そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

福家警部補の挨拶#3「プロジェクトブルー」

http://www.fujitv.co.jp/fukuie/
脚本:麻倉圭司 演出:岩田和行 原作:大倉崇裕
 
劇中フィギュアのものすごいウイングマン感ときたら!(笑)いいのか?と思ったけど、ちゃんとフィギュア協力はクレジットされてるし監修も入ってるけどなんであんなにもウィングマンにした(^_^;)
どうも自分的には今期ドラマは福家警部補が一番好みかも。1話はそうでもなかったけど2話3話と毎回ドキドキしながら見てるよ。
てことで、このドラマはどうやら繊細に注意を払って集中しつつ、饒舌な犯人がいつボロを出すのかをヒヤヒヤしながら見守るドラマっぽい。オレの中ではそういうドラマ。
そして今回はそもそもフィギュア界のことはわからないからあれが正当な描写なのかどうかはわからないけど、少なくともミリバールっていうフィギュアの贋作がそんなにも価値があるとは思えないんだよなー。
本物がひとつしかなくその複製がそれこそ制作者の技量次第で、独自性でなく「上手さ」で評価される絵画の贋作ならともかくね。ダイキャストっていってるからフィギュアの贋作というより完全にパチもん玩具販売の世界にしか思えないってのもあるけど。(というかというかダイキャストって金型とか作らないといけないはずだしどちらかというとそれなり大量に作らないとダメじゃね?)
つーか愛があるとかないとか出来がいいかどうかって話じゃなく、普通に考えてそれはどう考えてもパチもん販売です犯罪ですよ?そこら辺ぼんやりさせてるけどたぶんね。フィギュア製作じたいはガレージキットってことだと思うけどダイキャストったらそっちじゃなくなるよね?
まあ突っ込んでマニアックなこと説明されても一般人にはその違いだの製作過程だの価値がどうこうだのわかんないからいいんだけどさ。だったらどうして「フィギュア」ネタにした?ってだけの話だけどね(苦笑)
まあそういうとこ抜きにしても福家がわりとわかりやすい突破口から論理的に犯人である新井さん(北村有起哉)を追い詰めていくってのが緊張感あっていいんだよ。証拠云々よりもとにかく追い詰め方が容赦ないと思うんだ、福家って。
今回の事件は登場人物も犯人の北村有起哉と殺された被害者の西村(片桐仁)に、濡れ衣を着せられた小寺(中山祐一朗)というシンプルさ。
鍵になる塗料の件は見た目が真っ黒で何の色かわからないのはなんでだと思ったんだけど(だから新井さんが間違えたんだよ)、サンプルだから何色かわからないんだっていうそんなのありか(業界的に)と思いつつ、それが最大のポイントで結局犯人の自滅パターンというすごくスッキリする顛末なのもなんかわかりやすくて良かった。
とにかく今回の話が面白かったのは、なんでそれを使った…っての含めてたぶん新井さんのフィギュアへの「愛」なんだろうなあと思わせられたから。素晴らしく発色の良い新色塗料がそこにあったら、そりゃここ一番って時に使うよなあ…( ´∋`)
証拠隠滅もできなかったのが新井さんのフィギュアに対する「愛」っていうそこが裏切られなかったってことでは、オチもとても清々しかった。
トリックや福家のキャラが飛び抜けてるってわけではないんだけど、全体に演出にキレがあっていいね。あとあのチェロ?の音楽がいいよ。
まああまりにも石松警部たちの捜査が単純簡単に見えすぎるってのはあるけど、そういうドラマじゃないからいいかw