重視で面白いのはほんと久しぶりだよ。あんま今までのライダーっぽくない展開だけど、香村さんの脚本はやはりいいねー (・∀・)ノ
説明不足のとこは結構あるけど、全体の流れで見てるとあんまり気にならないし、これはこれでまったく文句もないです。最後がちょっとあっさりしすぎてるかなとは思ったけど、どうなんでしょ。
 
晴人とコヨミだけがオズの魔法使いのごとく別世界に飛ばされて‥‥って、これ説明ほぼなかったけど異世界パラレルワールドってわけじゃなくソーサラーの力で「改変」された世界ってことだよね?劇中の皆さんの話を総合すると。(最後の瞬平や凛子ちゃんのセリフが一番わかり易いけど)
ああ、パンフには「再構築」って書いてあるか。だよな。なんかそれ超強力な魔法じゃね?どっから来たのソーサラー。正体はファントムだったけど。
まあその辺も逆に、ミサたん、ユウゴ、ソラはいるけど白い魔法使いやワイズマンがいなかったせいで、話がスッキリしててよかった。世界の再構築にしても、晴人とコヨミをいないことにしてシイナを突っ込むってのもかなりスゴい世界改変だよなあ。
ストーリーとしてはその面影堂で預かってるシイナとお母さんの話で、人々をさらう虹色の竜巻にソーサラーが関わってるってことをやっといて、シイナ自体は絶望して巨大CG戦でウィザードとビーストが共闘という(最近TVで巨大戦あんまりやってないから)スペシャル感がありつつ、それを踏まえてオーマ大臣の目的が「タナトスの器」からの魔力の逆流によってすべての人間からファントムを生み出すという荒業という二段構えなのが、構成としてもきれいにまとまってた。
あいだあいだにちょっとしたネタも挟んでて楽しめるし、ここが魔法使いの国だってことも見せ方も上手かったしね。一般市民の一斉変身とか、箒とバイクのカー?チェイスは、ちょっとスター・ウォーズチックだけど、絵面としても面白いし。
魔法使いばかりの国で魔法が使えないコヨミは孤独感を感じ、魔法使いの晴人はファントムと戦えるのが自分だけじゃないってことで寂しさを感じて自分らの必要性に疑問を抱いて落ち着かないというのもいい。
そんな中、古の魔法使い‥‥ではなく古の魔法を使うという仁藤の扱いは、もう初っ端から流れとして出落ち扱い(笑)
金色の変な奴とか、ドライバー自作とか、結構なギャグキャラ扱いだしマヨネーズネタ含めてバカで笑った(笑)なんでマヨ釣り?木にもならないし!w
研究者としてはちゃんと頭が回るし、魔力流通システムにも疑問を持ってたし、キャラクターとしても相当しっかりしてた。バカだけどw
あと仁藤が魔力を食べなくても生きていけるって聞いた時に晴人がほっとしたってことをちゃんと入れてくるのが香村さんらしいなあと思った。そういう部分でのキャラがちゃんと考えられてるし、瞬平の扱いもちゃんとしててホント安心して見てられるよなあ(^_^;)
 
今回の設定で一番面白いなーと思ったのは魔力流通システムかな。
お話としてはマヤとコヨミがこの世界では孤独だってことが重要だから魔法を持ってないから差別されるというだけでもいいのに、魔法を使えないと生きていけないっていう追い詰め方をしてるとこがポイントか。逆にあとあと魔力を持ってるってことで晴人や仁藤もピンチになるし、そのこと自体がファントムになり得る条件だというのも、ソーサラーの目的とマッチしててかなり上手くはまってたと思う。いや全員をファントムにしてどうすんだってのは、そもそものワイズマンの目的だということで特に理由ないのかもしれないけど。
ただそこら辺が余りにも前提すぎて説明がなかったのはちょい残念。確認程度でもユウゴさんかソラにでも言わせて欲しかったよ。みんなが魔法を使えるってことは全員がゲートってことだよな。(そういやゲートって言葉使わなかったような)絶望したら即ファントムってことを印象付けとけば後半への布石になったかもと思わんでもないけど。

