そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

ホビット 竜に奪われた王国(IMAX HFR3D 字幕)

http://wwws.warnerbros.co.jp/thehobbitdesolationofsmaug/
監督:ピーター・ジャクソン 脚本:ピーター・ジャクソンフラン・ウォルシュフィリッパ・ボウエンギレルモ・デル・トロ

三時間は結構長いけど退屈はしなかった。(でもトイレはやばかった)
しかし長いけど話はあんまり進んでないよ。しかも竜は退治されなかったし!(笑)
スマウグが倒されなかったんでそこはちょっと消化不良だし、そもそもスマウグがどうしてエレボールを襲って財宝を独り占めしてるのかよくわからないよ?
あのエレボールの廃墟の城で金の財宝に埋もれて寝てるのはなんだかよくあるバスタブやベッドに札束ぶっこんでヒャッホイみたいなイメージというか、まあ要するに金が好きなのねーとは思ったけど、そういう解釈で?
もちろんつまらなくはないんだけどイマイチ話のメインが良くわからなかったってのはある。
なんでだろうって考えてみたんだけど、1はビルボが旅に出てドワーフたちに旅の仲間として認められる話だったのに対し、今回はあんまりビルボの話じゃないんだよね。活躍はしてるけど彼の話じゃなく、いつの間にか亡国の王であるトーリンが国を取り戻すための旅の話になってるからそこら辺がイマイチよくわかってなかったのかも。ちゃんと見てなかったせいか1の話を忘れてるせいか、はなれ山へ急がなきゃいけない理由もそこに着くまでわかんなかったってか覚えてなかったし。
あと新キャラのバルドの立ち位置がわかりにくかったんだよな。人間だけどドワーフの大弓とスマウグに因縁があってご先祖が伝説の戦いに加担してて、ただの通りすがりに助けてくれた町の人じゃなかったの?カッコいいけど何者?的な。
彼がスマウグが滅ぼした谷間の国デイルの末裔ってのはだいぶたってからわかるけと、オレはエレボールとデイルの位置関係もよくわかってないよ。オーリンたちが途中ガンダルフと待ち合わせしてたあたりが谷間の国って言ってた気がするけどそっからすぐエレボールに着いちゃったよね。そもそもなんで谷間の国は滅ぼされちゃったの?
わかってないってのはこの物語においての重要性とか物語配分ってこともだけど、なんか説明なく一気に話が展開してるせいか、あれ、あれ?って感じ。
その上スマウグが退治されなかったから(そこはまあ今後の展開の都合はあるんだろうけど原作未読なのでわからん)カタルシスもないしなあ。あんだけ苦労して追いかけっこしたのに退治できてない!\(^o^)/みたいなw
まあ三部作の真ん中ていうとそんなもんかもしれんってことでそれはそれで。各パートのお話はそれぞれ面白かった。

やっぱりなんといっても今回の目玉は対オーク戦での樽に乗って急流川下り&レゴラスの八艘飛びかw 踏んづけてるのは樽入りドワーフだけど(笑)
いいけどレゴラスさんは噂では原作にはまったく出てないらしいけどメッチャ活躍してた!(タウリエルもね)むしろ出ずっぱり。オーランド・ブルームが年取ってなくてコワい。さすがエルフは年取らねえ(笑)
つーかLotRの時だってこの美しいエルフの人だれ?ってくらいに金髪似合いすぎてたけどさ。むしろ素も金髪の王子様かと思ってたから、同時期に「ブラックホークダウン」でちょい役やってて、その直後が「パイレーツ・オブ・カリビアン」で、そういやもう10年以上たってるのかと。ちなみに相方はよくまあオーランド・ブルームにそっくりな人見つけたなあと思ってたらしい。本人だよ!w オレも前情報入れてなかったからちょい顔出しくらいだと思ってたのにまさかこんなに活躍するとは…w
おまけにそのレゴラスギムリのお父さんに会ったよ!息子(ギムリ)の肖像画を見て気持ち悪い生物って言ったし!仲良しになるのがわかってるだけに微笑ましいw というかオレ、そもそもレゴラスが森のエルフだってのも認識してなかった。裂け谷のエルフとは違うんだっけ、王子なんだっけ。(>LotR見返せ)
まあそこら辺、ホビット1の時と同じというかエルフの国ネタは必ず入るのかなーってのはともかく、そこでのトーリンと森のエルフ王スランドゥイルとの関係もよくわかんなかった。因縁はわかったんだけど、なんでそこでトーリンがあんなに怒ってるのか、スランドゥイルがドワーフたちを檻に閉じ込めとこうとしてるのか今ひとつ。まあそこを細かく説明するもんでもないけど、どっちもどっちだとしか… (∋_∈)
そして今回はあのドワーフのイケメンの王の甥っ子(キーリの方)がちゃんとイケメンの意味があったことにビックリしたね。王のトーリンもかなりカッコいいけどドワーフの割に背が高くてイケメンってのは重要だった!エルフとの恋は実るのか?
まあストーリー的には結構とっ散らかってるって気がしたけど、3時間盛りだくさんだし、見てるこっちが内容に追いついてないのかも。
なんとなく印象に残ったのはやっぱりトーリンたちがエレボールの入り口の隠された扉を見つけるところか。あれで諦めるのかと思ってハラハラした。ビルボ偉いよ、よく諦めなかったよな。つーか王は短気起こしてせっかくの形見の鍵を捨てるなよーと思ったけど。
あの扉が開いた瞬間なんかすごくかび臭い気がした。4DXじゃないから臭いは感じないはずだけどすごい黴臭く感じた!王の演技が素晴らしいのか。
でもそのあと、ビルボはそのために旅についてきたとはいえビルボひとりでスマウグのいるとこにいって石を探すのかよ、ひでぇ!と思った(笑)
他の人はビルボが魔法の指輪を持ってて姿を消せるって知らないにしても、誰も手伝ってくれんのかと。いやまあドワーフはきっと隠れても臭いでわかるからまずいんだろうけどー。
あー、ビルボのあの指輪に関してもなんかちょっとヤバくなってるよね。手放せなくなってるし、かと言って使い続けるのも危険ってわかってる風だし、どうしてガンダルフに相談しなかったのかと (´△`)
ガンダルフもいないまま、一行は3分割されちゃって、そんなハラハラドキドキを抱えたまま完結編の公開まで1年待つのかー。続きはよ!
 
