そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

カラマーゾフの兄弟#1〜11(終)

http://www.fujitv.co.jp/brothers_karamazov/index.html
脚本:旺季志ずか、武井彩 演出:都築淳一佐藤源太村上正典 原作:フョードル・ドストエフスキー
 
今年の1月期のドラマだけど見る暇なくて、仕事しながらちまちまいてやっと見終わりました。メッチャ面白かったー!
とにかく8割は吉田鋼太郎!物語開始時にすでに死んでるのに、本当に怖ろしいくらいの暴君パパすぎて怒りよりも恐怖を覚えるよ。
いかにもドラマドラマした舞台設定、今どきありえない状況設定、こんなやついたら社会的にヤバいから!といういかにもすぎる劇作的キャラなのに、見てて本気で憎しみが湧いてくるとか本当に吉田鋼太郎上手い!さすが本家本物のシェークスピア俳優だけあるわー。あと死んだ演技が上手すぎて本当に死んでるかと思ったw
原作は読んでないけどそのままは出来ないだろうし、ドラマは原作をかなり脚色してるっぽいけどかなり上手くアレンジしてるから、今どきそんな暴君資産家なんかいねーだろーと思っても、吉田鋼太郎の上手さもあってなんか納得しちゃうよ。
暗めの画面や緊迫感ある演出も、死んだとこから始まってだんだんと個別のキャラや事情がわかっていく脚本も良かったし、挿入歌がロックなのも合っててよかった。
ちまちま見てたっていっても何本かずつまとめて見てたんで(三部構成らしいけどたぶんその区切りで見てたのかな)構成としてはあんま違和感なかった。
斎藤工市原隼人林遣都の三兄弟のキャスティングもよかったけど、女性は高梨臨はともかく芳賀優里亜は合ってたのかなあ。どうもビジュアル(年齢的な見え方)で微妙だと思ったんでずっと気になったな。優里亜は嫌いじゃないし蓮っ葉だけど情があるってキャラはいいんだけど、見え方としてもっと年上の美女美女した感じのほうがいいなあと思ったけどどうなんだろ。優里亜はちょっと子供ぽく見えるのが損なんだよね。実際は高梨臨と1つ違いか。だとしたらやっぱrい30前後くらいのほうがと思うんだけど、なんで芳賀優里亜にしちゃったんだろう?
薄幸お母さんの安藤サクラもよかった。ああいう影薄いキャラやっても上手いなあw
最後誰が犯人なんだろと思ってたけどそこかーって感じで三兄弟との対比もよかった。あの三兄弟、特に次男の勲(市原隼人)が父親を乗り越える苦しみや苦悩がドラマのメインなんだろうけど憎しみの一線を越えるか超えないかが血ではなく兄弟の過ごした時間と絆だったのは、真犯人との対比としても上手くまとまってたと思う。いや原作は知らないから原作がどういう話かはともかく。(原作のwiki見る限りもっと救われないいかにもな悲劇っぽいし)
あとこのドラマでやっと滝藤賢一さん(半沢直樹の近藤さん)の名前を覚えたぞ。劇中というよりドラマインCMのバカリーズムの兄弟の方がインパクト大きかったからだけどw あれもくだらないんだけど毎回気になってしようがなかったわー(笑)