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テコンドー魂〜Rebirth〜

http://taekwondo-damashii.jp/
監督・脚本:香月秀之

 
なんだかミニシアター系映画館の動員記録1位を取ったらしいけど、そりゃ毎日アフタートークがあるなら人も来るだろうって気はしなくもないが、でもまあ素直におめでとうございます!
あと浜尾京介くんがちょうど2月いっぱいで芸能活動から引退するってことで、本当はその浜尾くんがトークゲストの昨日見に行くつもりだったけどどうやら劇場の開場すぐに売り切れちゃったようで、まあこれも餞としては良かったと言っとく。浜尾くん(と馬場りょ)をちょっと生で見たかったよw
 
しかしテコンドー映画って誰得と思いながらもまあ井上くんが噛んでるんならそれはそれでって感じか。
正直ストーリーはビミョーすぎるんだけど、まーくんのアクションというかテコンドーは楽しめた。
ただまあオレこういうの毎回言ってるけど、やっぱりどんなベテラン監督でも新人でも、余程のことじゃないと脚本と監督は分けたほうがいいと思うよ(^_^;)もちろんPなり何なりが話作りには参加してるんだろうけど、どうもいろいろ詰めてないとこ多そうで…(とそもそも監督がその辺あやふやっぽいし>アフタートーク
話は思ったよりファンタジーだったんだけど、そこは別にいい。そもそもテコンドーを見せる映画だから細かい設定が大雑把な展開でも別にいい。
問題はそれ以前に、見ててずっと思ってたんだけどどうしてこれって「死んだ」なんだろう。死ぬかどうかで境界の森を彷徨ってる…じゃダメだったの?まあそういうのありがちだけどさ。別にそこはベタでも良かったと思うんだよね。だって死んだってことは肉体が無くなるってことだよね。この話って肉体が無くなることに意味があんまりあると思えないんだよ。
逆に脳死状態の死体が必要になる分話として面倒くさいし、そこにある程度の関係性が必要(アフタートークより)というならなおのこと、あの森にいる間死線を彷徨ってたけど怨みの霊たちに勝って元の肉体に戻れましたーでいいと思うんだけど。
あの襲ってきた霊魂たちはもう完全に死んだ人でいいと思うし、劇中でいってるように怨みが強すぎて成仏できないで辻褄合うんだし。
なんで「生き返る」=「転生」が意識不明の他人に乗り移ることなんだ?意味がわからん。魂だけ戻ってきても体が他人ってあんまり嬉しくないような。あと元々の「その人の人生」を考えるとなあ。そんなに都合よく人が意識不明になるとも思えんし。
これ今回のアフタートークで監督も言ってたんだけど、どうして最後、利通の魂がライバルの板垣竜馬(杉原勇武)の中に入っちゃうのか。
普通ライバルと戦って勝つって話じゃないの…って監督自身が言われたって言ってたんだよね。そりゃそうだよ、普通ライバル出したらそこを期待するよね。なんでライバルの中に入って最後は家に戻ってくるんだよ。体もだし人としては他人じゃん(^_^;)
監督いわく、そうするとライバルのライバルを出さなきゃいけなくてそのキャラを描かないといけないのが手間だった、あとキャラにバラエティ感を出すためだっけか中根(平田裕一郎)をスタントマンにした、スタントマンにしたのは死ぬ確立が高い仕事だからって言ってたけど、だったらなおのこと事故って意識不明の間あの森を彷徨ってるでよかったんじゃね?意識を取り戻してライバルと戦ったーで良かったと思うんだけど、どうしてそうじゃないんだろ。解せん。
その辺に関してはアフタートークでそれ聞いた井上くんが突っ込みつつ盛大にズッコケてたけど、本当になんで主人公が死んで、しかも遺体もちゃんと火葬しちゃったんだろ。展開として普通にそりゃねーよって思うよ。
うーんまあ百歩譲って中根に乗り移って憧れのお嬢様ゲットな石場(浜尾京介)や(いやそれもどうかと思うけど)、あこがれのお笑いコンビが事故ってて意識不明で都合よくそっちに入り込んだ相田&後藤とかはもう面白エピソードとしてそれでもいいんだけどさー(苦笑)
まあとにかく、お話としてその辺あんまり上手くないってのと、「あの世」観は江原啓之の本とか参考にしてるみたいだけどどっちにしても不得意な分野なら誰か別に脚本家立てるとかアドバイザーを入れるとかしてもう少し何とかしたほうが良かったんじゃないかと。そこがこの映画の主眼じゃないにしてもちょっと雑すぎてもったいないです。境界の森で戦って未練ある亡霊を浄化、自分らもそこで身の振り方を決めるという設定はいいだけに。そういやちょっと「スカイハイ」的ね。
あと演出的なことをいうと、まあ素人が言うのもどうかと思うんだけど、全体的にあまり良くないです。
映像クオリティは東映のVシネレベルだと思うんだけど、テコンドーを見せるにしてもあんまりカッコよく見せてないというか、それならせめてキャストはもう少しカッコよく見せてもいいんじゃないかなあ。
あまりにもテコンドーアクションをロングでばかり見せてカット繋いでるけど、そこで顔アップ欲しい!と思うところがたくさんあったよ。アクションの角度にしてももう少し絵として映える角度とかあるような気はする。動き自体を見せるのはそこそこいいと思うし、あのエフェクトも効果的かどうかは別としてアクションを見せようというそれなりの意図は感じるし。
でもやっぱり動きが決まったあとに顔アップが欲しいっていうのは普通だと思うのよ。そういう見栄え部分の華が全然なかったんだよね。残念なことに。あれだけイケメン俳優揃えてるのにそこもちょっともったいない。
あとまあこの監督はトークを聞くにキャラ付けとかキャラ作りが苦手なんだろうとは思うけど、それぞれのキャラがキャラ付けされてないのとあまり描かれてないのがなあ。せめてキャストがそれぞれ想像力を働かせて勝手にきゃら付けしるんならともかく、そこも井上くんや馬場りょ以外は今ひとつだったし。
あの4人にしても合宿所に向かう車の中で無駄話的な会話させればそれだけで結構キャラが作れるのに、なぜかBGM流してるだけで無言だし。どういうことよ?シーンの無駄遣いだよ(^_^;)
あと一色家の道場を継ぐって話なのに門下生がいないのはなぜ?お父さん(長嶋一茂)が引退して利通(井上正大)に道場譲るっていうのもなぜなのかさっぱりわかんないし。体悪くしてるわけでもないしそんな歳じゃなかろうに。
それとオレとかは一茂が格闘家やってたって知ってるからあのキャスティングだってわかるからいいけど、だったら一茂にそれっぽいことさせればいいのになあ。もったいない。
それと利通の兄の新平(馬場良馬)が跡継ぎになれなくて家出たのはいいけどなんでヤクザのチンピラなんかになってるのかもわからねえ。更にその妹の絵里ちゃん(小池里奈)が地方局とはいえアナウンサーって、いくつだよw 何だかいろいろバラバラというか、本当にキャラ考えるのが苦手なのね…(^_^;)
森の怨霊パパ(白川裕一郎)はわけわかんないけどそれ込みでよかった。そういう設定は全然気にならんのになあ。あとあの石橋蓮司の占い師も。オレもたまにはああいうふうに道で「そこの若いの」とか言ってああいうどう見ても胡散臭い占い師にいきなり致命的な占いを聞かされたりしてみたいw
まあもったいないというほどにはもたいないレベルでもないような、あまりにも雑すぎる企画だと思うけど、11日間で撮って出しみたいな感じの映画だからまあこんなもんかーってとこかなあ。企画内容の練り込みとかはともかく、映像的に東映特撮がどんだけクオリティ高いのか改めて思い知った感じですね。俳優への指導もろもろ含めて。
いやこの監督の他の作品は見たことないから普段がどんなだかはわからないけど、この映画に関して言えばいろいろと微妙としか言いようがないかなあ。とにかくストーリーというよりはキャラ付けかなあ。キャラが良ければたいていはなんとかなるもんだけど、そこがあまりに薄いのが残念。少なくともカッコイイ俳優さんたちはなるべく多くカッコよく撮ろうとして欲しいかも。
 