映像面、HFRの3Dは滑らかでスゴかったです。あと今回はせっかくなのでIMAXシアター用のウィンブルシート使ってみた。最初は気になったけどだんだん慣れてきて、途中でブルブル切ると物足りない感じに。なきゃないでいいとは思うけど。(オレもIMAXは利用する割にブルブルシートはあんまり使わないかな)
前のもHFRで見たけど前作のほうがいかにもそれっぽい画面だった気がする。ただアクションにはいいけどHFRのせいか、湖の町の町並みとかは逆にきれいすぎて作り物っぽすぎるかも。画面が全ピン合ってるから余計に作り物的というか、なんだかナイトメア・ビフォア・クリスマスの背景的な。もう少しリアルな方がいいかなあ。巨大クモもちょっと綺麗すぎて作り物っぽいけど、いや蜘蛛はリアルだと気持ち悪くてマズイかw
とにかくシーン的にも急流下りはスゴい!長回し気味だしレゴラスとタウリエルのアクションヤバイし樽に入ったまま流されていくドワーフたちオモシロすぎるし、目が追っつかねえw ちょーど迫力!しかもなんか笑えるw
アクションのタイミングが気持ちいいからすごくスカッとするよ。あと川ってとこが(自然映像として)いい。
美術は素晴らしいよね!エルフの住んでる場所のあの巨大な洞窟といい、エレボールの城の中のやたらデカい感じとかカッコ良すぎる! (*゚∀゚)=3 ムッハー
字幕だと字幕読むのに必死で画面が追っつかないし、画面に被って邪魔なとこもあったからできれば吹き替えでもう一回見たいなあ、当然IMAX3D HFRで。(あくまでも希望)
あと相方が冒頭の酒場にPJ監督がいたって言ってたけど本人?(未確認情報)
 
前回「思いがけない冒険」の感想はこれ→http://d.hatena.ne.jp/korohiti/20121222/p2
前回の感想を確かめたら自分的な感想として、HFRに関してはその効果を見せようとしたせいか手前から奥へのカメラ移動で効果的だったとか、あとハンディっぽい画面の揺らしが酔いそうでちょっと気持ち悪かったって書いてあったけど、前回は手前から奥、今回は急流での横移動アクションでHFRの威力発揮って感じ。とにかくブレないってのはいいね。できればHFRで見ることをオススメするよ。
HFRの解説と効果はこちらを。

 
カンバーバッチがスマウグの声やってるのはともかく、モーションキャプチャーまでやってたとは知らなかったよ。竜の演技かー、それ知ってたらもっと楽しんだのに!w

 
パンフレットはほぼキャスト紹介だけどメイキング的な話もたくさん載ってた。読み応えあり。
そういや人間が出てきたのって初めてだっけ。なんかバルドの家がオークに襲われた時に慌ててる子供ら見ながら、ただの人間なのに一遍にドワーフとエルフとオークを見ることが出来るってなんて運が良い子たち何だろう、オレも見たい〜とか思っちゃったよw 思わず入り込んでしまった(IMAX3D HFRのリアル感のせいか?)