そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

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アナと雪の女王(2D字幕)

http://ugc.disney.co.jp/blog/movie/category/anayuki
監督:クリス・バックジェニファー・リー 脚本:ジェニファー・リー、シェーン・モリス

 
ぼんやりと知ってるアンデルセンの「雪の女王」原作とはまったく似ても似つかない改変された物語でした。wikiで話確認したけど全然ちゃうやん。でもこれはこれで。ディズニー的にはしばらくこういう童話を現代的に(特に女性ウケするような問題として)アレンジする路線でいくのかなあ。
でもトニー賞と、アカデミー賞で主題歌賞を取った歌も映像も素晴らしいし絵も可愛いし、映画自体はまったく文句なく素晴らしかったです。歌とその歌詞のこともあるけど字幕のほうがたぶんオススメ。「Let it go」は「ありのままに」じゃないよ。(だから泣けちゃう)
以下ネタバレです。
 
絵はこないだラプンツェルをTVでやってたんで見たんだけど、キャラの造形の目が大きいのと表情や動きに日本のアニメっぽさを感じるというか、ディズニーっぽさが無くて良いなあと思ってたんだけど(ディズニーっぽい感じ嫌いだからいつも見に行かない)、ラプンツェルよりも更にかわいい絵だった。カワイイ漫画絵だけどすごくリアルな感じ。アナ雪の女の子キャラのデカ目と鼻ぺちゃ具合はとても好みです。(その割に頬骨は高い外人顔)
そしてストーリーは相当アレというかわけわかんなかったけど良い話だった!ある意味バカ映画だし、毒母から逃れる話であるラプンツェルより気楽に見られるかも?
とにかく氷と歌の爽快感タマラン!雪の女王エルサが歌いながら氷の城を作るとこめっちゃタマラン! (*゚∀゚)=3 ムッハー
エルサが魔法を使うとこはどうやらノルウェーのフォークアートである「ローズマリング」っていう技法をモチーフにしてるらしいけど、あの蔦のようなくるくるっていう効果と氷や雪の結晶モチーフとが絡み合って美しすぎるよ!それがあの歌に乗って展開するから自信と前向きな気持ちと自己肯定感に満ち溢れてて、とてもじゃないけど引きこもり準備中wだと思えない美しさ。内容と見た目が違いすぎるよ?とにかく映像良い!
ストーリーはなんだかよくわからない説明・描写不足があまりにも多すぎて、国を飛び出ていったエルサをアナが追いかける当たりまでは結構???だったんだけど、雪だるま野郎のオルフが出てきて夏が大好き妄想を繰り広げる当たりでそんなことはどうでもいいことだと思いました(笑)
話自体がわからないわけじゃないし、そもそもミュージカルアニメってことで突然歌い出したり踊り出したりしてるから問題なし。ただ一応突っ込んどくと、エルサが生まれつきの氷のエスパーだってことはともかくとして、なんで森のトロールがその魔法の力(魔法というか超能力だよ)に詳しかったりそれが書かれた文献があったりするのか、ヅラ野郎のウェーゼルトン公爵がどうして国王夫妻がいないアレンデール王国が栄えてることを妬んでエルサを殺そうとまでするのか、クリストフは冒頭の出来事の時からトロールと一緒に暮らしてたのか(あれってトロールに拐われたってことじゃね?)、エルサはともかくなんでアナまで城にこもりっきりだったのか、その割になんであんなトンチキな性格なのか(というかあの国王一家の日常は、普段はどうやって暮らしてたの?)その他細かいこととか一切何の説明もなしという潔さ。なんで雪降ってる山の中に夏用アイテム売ってる山小屋があるんだ?ってのもな。状況考えろよw それとフィヨルドの国だからか戴冠式の日が夏といわれても夏だと思わなかったよw
あと展開早すぎ。北の山がどこにあるのかわかんないけど、アナが城に戻る前にハンスたちが城に戻ってきてるとかちょっと意味分かんないくらいw
 