アフタートークは井上正大・平田裕一郎・杉原勇武に急遽監督も参加ということで。
そして相変わらずアフタートークを仕切りまくる主演俳優、井上正大(笑)司会かよ。お前が聞く方かよwww
ぶっちゃけ映画内の疑問(上で書いたような転生に関することもろもろ)がトークで突っ込まれまくっていろいろワケのわからないことに。主演がずっこけるほど何も考えてない監督って一体!(^_^;)
そういやその入れ替わり転生のことでまーくんが「もし子供に入ったらどうなるの?体は子供、頭脳は大人みたいな」って名探偵コナンネタで突っ込んだけどおそらく誰もわからなくてスルー。ああああ〜w
あとよく喋ってたのは杉原さんだったけど、この人あまり知らなかったんだけど倉田保昭さんとこのアクション俳優さんなんだね。今やっとwikiで彼の役名が「板垣竜馬」だと知りましたw アフタートークではそう言ってた、確かにw あとずっとベジータの話してたなw
最後にまーくんが監督から大きな花束をもらって、そのあとお客で劇場に来てた新平役の子かが自分の分と妹からの分っていう小さな花束貰って感激してたのが可愛かったー(*´▽`*) まーくん子供好きだよね。
ほぼ全部まーくんが司会して仕切ってたけど、なんか最後は劇場側からの締めの言葉もなくグダグダっと終わってしまったよ。何だったんだw
まーくんの今日の格好はやりすぎてなくてちょー可愛かった!オレンジ×黒×白ラインの長いシャツジャケット、カッコかわいいよ!(*´∀`) =3ムッハー 
まーくんの今日のツイッターから。アフタートークの3人ね。
あとこれのDVDは6月13日発売らしいよ!