あとはまあシイナのお母さんとかさらわれた人たちがどうなったのか等々、話の酷い部分はあえてスルーかなと思ったけど(悲しむ=絶望だからかな)、それはそれで…かな。
それよりもマヤ大王(忍成修吾)についてほとんど描いてないんだけど、描かなくても彼が孤独でコヨミと同じ境遇だってことがわかればお話的には成り立つからそれも突っ込んでないこと自体はスルーでいいや。それ自体はあんまり気にはならないんだけど、あとで考えれば考えるほど気にはなってきたんだけどね。
ここでマヤについてもっと比重を多くしてもう少しメインキャラ的に話を描くと、ある特別な人間が権力を握って世界を変えようとしたっていういつもの話になってしまうし、それはそれで前半のシイナの話とかあの魔法の国の面白そうなことがぼやけちゃってつまらないかもって気はする。
オーマ大臣(陣内孝則)がそもそもファントムで金色の魔法使いで、なぜ世界の再構築ができてマヤを選んだのか、たぶん収まらなくなるだろうし。
ただそこからこのストーリーで描かれてない部分=裏設定とか考えるとかなり面白そうな気はするんだよね。
ちょっと突っ込んで考えてみるけど、虹色の竜巻に巻き込まれてたどり着いた世界ってのはもちろん魔法使いネタだし、「オズの魔法使い」がモチーフなんだろうけど、そのオズの魔法使いアメリカの金本位制やデフレという政治背景に対しての寓話だという解釈があることを考えると、劇中の「魔力が通貨として流通している世界」っていうのは、最初から意図したのかどうかわからないけど妙に上手くハマってたと思う。深読みかもしれないけどw
オズは物語としては自分のコンプレックスを解消して成長する話だけど、そこはあんまりマヤ大王の話としてリンクはさせてない感じ。
魔法が使える人間ばかりの国で魔法が使えないということの孤独、それどころか魔法が使えないと一人で生きていくことも出来ないというのは自立できないってことだけど、そこは気持ちとしては大事だけど話としてはあんま重要じゃなさそうなんだよな。
元々の世界は魔法使いのほうが珍しいけど、魔力を持った人間はそれなりいるわけだから孤独だとかそういう話じゃないし、コヨミが孤独を感じてるのは魔法の国に来てからだし。この二人は同じ境遇なわけでもないし。
というか、あの魔法使いの世界が再構築されたもので異世界じゃないなら、マヤの子供の頃の話ってなんなんだってのは思ったけど。オーマ大臣の捏造?
魔力がないってことはつまりシイナと同じだと考えると、アンダーワールドで魔力の源であるファントムを倒してしまったってことなのかな?
元の世界に戻ったマヤは奥さんと子供がいて幸せそうに笑ってた‥‥んで、そこはそれで良い話として、あえて突っ込まなくてもいいのかなあ(^_^;) なんかありそうな気はするけどw
 
オーマがなぜマヤを選んで、魔法の国で魔法が使えないという設定の人間に再構築したのか、しかも子供の頃からそうい境遇だと思い込ませたのかはわからないけど、彼がこの世界を改変したいと思っていたならわざわざ自分が孤独になるような世界を再構築するはずないから、オーマに騙されたか巻き込まれたかだよね。でもそこにマヤが必要な理由はあるはずで、改変世界の境遇を考えるとむしろ元の世界は魔法使いどころか超能力者とかそういう何かしらの強大な「力」を持ってたってことだったりとかw
 
そこら辺は物足りなくはあるけど、東映MAXの監督インタちら見したらディレクターズカット版はないっていうくらい過不足ないらしいから、ちょっとだけ「えっ?」とは思ったけど、まあ良いかと。
とにかくお話として十分以上に面白かったんで満足です。
もう一度くらい見たいけどどうかしら。(前はライダー映画リピートは当然だったんだけど最近そういいつつ行けてないんだよなあ)