話はともかくとして、ハンス王子と出会ったその日に婚約したこととか、恋と出会いに期待するただの夢見る乙女で短慮なおバカちゃん扱いのアナは置いといて、なんだかエルサが可哀想で泣けたよ。最後、力をコントロールできるようになってちゃんと国を治める女王としてみんなに受け入れられて本当に良かったよ。
何だろね、アナがあまりに夢見る脳天気トンチキ娘だったのもあるけど、なんかやたらエルサに肩入れしてしまうよ。
呪いをかけられたわけでもなく、持って生まれた能力が氷の魔法だったせいで誰にも迷惑をかけないように閉じこもって自分の本性を隠して生きてきたのに、うっかり力を発揮したら化け物呼ばわりされたから怯えて逃げ出して、開き直って一人で生きていくことを決めて過去は振り返らないと思ったらとても自由な気分になって別に孤独だってことも感じてなかったのに、そのせいで国が凍りついて迷惑してるから何とかしろって言われて責められたってことだよね。
まあ今的な問題にするとコミュ障の引きこもりってことになるんだろうけど、それを強要してた両親もどうしていいかわからなかったから閉じ込めてた…ってのも悪気があったわけでもないし何より本人の希望だしなあ。
ただまあ、自由になったと言って力を開放して引きこもるための氷の城を作り上げるエルサが何だかすごく魔女そのものに見えて、過去から解放されて楽しくやってることなのにとても可哀想に見えてしょうがなかったです。氷の城を作仕上げていく映像と歌が素晴らしいせいもあったけど、エルサにとってありの〜ままの〜自分になるの〜、どんな力を持っていても私は私っていう、それはとても良いことのはずなのに見てて泣けてきたよ?(´;д;`)ウッ…
まあそういうエルサの話で見るなら、「人と違う私」が自分らしくいるためにといっても他人を寄せ付けず孤独に引きこもってたらダメだっていうコミュ障イクナイな話なんだけどね…なんかそっとしといてあげてという気がしなくもなく。
あと戴冠して女王になったってことは、国を捨てることはともかく大人になって自立したってことだよね。(髪型もドレスもちょっと見た目老けたしw)大人だから放っといても…って気もしなくもなく。
いやでもそこで、他人を拒絶する冷たい心じゃダメっていうことでアナが真実の愛=自己犠牲ってのはよくわかんないんだけどさ。そこら辺、何だか微妙に辻褄合ってないからストーリー的には座りがすごく悪いんだけど、なんとなく全体の勢いで押し切られるっていうか。
ほんとにストーリーはなんであれでいいのかわからん(苦笑)もちろんつまらなくはない、とても面白いけど、なんでこういう話になった感が…正直あんまり意味はわかりません (^_^;)
でもこれはたぶんストーリーのそんな細かいことはどうでもいい映画なんだよな。考えるんじゃない、感じるんだ!な映画なのかな?(苦笑)
最後はなんというか、お話としては自己犠牲が真実の愛ってのはよくわかんないんだけど(二度目)アナとクリストフで真実の愛なのかと思ったらエルサ姉さんだったというのもなんでこうなった感がなくもなく(^_^;)あれでいいんだ?これって姉妹仲良くって話でもなかったよね。ケンカしたわけでもないし、怪我させたことに責任感じすぎて遠ざけてたってだけで。
うーんなんというか、そんな感じのオチになるような気はしてたから、エルサが引きこもってる間アナを遠ざけていたこと自体、失われた時間は元には戻らないのになあ…となんだか年寄りな目線で見てしまいましたよ。失った時間を取り戻せたらいいね(たぶん映画とは全然関係ない感想)
 
まあ大体予告編の情報からして予想通りな感じだったかなあ。ハンス王子が思ったより腹黒だったってこと以外は。
ハンス王子って、原作の悪魔の鏡からのキャラで鏡のように相手を写すキャラだってwikiにもあるけど、それもイマイチよくわかんないんだけどそんな解釈しなくても普通にキャラとしてわかりやすくね?13人兄弟の末っ子で冷遇されてて、王になるためには手段を選ばない計算高さと相手に合わせられる処世術を持ってる、普通なら多重人格的な悪役キャラだよね。その割に実際勇気も人当たりの優しさも実力もあるけど。
※こういう解釈もありらしい→『アナと雪の女王』ハンス王子の解釈
そんなに支離滅裂でもわけわかんないキャラでもないような?
ちなみに同じ方のこちらの記事の方はすごく納得。『アナと雪の女王』と、お姫様ではない女の子の話  氷の城を作るエルサが魔女に見えたのは気のせいじゃなかったのだー。やっぱり最後にエルサがアナによって救われたことは救いだったのだな。
 
そんなハンスはともかくとして、クリストフの方は洋画や洋ドラに居がちな男の子感がすごくて、表情とか動きがああこういうキャラいるいる〜!すぎて目が離せねえw 彼はカワイすぎるよ、オレ好み。ちゃんとアナとくっついてくれて良かったw
雪だるまのオルフはエルサの魔法で作られたから別に喋っててもいいんだけど、あいつ大泉洋に似てるよな。途中から完全に脳内で大泉洋のつもりで見てたよw 夏妄想を語ってアナとクリストフに溶けることを心配されつつ、最後はエルサにマイ雪雲でをもらって大喜びで夏を満喫とか萌えキャラすぎる。いいキャラだーw
 
そういやアナ雪同時上映のミッキーの短編超すごかった!
昔風のモノクロ的なのかと思ってたら絵コンテ演出は最先端でメタ展開ありの最先端実験アニメだったよ!あれスゲェよ。キャラも昔ミッキーだったんで良し。(今のデザインのリアルミッキー気持ち悪くて大嫌い)